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おすすめインソース図書📚70代の大先輩が綴る「銀子の一筆」

こんにちは。インソース メディアグループのイシハラです。

社会背景と季節が相まって “おうち時間🏠” が増えている現在。私もWebを通じて、ニュース・コラム・エッセイ・漫画……様々な文章と触れ合う機会が増えています。空き時間ができると、スマホでnoteやニュースアプリを開く癖がついてしまいました(無意識にnoteのホーム画面を開いていることもあり、ちょっと恐ろしいです)。

そんな本日は、私の大・大・大先輩にあたる方が連載している、インソースのオリジナルコラムをご紹介いたします。その名も、「矍鑠(カクシャク)たるライター 銀子の一筆」

日々仕事と向き合っているビジネスパーソンの皆さん。バイト経験中の学生さん。たまたまこの記事にたどり着いた方。エッセイがお好きな方……などなど、どんな方にもおすすめできる素敵なコラムですので、ぜひゆるりとご覧くださいませ🍵


(1)インソースの人気者。70代のライターが綴る「銀子の一筆」

「矍鑠(カクシャク)たるライター 銀子の一筆」は、インソースが誇るシルバー世代のWEBライター “銀子さん(仮名)” が執筆しているコラムです。

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【銀子さんってこんなヒト】
メディアグループのお仲間でもある銀子さん。実は御年70代ということで、イシハラにとっては大先輩にあたります。なんと50年以上も前から読み書きの仕事だけを続けてきたというプロフェッショナルぶり!

銀子さんに比べたらまだまだ若造のイシハラにも、いつもフランクな物言いでイマドキな話題を提供してくださる、素敵な“先輩”です(大のテレビっ子とのこと)。

今はコロナ禍で遠隔的なやり取りが主ですが、オンライン会議ツールZoomの終話時にはいつも「ごきげんよう~」で締めくくられます。とても和みます🌼

【コラムのここがオススメ】
そんな彼女が綴る「銀子の一筆」シリーズでは、銀子さんの濃密な人生体験をもとに、仕事にまつわるエピソードが描かれています。

「50年のフリーランスを経て、70歳にして初めての就活をした」「毎日の勤め人生活が、これまた面白い」「半世紀を一応プロとして暮らしてきたが、一度も『Best』の仕事はない」「最終学歴に、今日のこの時間まで入れたくなる」など……
とにかく “銀子さん自身の言葉” で綴られているのが魅力です。

各記事のタイトルも、「災難は空飛ぶスリッパのように」「マイノリティのご機嫌な暮らし」「頑張らない主義」などユニークなものばかり。
記事は5分程で読み終えられるものが殆どです。

弊社のお客さまから、「これは面白い……うちの部下にも読ませます!」と感想をいただくこともある「銀子の一筆」シリーズ。以下、新着記事を本文と共にご紹介していきますね。


(2)新着記事「夢かうつつか」

◆「銀子の一筆」シリーズより 新着記事「夢かうつつか」

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【本文抜粋】
私は読み書きの仕事をしていて、時々わざと変則な書き方で表現することがある。

するとPCは間髪を入れずに、文法通りに校正してくる。思わず私はPCに向かって「わざと。わざと、です!」と言ってしまう。昔気質の出版編集長がいたら、PCは過剰校正として厳しく指導されるところだ。文体や個性を無視した校正はプロの仕事ではない、と言われるだろう。編集や校正が人間の仕事といわれる所以だ。

でも、私のようなアナログ育ちの人間は、わがままにもすぐに「賢いはずのAIなのに、こんなことができないの? 融通がきかないこと。このくらいは理解してほしい」などと、過剰な期待を持ってしまう。

つまり、私が現時点でのAIを正しく理解していないことに他ならないのだけれど。短絡に拒否したり期待するのでなく、それこそもっとロジカルに、AIやPCに対する理解を整理する必要があるのだ、とは私だって薄々気づいてはいるけれど。でもIT技術は本来、「分かっていない人」も捨てないためのサービスでしょ。

~中略~

人間が愚かなハラスメントに囚われている間にも、賢いAIは進化を続け学習し続けている。

機械的な言語で構成されていたはずのAIは、そう遠くない将来、人間がもつ「言葉にできない曖昧な思い」を検知することが可能になるだろう。労りや思いやり、気遣いなども具体的な行動で示せる時が来るのだろう。人間について多くを学んでも、慢心して誰かを威圧したりしないAIは、雑念がない分やっぱり「すごい」に違いない。

いつか、「温かで論理的な人間」と「冷静で人間的なAI」の協働によって、私を含めた世の中のIT弱者が時代の変化を怖がらない素敵な日が来るのを、私は夢見ている。

【イシハラの感想文】
現在テレワーク中の銀子さん。日々の仕事を通じてIT技術の利便性を体感しながらも、PCに向かって話しかけてしまう彼女のエピソードが綴られています。

AIやIT技術と言うと「人間=温かい」「AI=冷たい」といったイメージで対比されがちですが、文中では “ロジックで相手を追い詰めてしまう人間” や、“曖昧な思いを検知できるようになるであろうAIの未来” についても触れています。

最終的には、「 “温かで論理的な人間” と “冷静で人間的なAI” の協働」に関する1文で締めくくられる本コラム。人間にもAIにもフラットな未来を描ける銀子さん自身に、論理的かつ人間的な魅力があるな、と感じたイシハラでした。


(3)イシハラの好きな記事「ともだちの進路相談」

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◆「銀子の一筆」シリーズより 過去記事「ともだちの進路相談」

【本文抜粋】
30数年前、夫婦共にデザイナーの友人がいた。たまたま自宅が近いこともあって、仕事ぐるみ家族ぐるみの付き合いだった。彼らには元気で明るい、女の子と男の子二人の子どもがいた。画材が大量にある仕事部屋を訪ねると、4人がそれぞれ自分の作業に打ち込んでいる光景をよく目にした。

長女はユニークで面白い絵を描き、カンナくずなどでモニュメントなどを作っていた。子どもたちは私のことが大好きで、絶大な信頼を寄せてくれていた。

ある日デザイナーの母親から電話があって、「どうも娘の様子がおかしいのよ。家の中では何事もないから、学校で何があったのか聞いてみると『言いたくない』って。あなたに相談したいっていうの。悪いけど聞いてやってくれない?」と言われた。彼女は小学校に入学したての1年生だった。

~中略~

私は、「じゃあ、その前に考えておくこと、話すね」と言ってゆっくり説明した。

「義務教育は “1人で生きていくのに必要な教育” で、子どもにはそれを受ける権利があり、保護者にはそれを受けさせる義務がある。だから学校をやめると、もしかすると両親はしかるべきところへ行って説明しなきゃならないかも知れない。でも大丈夫。学校をやめたって、生きるための最小限の教育を受けるには、いろんな方法がある。けど、たくさんのお金や時間がかかる」

彼女は嬉しそうな顔をしたり、不安そうに眉を曇らせたりしながら聞いていた。(素敵な子)

「大人になると習ったことのほとんどを忘れてしまう。でも、子どものころに毎日勉強する習慣をつけると、大人になって毎日働くことが億劫じゃなくなる。学校は自分のやりたいことに邪魔なんじゃなくて、自分のやりたいことの栄養なんだと思うと、楽しくなるかもよ」

【イシハラの感想文】
気持ちが沈んでいる時、思い出したかのように銀子さんのコラムを読んで心の平穏を取り戻すことがあります。特にこちらのコラムでは、 “学校との付き合い方に悩む小学校1年生の女の子” に語りかける銀子さんの台詞が、まるで自分への言葉のように思えてきて心が温かくなります。

「選択肢はいくらでもあるし、ここだけが世界じゃない。みんなと同じじゃなくてもいい」という文末の言葉は、学業だけでなく、仕事についても言えることなのではないでしょうか。

「自分や身の回りの人の進路に悩んでいる方」「仕事や私生活についてなんだかモヤモヤしている方」がいらっしゃいましたら、ぜひ肩の力を抜いて、「ともだちの進路相談」を読んでみてくださると嬉しいです📖


(4)あとがき

私も大好きな「矍鑠(カクシャク)たるライター 銀子の一筆」シリーズ。赤裸々な言葉選びに思わずくすっとしてしまったり、格言に目から鱗が落ちたり、心がじんわり温まるような内容だったり……まだまだご紹介したい記事がたくさんあります。

読み手を惹きつける面白い文章を描けるのは、銀子さん自身が魅力的な人だからこそ!✨ 業務連絡の際、Zoomでお顔を拝見する度に、こっそり尊敬し、癒されている私でした。

そんな銀子さん、他にも代表作があるんです。

少し前に連載されていたシリーズですが、タイトルは「七一歳の新入社員 『銀子さん』による川柳 【銀子の一句】」

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こちらでは、銀子さんが弊社の研修開発者にインタビューするかたちで “人気研修のポイントや効果” を紹介しています。コラム最後には毎回、研修を「一句」で締めくくっている点がユニークなシリーズです。

銀子さんや川柳に興味が湧いた方は、「銀子の一句」も、ぜひお気軽に覗いてみてください☕

以上、引き続き自宅の隅っこで在宅勤務中のイシハラでございました。

(本記事を書いている最中、都内で雪が吹き荒れ驚きました⛄ 今年は2月も寒くなりそうです。テレワーク中の皆さまも出勤中の皆さまも、ぜひ暖かくしてお過ごしください~)


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