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連載ショート小説

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僕(優太)とじっちゃんや母ちゃんとのホッコリ連載ショート小説です。たまに父ちゃんも出演してます。
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2023年10月の記事一覧

連載ショート小説026「じっちゃんの謎のタワマン」

連載ショート小説026「じっちゃんの謎のタワマン」

じっちゃんのタワマンは
何人くらいの友達が住んでるの?

うむ、何人かのぉ
人間は30人
獣人が50人
妖精が90人

いやいやいや
えっ?
じっちゃんの友達って
そんなに色んな人達なの?
まさか動物もいたりして?

うむ
犬や猫など30匹
トカゲやヘビが20匹
ドラゴンが2頭じゃったかな

ド、ドラゴンまで?!
それタワマンじゃなくて動物園じゃん

そうじゃな
人間界ではそう呼ぶのかいのぉ

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連載ショート小説027「母ちゃんとスマホ」

連載ショート小説027「母ちゃんとスマホ」

ねぇ優太
スマホの画面がおかしいんだけど
ちょっと見てくれるかな

母ちゃん‼️
ハッピーバースデー🎉
トゥーユー🎶

えっ?!
どういうこと?
私、誕生日だった?

そう!
Xもお祝いしてくれてるんだよ!

あらそうなの!
やだわ、すっかり忘れてたわ
歳はとりたくないものね

はい!
お誕生日プレゼント🎁

あらまぁ!
優太!
ありがとう!

最後までお読み下さり
誠に有難うございます‼️

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連載ショート小説028「じっちゃんは社長?」

連載ショート小説028「じっちゃんは社長?」

じっちゃんは
会社の社長さんなの?

うむ、そうじゃよ

社長って大変なの?

そうじゃな
沢山の従業員を雇ってるからのぉ
管理も大変じゃ

へぇそうなんだ
ちなみに何人くらいいるの?

たしかなぁ
約3万人くらいじゃったかのぉ

さ、3万人?!
ひょえ〜
凄いなぁじっちゃんは!

なぁ〜に
いずれは優太に渡すんじゃからな

ひぇっ!
マジで?!
荷が重すぎるよ〜

最後までお読み下さり
誠に有難

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連載ショート小説029「母ちゃんと迷子」

連載ショート小説029「母ちゃんと迷子」

母ちゃん
今日はどこに行くの?

今日はね
新しく出来たコンサートホールで
チャイコフスキーの交響曲第6番を聴くのよ

あの眠くなる曲ね
僕にはまだ分からないなぁ
クラシックの良さは

あれっ?
優太、この道さっきも通ったよね?

うん、あの可愛い猫の看板見たよ

おかしいわねぇ
ナビ通りに進んでるはずなんだけど

母ちゃんこのナビ
相当古いよ!
新しい道が出てないんだもん

あらら、迷子だわ

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連載ショート小説030「優太の独り言」

連載ショート小説030「優太の独り言」

じっちゃんの本来の姿は悪魔だ
しかも相当強いはず
でも普段は人間の姿で
とっても優しい
会社をいくつも経営してるみたいで
世界中に支社があるらしく
利益も膨大だ
僕が将来継ぐらしいが
全然自信はない

一つ言えることは
そんな強くて優しい
じっちゃんが大好きで憧れの存在だ

最後までお読み下さり
誠に有難うございます❣️

次の話はこちらです‼️

連載ショート小説031「じっちゃんの独り言」

連載ショート小説031「じっちゃんの独り言」

魔界を1人で離れて
人間界に移住して早400年が経つ
この数年が特に楽しい
孫の優太のお陰じゃ
優太の笑顔がワシに力をくれる
魔界に弟子たちを多く残して来たことも
少しは気にかかるが
今は孫の成長こそが
ワシの1番の楽しみである
息子はたまにしか帰って来ないからなぁ

最後までお読み下さり
誠にありがとうございます‼️

次の話はこちらです❣️

連載ショート小説032「母ちゃんの独り言」

連載ショート小説032「母ちゃんの独り言」

あの人は数年に一度しか帰って来ない
帰って来ても
一晩したらまた居なくなる
まぁ、あの人の父親である
じっちゃんのお陰で家計は安泰だし
私のヘソクリまで心配してくれる
旦那がほぼ留守なので
ヘソクリと呼んでいいものかと苦笑するが

息子の優太は
本当に素直にスクスクと育ってくれて
母ちゃんとして
これ以上の喜びはない

そんな彼にもうすぐ妹が出来ることは
まだ内緒にしとこう

最後までお読み下さり

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連載ショート小説033「母ちゃんは女の子」

連載ショート小説033「母ちゃんは女の子」

母ちゃん
最近太った?

あらやだ優太
女の子にストレート過ぎるぞ!

いやいや母ちゃん
女の子って歳かなぁ

失礼ね!
女性はいつまでも女の子なのよ!

ご、ごめんなさい🙏
以後気をつけるよ

そうね
お兄ちゃんになるんだから

ん?
お兄ちゃん?
どういうこと?

間違えたわ💦
もうすぐ中学生のお兄ちゃんになるってことよ

そうだね
もうすぐ小学校ともお別れかぁ
で、母ちゃん体重何キロ?

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連載ショート小説034「じっちゃんの自慢の孫」

連載ショート小説034「じっちゃんの自慢の孫」

優太
強くなりたいか?

うん!なりたい!

そうか
じっちゃん直伝の修行を受けてみるか?

なんか凄そうだね
やりたい!

そうか
それじゃあ準備をしようかのぉ
どれ
数日ほど留守にするぞ

えっ
なんか本格的過ぎない?
想像してたのと違うかも

男に二言は無いな?
後戻りは出来んぞ

うん
じっちゃん
僕はやるよ!
強くなるよ!

よく言った!
それでこそワシの自慢の孫じゃ

最後までお読み下

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連載ショート小説035「母ちゃんの初恋」

連載ショート小説035「母ちゃんの初恋」

母ちゃんの初恋って
小学生?
もしかして幼稚園?

どちらも違うわ

え?
じゃあ中学生?

それも違うわ

え?!
遅咲きの高校生?

残念!

え〜!
まさかまさかの大学生?

そうよ
父ちゃんが初恋の人よ

そうなんだぁ
ロマンチックだねぇ

ところで優太はどうなの?

それはまだ内緒🤫

最後までお読み下さり
誠に有難うございます‼️

次の話はこちらです❣️

父ちゃんがまだ一度しか登

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連載ショート小説036「じっちゃんの初恋」

連載ショート小説036「じっちゃんの初恋」

じっちゃんの初恋っていつなの?

は、初恋かぁ
うむ、どうじゃったかのぉ
昔すぎて覚えとらんのぉ

じっちゃん顔赤いよ
本当に覚えてないの?

優太には敵わんのぉ
ワシの初恋はなぁ
5歳くらいじゃ

わぁお!
早いね!
お相手は?

200歳上の妖精さんじゃな

あらら〜
年齢感覚バグってるよ〜

魔界では普通じゃったぞ

最後までお読み下さり
誠に有難うございます❗️

次の話はこちらです‼️

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連載ショート小説037「母ちゃんのプロポーズ」

連載ショート小説037「母ちゃんのプロポーズ」

母ちゃんは父ちゃんから
カッコいいプロポーズ受けたの?

いいえ
私の方からプロポーズしちゃったわ

えっそうなんだ!
母ちゃんカッコいいね!

まぁ私は男まさりだからね

なんて言ったの?
プロポーズの言葉教えて!

そうねぇ
恥ずかしいけど特別よ
「毎朝、あなたの素敵なヴァイオリンの音色で起こして欲しいな」
って言ったのよ🥰

うわぁ〜素敵だなぁ
それで毎朝ヴァイオリンの音が聞こえてるんだね

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連載ショート小説038「じっちゃんと鶏もも肉」

連載ショート小説038「じっちゃんと鶏もも肉」

優太
今夜の晩御飯はな
じっちゃん特製チキンステーキじゃ

うわぁ〜
めっちゃ美味しそう
でも変わった匂いがするね

それはなローズマリーという
ハーブを隠し味に使っておるんじゃ
美容と健康にええんじゃよ

ん?じっちゃん
それバラして良かったの?
隠し味って隠すんでしょ?

ネタバレしても大丈夫じゃ
男の手料理は美味しければ
それでええじゃろぉ

そうだね
いただきま〜す!

最後までお読み下さ

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連載ショート小説039「母ちゃんの初デート」

連載ショート小説039「母ちゃんの初デート」

母ちゃん父ちゃんとの
初デートってどこに行ったの?

あらやだ
優太も誰か誘いたい子がいるの?

まだいないから参考までに聞きたいの

そっか
私達の初デートはね
コンサートホールだったわ
チャイコフスキー交響曲第4番を
父ちゃんと聴きに行ったのよ

へぇ
コンサートホールが初デートって
なんだかカッコいいね!

そうね
私達の大学オーケストラも
その冬の定期演奏会でのメイン曲だったから
勉強がて

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