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こころのお話

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かくれ自閉スペクトラム症者(ASD)の内面を 綴っています。 心療内科でカウンセリングを受けて感じたことも、書いています。 総じて「こころのお話」です。
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記事一覧

【エッセイ】同窓会には行かない

【エッセイ】同窓会には行かない

幸せな、じぶんを見せたい。

三十路のころ、そんな時期が少しだけあった。

地元の学校を出た中学時代までは、同級生や先生とトラブルを起こしてばかり。問題児扱いされ、学校では誰もわたしに寄りつかず、家族からも眉をひそめられる日々だった。

そんな生活が、小・中学校の同級生たちが誰も行かない高校に進学すると、ガラリと変わった。

高校デビューとはならなくても、中学とおなじく40人いたクラスの子たちと、

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気の利かないひとがいても

気の利かないひとがいても

note皆さま、こんばんは。Sazanamiです。

わたしが普通のひとの皮をかぶった自閉スペクトラム症(ASD)者であることは、何回か記事に書いています。

その視点から、これは危ないと思ったことを、
とことん書きます。

(5,000字超え! ひきかえすなら今ですよ)

もやもやのもとになったマンガです。
これを最後まで読んだら、
わたしのようなひとたちが、
ますます生きづらくなるんじゃないか

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【エッセイ】不安と向き合う

【エッセイ】不安と向き合う

明るい曲が好きだ。長調で、キラキラした、弾むような調子の曲。音を聴くだけで、気持ちが上向きになるような、そんな曲が好きだ。

逆に、短調の曲はそれほど好きじゃない。雨の日を思い起こさせるような、憂いのある曲ならまだ良いけれど、重たくて激しくてきびしい、聴くだけで不安が大きくなっていくような、そんな曲は好きじゃない。

思えば、そうやって「不安」を避けてきた人生だった。じっさい、気持ちが下向きになっ

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【エッセイ】こころの中に、ポッと「あかり」が灯った日。

【エッセイ】こころの中に、ポッと「あかり」が灯った日。

とにかく、自分が嫌いでたまらなかった。わがままで頑固で、気が利かなくて言葉が足りない。人と目を合わせることもできない。

1日の終わりに、そんなことばかり頭をよぎって、布団の中で枕を濡らした青春時代。

「その食べかた直しなよ。みっともない」

わたしに悩みがなさそうと羨んだ友人は、学校で、お弁当を食べるわたしを見るたびに眉をひそめた。

「ばっかり食べ」を指摘されると、夕食のとき、ひとつの皿もし

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疲れているのに休めない。休んでしまうと永遠にダラダラ。人の何倍も疲れやすい。延々と先延ばし。これ全部わたしです。どうにも切り替えが効かなくて。ASD(自閉スペクトラム症)あるあるらしいですね。脳の発達の問題とわかり、前より気持ちはラクですが、切り替えスイッチ的なのは欲しいです。

こんなところに「好き」があった

こんなところに「好き」があった

全然まとめきれず長くなってしまいました。
心療内科で2度目のカウンセリングを受けて考えたことを書いています。それでは、よろしければどうぞ!

写真とわたし
写真が好きです。

そんなこと、いままで考えたこともありませんでした。好き嫌いを意識することがないくらい、私には自然な行いだったのかもしれません。

携帯電話が普及しはじめたころが高校生で、写メ(メールに写真を貼り付ける、の意。死語ですか?)が

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心療内科で、カウンセリングを受けてみた。

心療内科で、カウンセリングを受けてみた。

ついに行ってきました。心療内科! そして、カウンセリングを受けてきましたー! あぁ、行ってよかった、すっきりしました。目の前の霧が晴れたような気持ちです。

もし受診を迷っている人に出くわしたら、真っ先に背中を押したいくらいです。

「私おかしいのかな」「なんか生きづらい……」と悩んでいる人に「病院行きなよ!」と言うのは暴挙だと思っていますが、危うくそれをしそうになるほど、「カウンセリングを受けて

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