お母さんが死んだ。 わたしのお母さんはものすごいヒステリックで、わたしが子どもの頃ものを落としたり足音を立てたりすると頭がぐわんぐわんするくらいの声量で怒鳴って…
『何もしない』を読み、なんか中高生向けの「スマホに注意!」みたいなブックレット読んでるような残念な気分になったのでその話をする。 筆者はアテンション・エコノミー…
あんまりおもしろくなかった。超巨大建築や超広大空間と小さな人々を引きで撮るヴィールヌーヴのお得意のやつはあいかわらず見応えがあるが、それだけという感じ。 シェイ…
最近はずっとぼんやりしていて、朝起き縦になりメシを食いトイレしてれば日が暮れていくという具合だ。屋外は激烈に夏だが、直射日光と疫病があるので外には出ない。昔から…
ヴィルジニー・デパント『ウィズ・ザ・ライツ・アウト』は「現代版・バルザック『人間喜劇』と称される文芸三部作」である。『人間喜劇』は世界史の文化史問題でも問われる…
『サハリン島』を読んだ。大変おもしろかった。 内容はまったくカオスで、実現されるべき未来の存続のために未来が過去(作中の現在)に侵入してきて、望ましくないものは排…