夏の七日間に何が起こったのか? ―「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」感想、考察―
歌人、木下龍也さんと岡野大嗣さんの共著「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」、めちゃくちゃおもしろいミステリー短歌集でした!木下さんと岡野さんが二人の男子高校生になりかわり7/1~7/7までの7日間を描いたミステリー短歌集。もうこの設定が大優勝です。おもしろいに決まってると思ったらやっぱり最高におもしろかった。男子高校生二人はそれぞれ鬱屈を抱えていて圧倒的リアルな感情を詠んでいきます。どうしようもなさを持て余してる感じ、死への憧れ、反抗心、家族への複雑な感情、