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夏の七日間に何が起こったのか? ―「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」感想、考察―
歌人、木下龍也さんと岡野大嗣さんの共著「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」、めちゃくちゃおもしろいミステリー短歌集でした!木下さんと岡野さんが二人の男子高校生になりかわり7/1~7/7までの7日間を描いたミステリー短歌集。もうこの設定が大優勝です。おもしろいに決まってると思ったらやっぱり最高におもしろかった。男子高校生二人はそれぞれ鬱屈を抱えていて圧倒的リアルな感情を詠んでいきま
もっとみる「ケモノミチ」ライブバージョンありがとうの話
4月12日に唐突に公開されたこちら。昨年リリースされたMr.Childrenのアルバム「miss you」のリード曲「ケモノミチ」のMV。
それがなんと音源がライブバージョンで!なんというサプライズ。ありがとうありがとう……。
実は昨年のmiss youホールツアーに参戦しておりまして。その中でも1、2を争うくらい印象に残ったのがこの「ケモノミチ」ライブバージョンなんです。ちなみに「ケモノミチ
短歌連作『miss you』
ミスチル短歌です。miss youツアーに行ったときのことを詠んだものです。
演奏が語りかけてた苦しみは僕らも共に背負って生きると
忘れたくないなと思う昨晩の全身で浴びたバンドサウンド
音源を聴くと上書きされそうでライブバージョンをも少し脳で
心臓がロックンロールに揺らされるロックンロールで生き延びている
悪人はひとりもいないすし詰めのバスは定刻通り現地へ
長い列ゆっくり歩むそれぞれに非日
『玄関~』勝手にイメソン考えた
オタク、すぐイメソン考える(あるある)。
オタクなので『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』のイメソンを勝手に考えて勝手にプレイリストを作って聴いています。言うまでもなく非公式です。
Spotifyでプレイリスト作って公開したので、もしよろしければ……。
プレイリスト曲目書いておきます。順番は特に考えていないためシャッフル再生とかで聴いていただければと……。あとたまに増えます
村松さくらがアイドルになった日 #推し短歌
まずは短歌を。
不安でも笑顔を決めたきみだからあかるい波を作ってゆける
きらきらのピンクのサイリウムの波わたしは笑うあなたも笑う
村松さくらとは村松さくらとはゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」に登場するアイドルです。いつもにこにこと明るく笑っている女の子です。
私はゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」(通称デレステ)を数年前からやっているのですが、さく
『荻窪メリーゴーランド』はいくつか世界線があるのではないかという解釈
※めっちゃネタバレしてますのでご注意ください。
かつてWEBサイト「OHTABOOKSTAND」で連載されていて、書籍化もされた『荻窪メリーゴーランド』。連載時から追っていて自己流の解釈もしていました。ネタバレになるとアレだし、書籍化してからnoteに書こうかな、と思っていたら予想外というか予想以上というか著者ご本人様ががっつりストーリーを説明してくださっているんですよね。なんてありがたいんだ…
『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』を日付通りに読んで思ったこと
待っていたんだ、7月1日が来るのを。
こんにちは、『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』が好きすぎて考察記事をいくつか書いてる一条です。今回の記事に関係する過去の記事載せときます。
夏の七日間に何が起こったのか? ―「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」感想、考察―
現時点(22年12月)での「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」の解釈
いつ
ifの世界を経た先で ―男性ブランココントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』感想—
男性ブランコのコントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』、素晴らしいコントライブでした!たくさん笑えてたくさん胸を揺さぶられるコントライブ……男ブラの真骨頂という感じでした。ほんとに良かった……もう何回も観てる……まったく飽きない……何度でも笑えるしぐっとくる……。
以下、がっつりネタバレしてますのでまだご覧になってない方は『やってみたいことがあるのだけれど』を観てから読んでいただけますと
『荻窪メリーゴーランド』連載時の感想まとめ(書籍の感想も)
WEBサイト「OHTABOOKSTAND」で連載されている歌人の木下龍也さんと鈴木晴香さんが短歌で描く虚構のラブストーリー『荻窪メリーゴーランド』。めちゃくちゃおもしろいです!第2回からリアタイで追ってるのでその感想をまとめときます(第1回の感想もすこし)。
※ネタバレ注意です!
第1回 くちづけるとは渡しあうこと幸せそうなのに切ない。すごくいいなぁ。
第2回 〈永遠〉で終わらせるしりとり「
「僕たちはカラーボックス・ベイビーズ」とは?―玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ考察―
先日とても良い本を読みました。それが瀬戸夏子さんの「はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル」。歌集の紹介本(ブックガイド)なんですけど文章がおもしろいですし短歌界の歴史みたいなものも分かってとても読み応えがありました。読んでみたいなって思う歌集がたくさんありました。すこしずつ読んでいけたらいいな。
この本の中に「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ/木下龍也