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のぞきあな

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闇という光

闇という光

最も恐れていたもの

触れるのが恐くて

ないものにしていたもの

その恐れていたものに

手を伸ばした瞬間

恐れは力に変わった

源から沸き上がる

魂の望みだったのだ

あまりに強い光を放ち

まわりが闇だと錯覚し

光であることを忘れた

闇と光が等しくなるとき

私の真実の目が開く

強烈なコントラストが

ゼロになる

境界線

境界線

生まれてきたとき

できた境界線

生きてるうちに

濃くなって

還るまでには

消えていく

そんな人生がいいな

果て

果て

この喜びの果てに

私は何を思う

この絶望の果てに

私は何をしている

わからない

わからないから

生きてみる

わからない

わからないから

生きている

それでいいか

それでいいよ

生きる

生きる

何のために?

生きる

その意味は?

ずっと問いかけながら

生きている

答えは不確かで

時に揺れながら

生きている

生きるって何か

知るために

生きているのかもしれないな

ことばのいと

ことばのいと

紡がないと

あふれてしまう

かたまりのなか

溺れてしまう

絡まりをほどくように

紡いで

紡いで

空間をつくる

楽しいものが

生まれそうだ

面白いものが

編みだせるかも

今日も心を

紡ぐ

紡ぐ

材料

材料

鶏肉

野菜

たくさんのスパイス

店主の人生

私の体調



私の人生

美味しいは

そのときの美味しい

同じようで違う

違うようで同じ

食べたのは昨日

今日もカレーは

私のなかにある

私の一部になるすべて

私は

たくさんの人でできている

たくさんの人のなかに

私はいる

うっすらと

濃厚に

みえなくても

溶けている

この世界に

立ち止まる

立ち止まる

動けないは苦しい

苦しいから動こうとする

もがいてもっと苦しくなる

動けないは

動かなくていいよ

のときかもしれない

エネルギーの使う方向を変えてみる

動くときがきたときに

動けるように

きっと私は大丈夫

大丈夫なように

計画してきたはずだ

いい加減自分を

信頼しよう

透明の色

いつの間にか

“ない”ものを

必死につくりだしていた

そこに“ある”ものを

見えなくするために

自分の“本当”を誤魔化すために

その方が楽だから

その方が楽だけど

いつまでも隠しきれない

自分へのウソは苦しい

“ある”ものを

“ない”ことには

できないから

きっとさいごまで

呼び続けるんだろう

ノックし続けるんだろう

いい加減

気づいてよと

ことば

ことば

うずまく

あたまで

あふれる

こころから

たりない

たりない

こんなに

いっぱいあるのに

このせかいを

うつくしさを

あらわすことば

そのいろ

そのかたち

たしかに

かんじて

おとにする

ことばにする