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「リスク許容度はいつ変える?」はNG質問… どうして?

皆さん、「リスク許容度はどれくらいですか?」

本来、投資の商品選びの前に「リスク許容度」は語られるべきです。理由はシンプルでそれに応じてどの商品に投資すべきかを左右されるからで、前回記事から、皆さんのリスク許容度はどれくらいか?探ってきました。

今回は「リスク許容度はいつ変えたらいいの?」と同僚に聞かれ「ん?」となったのがきっかけで、記事を書くことにしました。皆さん答えられるでしょうか?逆に、リスク許容度を変えちゃイケない時はいつでしょうか… 一緒に考えていきましょう!


リスク許容度は感覚論

皆さんお気づきの方も多いと思いますが、リスク許容度は主観・感覚論です。私たちを例にとると、30代で20年以上の長期投資を前提としています。現在は夫婦共働きで子供もおらず、手取り収入の4~5割を投資に回せています。そのため、リスク許容度は”高めの感覚”で、現在は株式100%での投資を続けています

その大きな理由としては、たとえ市場が暴落しても、回復を待つことができるからです。過去から読み取れるのは、市場回復に5年から10年程度かかるということ。そのため、今後も株式市場にそれより長く居続けることができれば、リスクを抑えてさらにリターンまでを見込めるということです。過去200年の株式市場の歴史を振り返ってもわかる通り、株式も債券も緩やかに右肩上がりに進んでおり、統計的にはプラスを十分に期待できるのではないでしょうか。

「リスク許容度いつ変えていい?」はNG質問

最近「リスク許容度をどのタイミングで変えたらベストか?」という質問を同僚から聞かれました。しかし失礼承知で、この問い自体ズレている!と思うのです。それはこの質問に”裏の意図”があるからです。それは、リスク許容度を変えることによって、市場の動きの恩恵を受けたい、または損を小さくしたいという意図。市場の動き、タイミングを当てにいきたいという意図。

株価上昇時にリスク許容度を高め、株価上昇の恩恵を大きく受けたい!
株価下降時にリスク許容度を低め、株価下落の影響を小さくしたい!

人間の心の声

しかし、過去のデータを見ても、相場を読もようとしてもうまくいきません。インデックスが高確率でアクティブファンドよりも優れている事実からもわかるように、実際には人間の欲望や相場に合わせるような行動が裏目に出てしまいます。

やりがちな“リスク許容度を当てにいく”

相場は読まなくてもいい

皆さんは長期投資を前提としていると思うので、そもそも相場を読む必要はありません。私たちは読めないし(実はプロでも)、読む必要もないのです。相場の変動に気を取られることなく、経済全体の成長に身を任せ、毎月コツコツと積立てを続けることが、長期分散投資の鉄則と言えます。従って、結論、私たちは相場の動きを予測してリスク許容度をコロコロ変えることはおすすめしません。短期的な動きに合わせて行動するのではなく、長期的にじっくりと保有し続けることが長期投資の要となります。


投資にどう影響する?

では、リスク許容度はコロコロ変えるものではない、とわかったと思いますが、どう私たちの資産形成に影響するのでしょうか?

それはご自身のリスク許容度にあった、投資の軸を定義することです。株式と債券の割合をどの程度に設定すべきか、株式投資ではどのような商品を選ぶべきか、期待リターンはどれくらいか、許容できるリスクのレベルはどの程度かなど、明確な数字の基準を設けることをお勧めします。経済はサイクルで動き、そのサイクルに応じて株式や債券の価値が変動します。自分のリスク許容度に合ったリスクを取ることで、適切なポートフォリオを構築することが良いと思います。

一例として私たちの例で書くとわかりやすいと思います。

リスク許容度:高い
理由:リスク資産が50%落ちても、日常生活は続けられ5-10年スパンで投資を続けられると思うから(売らない自信がある)

想定リターン:5~7%
想定リスク:20%
  (✳︎これは標準偏差、詳しくは別記事で)
投資期間:20年以上

ポートフォリオ構成:株式100%
理由:XXXXXXXXXXXXXXXXXXX

備考ですが、これまで債券についていくつか記事を書いてきました。景気はよくなったり悪くなったりの波があるのですが、下図の通り、債券は株式と真逆の位置にありますよね。そのため「リスク分散」という意味ではもってこい!なのです。リスク許容度を知る→投資の軸を決める→(債券入れるか?など)商品を決める、という流れできめていきましょう。上記のような「投資の軸」についてフォロワーさんと一緒に作って書いていこう!という試みをしています。2名限定で無料のポートフォリオ診断を行っていますので、ぜひこのページの下をご覧ください。

株式・債券の関係性(出典:三井住友アセットマネジメント)


一生変わらない?

…と言いつつも、リスク許容度は一生変わらないわけではありませんよね。例えば、定年退職を控えている場合や子供の教育資金が一気に必要になるなど、重要なライフイベントが近づいている場合は、リスクを下げることを考えるべきです。

人生のステージが変わるごとに、財務状況や投資目的が変化し、それに伴いリスク許容度も変わるべきですが、一生で数えるくらいでしょうか。重要なのは、市場の短期的な変動に惑わされず、自分の軸を持つことです。

おわりに

いかがだったでしょうか?二回にわたってリスク許容度について触れてきました。皆さんが投資をする上で大事な概念なので、詳しく解説してきました。

といっても「リスク」自体深いトピック。リスク許容度は私たち投資家がどれだけ保守的~積極的でいるか、ですが、投資にはリスクが常につきまとうので「標準偏差」だったり「シャープレシオ」だったり「相関係数」だったり色んな重要なキーワードがあります。インデックス夫婦をフォローしてもらえると順次これらについても図解を通してわかりやすくお話していきますので、引き続きよろしくお願いします!




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再掲)どんなブログにしていくの?

改めて、2週間前からこのブログ始めました、エディです!ここでは、新NISAについて、初心者から中級者に向けて有益情報を発信していこうと思います。特徴としては 「図解で分かりやすく」「データに基づく」そして「1分でわかる知識」を意識していこうと思っています!これまでも以下のような記事書いていますのでもしよかったらぜひ!

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