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明け方の

明るくなりつつある
何でもない時間
意味はないのに
最高に意味がある時間

僕らは決して戻れない
その奇跡の時間
ふんわりとしてじっとりとして
無性に何かを外に吐き出したい時間

ひびが入って
裂け目から時間がこぼれて
サラサラと流れる

流れたそれを
じっと見つめる
すくいとりたくても
それはどんどん流れていって
止まることはない

あのみずみずしい
笑顔と叫び
走り出す
ぐちゃぐちゃの現実に

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