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rakugaki_54「美術館へ行こう!【東京編】東京藝術大学大学美術館」


東京藝術大学大学美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。
第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「東京藝術大学大学美術館」は東京都台東区上野公園の東京藝術大学美術学部校内に1999年に開館しました。
今の新館ができる前も東京藝術大学藝術大学資料館という名称で一般公開はしていたそうです。
私の現存する記録の中で、現在まで「東京藝術大学大学美術館」の企画展に出かけたのは3回です。
これは今まで鑑賞してきた「東京藝術大学大学美術館」の感想ブログとなります。


1)2010年7/3-10/11「ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガールーロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」

ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガールーロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~

東京藝術大学大学美術館は初めてです。
日本の最高峰の芸術大学。
緊張しますね。

シャガールは今まで、なんとはなしにスルーしてきた画家。
でも、最近は凄く気になる画家に繰り上がってました。
絵の好みも知らず知らず変わってきてるんでしょうね。

シャガールの初期の頃の絵は、わりかしプリミティブでした。
そこからキュビスムを経て、あの浮遊感のある絵になっていったんですね。

「彼女を巡って」は愛する妻を亡くした哀しみが、画面全体を支配しているブルーのカラーで表現されています。
「日曜日」はパリで愛する人と結婚した喜びが、イエローのカラーで表現されていました。
幻想的なモチーフに目を奪われがちですが、実は色彩の人でもあったんですね。

シャガールを一度にこれだけ観ることが出来て、ほっこりした午前を過ごせました。


2)2012年4/28-6/24「近代洋画の開拓者 高橋由一」

近代洋画の開拓者 高橋由一

朝一番に上野に行きました。
げっ!
「ベルリン国立美術館展」開演までまだ1時間もあるのに結構並んでます。でも、今回は違う目的なのでスルー。

ん?
なんだ??

いつ行っても変わらない上野が変わっている!?
オシャレなカフェやスタバなどが出来ています。
と言うわけで、開館までまだ1時間あるのでスタバでお茶しました。

東京藝術大学大学美術館はほぼ2年降り。
シャガール展以来です。
高橋由一・・・有名な鮭の絵しか知りませんでしたが、「日本で最初の洋画家」という触れ込みが興味をそそり、明日で終了ということもあり今日観に行くことにしました。

なんと江戸時代生まれの洋画家ですよ!!
明治維新後にちょんまげを落とし「由一」を名乗った40歳を超した頃から、洋画を日本に普及するのが自分の果たすべき使命だと、画塾を開き、展覧会を催し、美術雑誌を刊行し、ユニークな美術館建設構想も抱きました。
日本には洋画が必要なのだ、ということを必死になって世間に訴えたそうです。

凄いですよね~。
そんな時代に油絵に魅せられた人がいるなんて!

作品は「鮭」のイメージが強かったので静物画が多いものと思いきや、肖像画や風景画が多かったです。
やはり私にはこういう美術展が向いているのか、高橋由一という人の世界にどっぷり浸かることができ、集中して鑑賞することができました。

併設してやっていた「芸大コレクション展 春の名品選」も鑑賞し、土曜日の午前を満喫しました。
帰りに、東京都美術館がリニューアルOPENしていることを確認し、「ボルゲーゼ美術館展」を観てからもう2年経ったんだなと少し感傷に浸りました。


3)2013年5/14-7/7「夏目漱石の美術世界展」

夏目漱石の美術世界展

評判が良いと聞きつけた美術展。
それではと、観に行くことにいたしました。

東京藝術大学 大学美術館です。
確か、東京藝術大学 大学美術館は「ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガールーロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」を鑑賞して以来。
ほぼ3年振りです。

入る前に約10分程の「夏目漱石の美術世界」の映像を拝見します。
なるほど、なるほど、小説にも絵が多数紹介されているのですね。

本展は夏目漱石という、画家ではない一人の小説家を幹に、日本画や洋画などをバリエーション豊かに紹介する、珍しい美術展となっています。
いや何がいいって「吾輩は猫である」の装幀や挿絵が可愛い。
ニャンコデザイン、当時のアールヌーボー調で、とてもオシャレでした。


以上、上野には国立西洋美術館、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館と美術館がひしめいていて、自分好みの美術鑑賞にこと困ることはありません。
上野公園で四季を感じつつ、美術鑑賞にお出かけするのはいかがでしょうか。

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