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rakugaki_24「美術館へ行こう!【東京編】東京国立近代美術館」

東京国立近代美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年~1987年。
第二次ブームが2009年~2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「東京国立近代美術館」は東京都千代田区北の丸公園内に、「日本初」の国立美術館として1952年に開設されました
私の現存する記録の中で、現在まで「東京国立近代美術館」の企画展に出かけたのは3回です。
これは今まで鑑賞してきた「東京国立近代美術館」の感想ブログとなります。

1)1987年3/6-5/17「楽園を求めて ゴーギャン展」

楽園を求めて ゴーギャン展

ポール・ゴーギャンが、60年に満たないその生涯においてタヒチおよびその近くのマルキーズ諸島で暮らしたのは、晩年の10年ほどでしかありません。タヒチはゴーギャンの地上最後の楽園になるはずでした。
本展はこうして、ゴーギャンと「楽園」との関係をいま一度問い直し、そこに新たな意味をみいだそうとするものです。

こちら内容はたいして憶えていないのですが、ハンドビラやチケット、図録などは残っています。
チラシやチケットの絵は「ナヴェ・ナヴェ・モエ(甘き水)」。
この絵はゴーギャンがタヒチからフランスに、帰ってから書き上げた代表的な作品です。
ゴーギャンはフランスに戻っても、タヒチの作品を描き続けたそうです。
タヒチの鮮やかな思い出が忘れられなかったのでしょうか。
図録の表紙の絵は「タヒチの三人」。
三人の人物が画面いっぱいに並んでいます。
両端は女性で真ん中が男性。
左端の女性と真ん中の男性は背中を向けていますが、女性は振り向いて意味有り気に果物を持ち上げています。
大胆な構図とゴーギャン特有の色鮮やかな色彩が目を惹きます。

ゴーギャン単体の美術観賞は、多分この美術展だけでした。

2)1987年8/18-10/4「20世紀絵画のパイオニア カンディンスキー展」

20世紀絵画のパイオニア カンディンスキー展

1910年代にカンディンスキー、マーレヴィッチ、モンドリアンなどがほとんど時を同じくして抽象絵画に到達します。
抽象絵画に求められたのは、現象絵画から解放された精神の自立の道、その自由でした。
抽象絵画のパイオニアの一人であるワシリー・カンディンスキーはロシア生まれの芸術家であり、世界大戦とロシア革命という激動の時代を生きてきました。それにも関わらず作品には奥深く、澄明な響きが感じられます。
この展覧会はカンディンスキーの世界三大コレクションであるパリのポンピドー・センター、ミュンヘンの市立美術館、ニューヨークのグッゲンハイム美術館の所蔵品を中心に、当時ソ連だったエルミタージュのロシア美術館をはじめ、世界8ヶ国の公私コレクションから、初期から晩年までの代表作約100点が出品される日本で初めての本格的な回顧展でした。

ただ、残念ながらあまり記憶には残っていないんですが(笑)

3)2013年3/8-5/26「ピカソと並ぶ美の巨匠。没後アジア初の回顧展。フランシス・ベーコン展」

ピカソと並ぶ美の巨匠。没後アジア初の回顧展。フランシス・ベーコン展

アイルランドのダブリンに生まれたフランシス・ベーコンは、ロンドンを拠点にして世界的に活躍した画家です。
その人生が20世紀とほぼ重なるベーコンは、ピカソと並んで20世紀を代表する画家と評されています。
主要作品の多くが美術館に収蔵されており、個人蔵の作品はオークションで非常に高値をつけているため、展覧会を開催するのが最も難しいアーティストのひとりだと言われているそうです。
そうしたこともあってか、日本では30年間にわたり個展が開催されてこなかったそうです。
今回、没後20年となる時期に開催する本展は代表作、大作を多く含むベーコン作品33点により紹介されています。

歪んだ人体の数々や、心の咆哮が聞こえてきそうな、叫んでいる亡霊のような人など、心の奥底をチクチクと刺すような感覚に囚われる作品ばかりです。
特に「叫ぶ教皇の頭部のための習作」はムンクの叫びじゃないですが鬼気迫るものを感じました。
あっ、あと初期の作品で「人物像習作Ⅱ」も奇妙で不思議な絵で惹かれました。
まぁ、奇妙な絵と言ってしまえば、全てがそうなんですけどね。
まさに今回の美術展のキャッチコピー、「目撃せよ。体感せよ。記憶せよ。」って感じ。
企画展を観終わって帰ってから気づいたのですが、しまった!
企画展のチケットで入場したとき、所蔵作品展のチケットを頂いたのに、企画展だけ観て帰ってきてしまいました。


以上、正直、「東京国立近代美術館」は3回しか美術鑑賞に出かけていないので、印象は薄いのです。
私は知らなかったのですが、「日本初」の国立美術館という目で美術館に出かけるのも新たな発見があるかも知れません。

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