マガジンのカバー画像

住宅会社の決算書

11
住宅会社(上場企業)を中心に決算書や決算スライドから読みとれることを、中小の工務店経営者の参考になるような内容で書いています。毎月4本~お届けします。
運営しているクリエイター

記事一覧

7期連続過去最高の売上高・利益を更新したオープンハウスの1棟当たりの粗利益は?

この記事では、株式会社オープンハウスの2019年9月期について、取り上げていきます。 オープンハウスは、『東京に、家を持とう。』のキャッチフレーズで、東京を中心に、不動産仲介事業、新築戸建分譲、マンション開発事業で自社ブランドを展開。東京以外のエリアでは、『名古屋に、家を持とう。』『福岡に、家を持とう。』といったそのエリアに合わせたキャッチフレーズで展開している。 2019年9月期 決算説明会資料 7期連続過去最高の売上高・利益を更新トピックスを見ると、前期比20%以上

¥300

業績回復したフォーライフの分譲事業はこのまま急拡大させていくのか?

この記事では、フォーライフ株式会社の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 フォーライフは、分譲住宅の建築・販売を行う「分譲住宅事業」を中心に、注文住宅の建築を請負う「注文住宅事業」、中古マンションのリノベーションを行う「再生住宅事業」の3事業を展開。主なエリアは神奈川(横浜・革川崎)・東京。 2020年3月期第2四半期(2019年11月14日開催)決算説明会資料 前年と比べて、全般&各事業とも増収増益分譲住宅事業、注文住宅事業ともに、増収増益です。特

¥300

売上や利益が過去最高の実績であるケイアイスター不動産、収益力も過去最高なのか?

この記事では、ケイアイスター不動産株式会社の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 ケイアイスター不動産は、東京・埼玉・群馬・栃木・茨城・千葉エリアを中心に、分譲住宅・注文住宅・中古住宅を手掛ける総合住宅不動産会社である。 2020年3月期 第2四半期 決算説明資料 過去最高の実績2020年2Qは、前年同時期と比べても30%以上の成長率で、過去最高の実績とのこと。 粗利益(売上総利益)と販管費の比率も見てましょう。 粗利益÷販管費 19年2Q:6,

¥300

細田工務店はなぜ利益がマイナスでも営業キャッシュフローがプラスなのか?

この記事では、株式会社細田工務店の2020年3月期第2四半期について、取り上げていきます。 株式会社細田工務店は、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・福島・宮城をエリアとして、木造住宅・分譲住宅・注文住宅・戸建住宅・リフォーム・耐震診断・法人受注建築・買取・仲介・法人提携分譲住宅などを展開している。 第64期(2020年3月期)第2四半期決算説明資料 前年同時期と比べて、減収減益計画の時点で、前年同時期と比べて減収減益なのですが、実績でも減収減益となり、営業利益は赤字が拡大

¥300

ヘーベルハウス(旭化成株式会社)専門のリフォームなのに伸びた理由とは?

この記事では、旭化成株式会社の2019年度第2四半期について、取り上げていきます。 旭化成株式会社は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーである。ヘーベルハウスを扱う旭化成ホームズ株式会社はグループ会社。 2020年3月期(第129期)第2四半期決算 決算説明会資料 住宅事業は一番ではない!?住宅においては、「ヘーベルハウス」として知られていますが、事業別の売上を見ると、売上高の一番は住宅事業ではなく、マテリアル

¥300

三栄建築設計は、増益なのになぜ営業キャッシュフローがマイナスなのか?

この記事では、株式会社三栄建築設計の2020年8月期について、取り上げていきます。 株式会社三栄建築設計は、分譲住宅の生産・販売を主力事業として、注文住宅の請負、保有物件の賃貸、分譲マンション事業、投資用アパート事業などを行う。「同じ家は、つくらない。」というコーポレートメッセージのもと、分譲住宅であるにもかかわらず、デザイン・設計にこだわった住宅を提供している。 2019年8月度決算説明会資料 倒産した住宅会社から「注文住宅事業」を譲渡東京都港区南青山を拠点に、富裕層

¥300

ミサワホームの戸建事業のマイナス分をカバーしている事業とは?

この記事では、ミサワホーム株式会社の2020年3月期 第2四半期について、取り上げていきます。 ミサワホーム株式会社は、住宅の設計・製造・販売・施工を行っている日本のハウスメーカー・不動産会社である。 2020年3月期 第2四半期 決算説明会プレゼン資料 2020年3月期 第2四半期 決算説明資料 戸建住宅事業に依存しない多角化経営2020年3月期第2四半期の内容は、前年同時期と比べて、増収増益となっています。 ただ、事業別の売上高の割合を見ていくと、戸建住宅事業は、

飯田グループホールディングスの子会社で1棟当たりの粗利益額が一番高いのは?

この記事では、飯田グループホールディングス株式会社の2020年3月期 第2四半期について、取り上げていきます。飯田グループホールディングス(以下飯田GHD)自体に注目というよりは、子会社である各住宅会社の内訳に注目していきます。 2020年3月期 第2四半期決算説明資料 どの子会社も、自社で仕入れた土地に、自社で住宅を建築して販売する「戸建分譲」がメインの事業になります。また、子会社にはさらに子会社があるのですが、今回は割愛します。 グループ企業一覧 飯田グループホー

住友林業が住宅建築事業以上に投資している事業とは?

この記事では、住友林業株式会社の2020年3月期第2四半期決算について、取り上げていきます。 住友林業株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本の企業。林業・木材建材・住宅事業・不動産事業などが事業の中核である。 2020年3月期業績説明〜第2四半期実績及び通期予想〜 減収だが各利益は増益前期と比べると、売上は減っていますが、粗利益・営業利益・経常利益・純利益と、それぞれ増えています。 住友林業は住宅事業一本ではないので、今回の減収増益に、住宅事業やそれ以外の

3組中1組が紹介契約のセキスイハイム(積水化学工業)の仕組みとは?

この記事では、積水化学工業株式会社の2019年度(2020年3月期)第2四半期について、取り上げていきます。 積水化学工業株式会社は、本店・本社を大阪府大阪市北区に置く、住宅、管工機材、住宅建材や建材用の化成品、高機能プラスチックなどを中心に製造する大手樹脂加工メーカーである。積水化学工業住宅カンパニーのブランドには「セキスイハイム」がある。 2019年度第2四半期決算および経営計画進捗説明会 住宅事業は主力である 積水化学工業は、主に4つの事業から成り立っていますが

売上高が第1四半期業績では「上場来過去最⾼」のタマホーム。その要因は?

この記事では、タマホーム株式会社の2020年5⽉期第1四半期(2019年6月1⽇〜8月31日)について、取り上げていきます。 タマホームは、1998年6月3日設立された、低価格の木造住宅の注文建築を行っている上場企業。初期は九州地方を基盤としていたが、2005年6月に本店登記も東京に移転した上で全国展開を図っている。その他にも、戸建分譲やマンション販売のほか、オフィスビルのサブリース、区分所有権販売事業なども行っている。 2020年5月期第1四半期 決算説明資料 はじ