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フォロワーさんのポートフォリオ、診断してみた①

ここ最近、米国株やNASDAQ、債券と言った、資産形成に役立つ商品についてお話してきました。ただやっぱり「投資はなかなか周りと話しにくいトピック...」「他の人はどうしてるの?」「周りの人が何にいくら投資をしているのか参考にしたい」ということで、先日発表した試みで、フォロワーさんの中からアンケートに回答くださった方を抽選2名で取り上げさせて頂き、私たちなりにコメントさせて頂きます!

今回はその第1弾として、フォロワーさんであるjs様が回答くださった情報を基に、関連する資産形成のトピックスを取り上げて書きます!


js様の投資プロフィール

さっそくjs様のプロフィールを見ていきましょう。

js様は20~30代でいらして、一人暮らしをされているとのことです。投資歴も3~5年とすでに経験があり、これからも長く運用を想定されているということです。資産もしっかりと貯まってきているのでみなさんのモデルケースになるのではないでしょうか!

リスク許容度については「少し積極的」とお答え頂いており、想定リターンもそれに合わせて「3~5%」。仮にインフレが2%だとするとそれを上回る数値となっているので「余剰資金を増やすため」という目的にも合致しております。また、「老後の資金を貯めるために」という目的に対しても、20年以上と長期でみてらして、かつしっかりと資産クラスも分散されているのが見てとれます!とても一貫性のある投資軸をお持ちで、金融リテラシーも高いのかなと察します

すでに3~5年投資されているので、ちょうどコロナ前後でしょうか。海外国内ともに今は好調(これはあくまでも結果論なので今後も続くわけではない点皆さんご留意ください)なので、資産形成にまつわる「コロナ渦の暴落のつらさ」も「株価上昇のうま味」もご経験されているということは、かなり投資家経験値として強いのでは!と思います。

この記事ではjs様の、「これまで」「今後」に分けて話していきたいと思います。

これまでのjs様の資産形成

主に株式とREITで構成されるポートフォリオ、そして海外割合が多いですね。それを踏まえ、js様の想定リターン「3~5%」はとてもよい数字感と思いました。資産を株で増やしながら、手元に少し収入がREIT通して欲しい、そんな感じでしょうか。

投資期間としては「20年以上」とあるので、参考としてオルカン(全世界株式)の過去20-30年の平均利回りを見てみましょう。

長期の方がリターンがよい(出典

js様の想定リターンと比べて、少しバッファーがあるのは安心材料ですね!そして今度は、REITはどうでしょうか?REITは「利回り商品」と知られ、国内債券の代わりとして投資している人も多いのでは。高い利回り(国内でも3-4%が基本、海外だともう少し高い)ですが株のように売買できるので「債券的価値が高い株」という特色があり、js様の想定リターンと当てはめて考えてみても、十分なのではないでしょうか。

では、まとめとしてこちらを見てみましょう。投資対象が赤い線の上にあるので、少し余裕をもった資産形成ということがわかりますよね。
(具体的なjs様の商品までは今回はわからないです。また過去10年間は好調だったので将来を約束するものでありませんが)

過去10年間のリスクリターン(出典:ニッセイ


今後に向けて資産形成

現在、株式とREITで構成されているとのことなので、一般論になりますが、REITと株式の関係性を解説したいと思います。

インカムゲインとキャピタルゲイン:REITは定期的な配当収入(インカムゲイン)を提供する傾向、一方で株式は価格の上昇(キャピタルゲイン)を期待することが一般的。REITはより安定した収入源となり得る(が故の「債券的」という表現)
・"若干の"変動リスクの分散:株式と海外REITは両者ともに株式市場の動向に影響を受ける傾向(例としてコロナショック)。だが①REITは不動産市場の動向(賃料収入に基づく収益が主)により大きく影響を受ける、②不動産市場は特に金利の動きに敏感。金利が上昇すると、REITの収益性が低下する傾向。この2つの理由からREITの動きは株式と完全に連動しないことがあり、その点リスク分散になっているが、債券の程のリスク分散は望めない
地理リスクの分散:今回js様の投資先の国がわかりませんが、海外REITに投資することで、地理的なリスク分散が可能

すでにポートフォリオとして整っているので、他に私たちから何が言えるか?考えてみました。想定リターンが「3~5%」で長期運用が目的なので、ここでハイリスクハイリターンのNASDAQやインド株を話すのは違う…. 株式の割合を増やすというのも違う…

なのでもし検討してもいいかも?というのであれば①海外債券、そして②金でしょうか。大事なのは、私たちの目的は「いかにリスク分散しながら3~5%を高確率で実現していくか」になります。

①海外債券💵

債券の特徴として、①株式市場と逆の動きをする、②リスクが相対的に低いため、株式とは相性がピッタリの資産クラスです。REITは株といっしょに暴落した過去を考えると、リスク分散の観点から、REITを債券の代替資産にはできません。となるとリスク分散にはやっぱり債券が候補にあがってきます。

そして上記の通り、今は想定リターンまで”遊び”があるので、債権をいれて少しリターンを犠牲にしつつもリスクを減らす。そしてより高確率で求めるリターンを実現する、のはアリですよね。特に今は米国が高金利で金利を減らす傾向にある、という世の中の見方になっているので債券を買うタイミングにはとして好機です(参考資料)。

②金🏆

そして金です。金は「守りの資産」として知られていますが、〇〇ショックに耐えられることや、インフレ時には通貨の価値が下がるので金が活きる、という特性があります。安定を加えてくれるのです。

金を買う方法としては、投資信託もETF(国内外の金価格に連動したインデックスファンドの派生形な商品、いわばバーチャルな金投資)もしくは純金積立(物理的な金投資)があります。しかし前者のみ「成長投資枠」で新NISAが使えて、js様のこれまでの入金額を踏まえると、やっぱり非課税枠を最大限使える投資信託やETF(GLDやIAUが王道)がオススメです。


今回、強いていうなら、というあえて債券と金を言及しましたが、基本長期でやられるのであれば現状のままでも十分に素敵な組み方と思いました!

おわりに

js様、今回はアンケートに回答頂き、ありがとうございました!少しでも参考になりましたでしょうか?既にご経験がおありで、ご自身の投資軸があるように感じられました。引き続き長期で運用をし続けていってください!

※私たちのブログコンテンツは情報提供のみを目的として、自身の経験や一般的な教育的コンテンツを基に発信しており投資アドバイスではありません。投資はご自身の判断で行うべき点ご留意ください。



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