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自分の内面にリーダーシップという概念をもつ No.393

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2022年1月29日 「DAYONE日記」No.393
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、1日も欠かさず発信します。プロフィールは以下の通りです。
https://note.com/104007rm/n/nbb31358271e4
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日経新聞の朝刊の最終ページにある「私の履歴書」。

今月は、ファナックの会長である稲葉善治さんです。
ファナックは、日本の電気機器メーカー。工作機械用CNC装置で世界首位という凄い会社です。

ファナックは、稲葉善治さんの実父である稲葉清右衛門さんのカリスマ性で、一気に成長しました。そのカリスマ的な社長がいたことの弊害について、稲葉善治さんが、「私の履歴書」の中で次のように述べられていました。

以下は一部抜粋です。

『1人で100年も200年も会社をひいてはいけない。一方で、カリスマ依存のワンマン体制は、社内に依頼心を蔓延させ、思考力を奪う懸念も出てくる。実際、「指示待ち人間」が増えるなどを感じることがままあった」

という話があったのです。

強いカリスマ性のあるリーダーは、組織を一つの方向へ導いてくれる、そして、組織の意思統一も明確になる一方で、そのカリスマ性の原因となって部下が考えて行動するということが少なるということです。

その理由は、何となく分かるような気がします。

別に、ファナックのような大きい会社だけでなく、もっと、小さな会社、会社のグループ単位で見ても、同じことがいえると思っています。

とにかく、何でもやってしまうリーダーがいれば、周りは、その人に頼ります。別に頼ること自体問題は無いのですが、それが長くなると…

「何かあってもあの人が考えてくれるだろう」
「あの人が動いてくれるやろう」

という他人任せの発想、他人依存度が高くなるのです。それが原因となって、「自分で考え行動する」という思考力の低下、主体性が失われていくのではないかと思います。

よく職場でも起こっているように思えるのです。
皆さんも、そんなことを見たことはありますか?

では、本来、組織はどうあるべきなのか?

P.ドラッカーは、リーダーシップについてこのように言及しています。

『リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で、明確に確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持するものである』

と述べています。

つまり、リーダーシップというのは、組織を構成する全員が持ちいるべきものだということです。

当然、カリスマ性のあるリーダーがリーダーシップを発揮することもあるのですが、そのリーダーがいる間だけで持続的ではないのです。

本当に組織として強くするためには、我々、全員がリーダーシップを持ち合わせることが大事なのです。

全員が、持ち場でリーダーシップを発揮すれば、全体として組織が強くなり、そして、それがアウトプットの質を向上されるのです。

だから、どんな立場であっても、常に自分がリードするという気持ちを持って仕事することが大事になるのです。

とにかく、主体性を持って自分で考え判断し行動するというシンプル事ですが、とても深いことだと思っています。むしろ、「言うは易く行うは難し」です。

組織にいると、どこか上司の仕事を待ってしまう側面もありますが、それだけでなく、自ら主体性を持って取り組む側面も必要なのです。

これは、別に組織の中だけの話ではなく、生きていく上でもとても大事なことだと思います。

主体性がなければ、何かに依存して生きていくことになります。それは、川の流れに身を任せて泳いでいる感覚です。

でも、主体性を持つことによって…

「自分がどうしたいのか」
「自分がどうすれば行動できるのか」

という自問自答が生まれるのです。
そして、自分で考えるようになり、行動していくことができるようになるのです。

でも、自分の人生は、自分がリーダーシップを発揮しなければ、自分の好きな方向に舵を切ることはできないのです。

リーダーシップは、ある集団の中の概念かのように思えますが、実は、まずに個人である自分が強くもつ概念だということです。

だから、自分自身にとってのリーダーシップを発揮する、それが、結果として組織の中でもリーダーシップを発揮していくことになるのです。

そのことを肝に命じて、これからも行動していきましょう。

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