財務から学ぶ工務店経営ノート

決算書から読み取れる数字から、上場企業の住宅会社や、注文住宅を手掛ける工務店の倒産につ…

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決算書から読み取れる数字から、上場企業の住宅会社や、注文住宅を手掛ける工務店の倒産について、工務店経営者の参考になるような内容で書いています。 https://dtoac.com/

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  • 注文住宅を契約する前に、決算書を見せてもらいなさい!

    建築会社の倒産に対する予防策を端的に取り上げてみました。

  • 住宅会社の倒産事例検証

    すでに倒産した工務店や住宅会社の決算書から、倒産の傾向を読み取く内容を不定期にお届けします。

  • 財務から学ぶ工務店経営ノート(2019年12月分)

    決算書から読み取れる数字から、上場企業の住宅会社や、注文住宅を手掛ける工務店の倒産について、中小の工務店経営者の参考になるような内容で書いています。2000~3000字の記事を毎月4本~お届けします。 2019年12月分の内容(まだ未公開のものは、12月末までに公開します。) ・三栄建築設計 ・旭化成(ヘーベルハウス) ・細田工務店 ・フォーライフ ・オープンハウス ・ケイアイスター

  • 住宅会社の決算書

    住宅会社(上場企業)を中心に決算書や決算スライドから読みとれることを、中小の工務店経営者の参考になるような内容で書いています。毎月4本~お届けします。

  • 【無料】財務から学ぶ工務店経営ノート(2019年11月分)

    決算書から読み取れる数字から、上場企業の住宅会社や、注文住宅を手掛ける工務店の倒産について、中小の工務店経営者の参考になるような内容で書いています。毎月4本~お届けします。 2019年11月分の内容(まだ未公開のものは、11月末までに公開します。) ・タマホーム ・積水化学工業(セキスイハイム) ・住友林業 ・飯田GHD ・ミサワホーム

最近の記事

30年にわたり粉飾していた開成コーポレーションの決算書を見てみた結果・・・

この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。 今回は、2019年10月31日に事業を停止し、その後、11月5日に破産手続き開始決定を受けた、(株)開成コーポレーション(埼玉)の検証をしていきます。 同社は昭和45年創業の木造建築工事業者。埼玉県西部の東武東上線沿線において高い実績を誇り、近時は県内15カ所に住宅展示場や営業所を設けるなどしていた住宅建築工事会社です。 取り上げた理由としては、30

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    • タマホームの1棟当たりの売上金額は、1年間で◯◯万円UP!

      この記事では、タマホーム株式会社の2020年5⽉期第2四半期について、取り上げていきます。 タマホームは、1998年6月3日設立された、低価格の木造住宅の注文建築を行っている上場企業。初期は九州地方を基盤としていたが、2005年6月に本店登記も東京に移転した上で全国展開を図っている。その他にも、戸建分譲やマンション販売のほか、オフィスビルのサブリース、区分所有権販売事業なども行っている。 2020年5月期第2四半期 決算説明資料 ▼2020年5月期第1四半期の記事はこち

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      • 第3四半期過去最高の売上高・利益を更新した積水ハウスの1棟当たりの粗利益は?

        この記事では、積水ハウス株式会社の2020年1月期第3四半期について、取り上げていきます。 積水ハウスは、鉄骨造戸建て注文住宅、木造戸建て注文住宅を軸に、賃貸住宅やマンションをはじめ、街づくり、都市開発や国際事業などを行っている住宅メーカーである。 2020年1月期 第3四半期 決算説明会資料 第3四半期として過去最高の売上高・利益を更新 前年同時期と比べて、売上高は+16.6%、営業利益は+35.9%と、大きく増収増益になっています。 売上総利益率(粗利益率)もほと

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        • ファースト住建の戸建分譲の「土地・建物・利益」それぞれの割合は?

          この記事では、ファースト住建株式会社の2019年10月期について、取り上げていきます。 ファースト住建株式会社は、兵庫県尼崎市に本社を置く不動産会社。近畿圏を中心に、戸建・マンション分譲事業を展開。近年は、中国・九州・東海・関東地方においても事業を展開している。 令和元年10月期決算説明資料 大きく分けて、戸建とマンションの2つの事業を行っていますが、ここでは戸建を中心に取り上げていきます。 前年と比べると増収減益。減益の原因は?事業規模を比べると、戸建分譲が圧倒的に

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          7期連続過去最高の売上高・利益を更新したオープンハウスの1棟当たりの粗利益は?

          この記事では、株式会社オープンハウスの2019年9月期について、取り上げていきます。 オープンハウスは、『東京に、家を持とう。』のキャッチフレーズで、東京を中心に、不動産仲介事業、新築戸建分譲、マンション開発事業で自社ブランドを展開。東京以外のエリアでは、『名古屋に、家を持とう。』『福岡に、家を持とう。』といったそのエリアに合わせたキャッチフレーズで展開している。 2019年9月期 決算説明会資料 7期連続過去最高の売上高・利益を更新トピックスを見ると、前期比20%以上

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          業績回復したフォーライフの分譲事業はこのまま急拡大させていくのか?

          この記事では、フォーライフ株式会社の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 フォーライフは、分譲住宅の建築・販売を行う「分譲住宅事業」を中心に、注文住宅の建築を請負う「注文住宅事業」、中古マンションのリノベーションを行う「再生住宅事業」の3事業を展開。主なエリアは神奈川(横浜・革川崎)・東京。 2020年3月期第2四半期(2019年11月14日開催)決算説明会資料 前年と比べて、全般&各事業とも増収増益分譲住宅事業、注文住宅事業ともに、増収増益です。特

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          業績回復したフォーライフの分譲事業はこのまま急拡大させ…

          売上や利益が過去最高の実績であるケイアイスター不動産、収益力も過去最高なのか?

          この記事では、ケイアイスター不動産株式会社の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 ケイアイスター不動産は、東京・埼玉・群馬・栃木・茨城・千葉エリアを中心に、分譲住宅・注文住宅・中古住宅を手掛ける総合住宅不動産会社である。 2020年3月期 第2四半期 決算説明資料 過去最高の実績2020年2Qは、前年同時期と比べても30%以上の成長率で、過去最高の実績とのこと。 粗利益(売上総利益)と販管費の比率も見てましょう。 粗利益÷販管費 19年2Q:6,

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          売上や利益が過去最高の実績であるケイアイスター不動産、…

          細田工務店はなぜ利益がマイナスでも営業キャッシュフローがプラスなのか?

          この記事では、株式会社細田工務店の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 株式会社細田工務店は、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・福島・宮城をエリアとして、木造住宅・分譲住宅・注文住宅・戸建住宅・リフォーム・耐震診断・法人受注建築・買取・仲介・法人提携分譲住宅などを展開している。 第64期(2020年3月期)第2四半期決算説明資料 前年同時期と比べて、減収減益計画の時点で、前年同時期と比べて減収減益なのですが、実績でも減収減益となり、営業利益は赤字が拡大

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          ヘーベルハウス(旭化成株式会社)専門のリフォームなのに伸びた理由とは?

          この記事では、旭化成株式会社の2019年度第2四半期について、取り上げていきます。 旭化成株式会社は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーである。ヘーベルハウスを扱う旭化成ホームズ株式会社はグループ会社。 2020年3月期(第129期)第2四半期決算 決算説明会資料 住宅事業は一番ではない!?住宅においては、「ヘーベルハウス」として知られていますが、事業別の売上を見ると、売上高の一番は住宅事業ではなく、マテリアル

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          三栄建築設計は、増益なのになぜ営業キャッシュフローがマイナスなのか?

          この記事では、株式会社三栄建築設計の2020年8月期について、取り上げていきます。 株式会社三栄建築設計は、分譲住宅の生産・販売を主力事業として、注文住宅の請負、保有物件の賃貸、分譲マンション事業、投資用アパート事業などを行う。「同じ家は、つくらない。」というコーポレートメッセージのもと、分譲住宅であるにもかかわらず、デザイン・設計にこだわった住宅を提供している。 2019年8月度決算説明会資料 倒産した住宅会社から「注文住宅事業」を譲渡東京都港区南青山を拠点に、富裕層

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          ミサワホームの戸建事業のマイナス分をカバーしている事業とは?

          この記事では、ミサワホーム株式会社の2020年3月期 第2四半期について、取り上げていきます。 ミサワホーム株式会社は、住宅の設計・製造・販売・施工を行っている日本のハウスメーカー・不動産会社である。 2020年3月期 第2四半期 決算説明会プレゼン資料 2020年3月期 第2四半期 決算説明資料 戸建住宅事業に依存しない多角化経営2020年3月期第2四半期の内容は、前年同時期と比べて、増収増益となっています。 ただ、事業別の売上高の割合を見ていくと、戸建住宅事業は、

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          飯田グループホールディングスの子会社で1棟当たりの粗利益額が一番高いのは?

          この記事では、飯田グループホールディングス株式会社の2020年3月期 第2四半期について、取り上げていきます。飯田グループホールディングス(以下飯田GHD)自体に注目というよりは、子会社である各住宅会社の内訳に注目していきます。 2020年3月期 第2四半期決算説明資料 どの子会社も、自社で仕入れた土地に、自社で住宅を建築して販売する「戸建分譲」がメインの事業になります。また、子会社にはさらに子会社があるのですが、今回は割愛します。 グループ企業一覧 飯田グループホー

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          住友林業が住宅建築事業以上に投資している事業とは?

          この記事では、住友林業株式会社の2020年3月期第2四半期決算について、取り上げていきます。 住友林業株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本の企業。林業・木材建材・住宅事業・不動産事業などが事業の中核である。 2020年3月期業績説明〜第2四半期実績及び通期予想〜 減収だが各利益は増益前期と比べると、売上は減っていますが、粗利益・営業利益・経常利益・純利益と、それぞれ増えています。 住友林業は住宅事業一本ではないので、今回の減収増益に、住宅事業やそれ以外の

          住友林業が住宅建築事業以上に投資している事業とは?

          3組中1組が紹介契約のセキスイハイム(積水化学工業)の仕組みとは?

          この記事では、積水化学工業株式会社の2019年度(2020年3月期)第2四半期について、取り上げていきます。 積水化学工業株式会社は、本店・本社を大阪府大阪市北区に置く、住宅、管工機材、住宅建材や建材用の化成品、高機能プラスチックなどを中心に製造する大手樹脂加工メーカーである。積水化学工業住宅カンパニーのブランドには「セキスイハイム」がある。 2019年度第2四半期決算および経営計画進捗説明会 住宅事業は主力である 積水化学工業は、主に4つの事業から成り立っていますが

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          売上高が第1四半期業績では「上場来過去最⾼」のタマホーム。その要因は?

          この記事では、タマホーム株式会社の2020年5⽉期第1四半期(2019年6月1⽇〜8月31日)について、取り上げていきます。 タマホームは、1998年6月3日設立された、低価格の木造住宅の注文建築を行っている上場企業。初期は九州地方を基盤としていたが、2005年6月に本店登記も東京に移転した上で全国展開を図っている。その他にも、戸建分譲やマンション販売のほか、オフィスビルのサブリース、区分所有権販売事業なども行っている。 2020年5月期第1四半期 決算説明資料 はじ

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          【No.2】計画倒産の疑いがある建築会社を検証

          この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。専門的な小難しい内容にはしたくないので、これから注文住宅を検討する方にも、わかるようにしていこうと思います。 今回は、2019年9月に破産手続きの開始決定を受けた建築会社。 この会社を巡っては、建築基準法で定められた申請書類を提出していなかったり、「建築確認済証」を偽造した疑いなどで契約者が刑事告訴をするなど、警察への被害相談が相次いでいます。また、この

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