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言葉はそばで見つめる

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平凡な生活の中の考えや気持ち
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きゅうりを抜いたかっぱ巻きに、まぐろは入らない

なにか喪失感を抱くような出来事があったあと、人は「心にぽっかりと穴が空いたようだ」と表現する。

最近はその表現に唸ることが多く、心の穴についてよく考えた。

悲しいことがある人の話を聞く。
相手はただ話を聞いて欲しいだけで、こちらにはそれ以上もそれ以下も求めていないのだと思う。
しかし、自分の口から出る言葉の隅には「助けてあげたい」みたいな余計な要素が含まれていることに気付く。

友達がわたしの

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沖縄最後の夜にて思うこと

沖縄最後の夜にて思うこと

タイトルが思いつかないので、そのままにしました。

早生まれなので同学年には遅れをとっていますが、やっと20歳になった。
誕生日って好きだけど、毎年余計なことを考えている気がするのでやはりあまり好きではないのかもしれない。ただ友達が祝ってくれて嬉しい、でも祝ってくれなかった友達のことも少し思ってしまう、かなり邪ですが。

思えば、自分の人生はずっとそんな感じで続いている。

楽しんでいる自分の横に

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最近 2022.11.14

長い長い10月が終わった。

もう10月32日にでもなったかと思うときにはまだ半分を過ぎたところで、頼むからこの日々が早く終わってくれと思う秋のはじまりだった。

自分がやらなければ何も進まない、誰も代わりになってくれはしない、というタスクの繰り返しはじわりと心を蝕む。

そんな10月を終えて、バスに乗るために駅に向かっていた11月のはじめのことだった。
もう冬へ向かっていると知らせる落ち葉を、大

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いろんなやさしさ

最近、やさしさを受け取ることが多い。

というより、やさしさを受け取っていることに気付くことが多い。

あと一歩が踏み出せない私に対して、友人がそっと背中を押すように「向いているから大丈夫だ」と声をかけてもらったり、

新しいバイト先に行き始めると、母親が「ちゃんとトイレとか行けるの?」「水とか飲めるの?」と心配してくれたり、

友人が予定を決める際に私の疲労や心情を考慮して優先してくれたり、

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最近 2022.8.1

最近 2022.8.1

最近はなんだか日常が点と点みたいな感じで粒立って見える、以下はその点たち。
要するに呟きの羅列、要するにね。

炎天下の下を歩いていたら人が出てくるところのクリーニング屋の空気に触れた、涼しくて立ち止まってしまいそうになって、夏を感じた。

出来るだけ濡らしたくない髪ゴムを手首にしたまま浴室に入ったことに気がついて、浴室から洗面所の棚に投げた。棚と壁の隙間に入り込んで床に落ちた。
棚を動かして髪ゴ

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理屈じゃない

最近、わたしの周りはなんだかやるせない悩みを抱えた人ばかりだ。

どういう「やるせない」かというと、わたしにはかなりどうにも出来ないことが多い。異性との付き合い方とか、わたしが介入出来ないコミュニティのこととか、自己中男のこととか。。。。。

「別れたら?」「じゃあそう言ったら?」って言うのは簡単で冷たい。そしてそれ以上に無意味である。そんな返ししか出来なかった自分にはつい最近おさらばしたのだ。

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プレイリストは記憶のトリガーなんだぜ

わたしは毎年の毎季節ごと(3ヶ月)ごとにプレイリストを作成している。

その季節っぽい曲はもちろん、その時期にリリースされた新譜を入れることもある。

プレイリストを作成してからは3ヶ月間そのプレイリストを聴きまくる。

故に、季節プレイリストに入った曲はわたしの中でその季節の思い出と共にシーズンソングとなるのだ。

今回はそれぞれの季節から何曲かずつ取り上げてその時期のことを思い出していこうと思

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おちつかない、まとまらない

明日、成人式の前撮りをするのだが異常にソワソワして眠れないので慣れない手つきでパソコンを打っている。
どうして普段通りにできないのか、そんな自分の今日の夜のことを書こうと思う。

◇ ◇ ◇

23時半を少し過ぎた頃、飲食店のバイトを終え帰宅。

今日はよく歩いた日だったのでゆっくり湯船に浸かろうと思っていた時、父から告げられる「今日シャワーにしたよ」という一言…。

わたしが思春期真っ只中だった

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違和感はいつか風になる

最近日本の物価が上がっているらしい。

わたしはあまりそれを実感する機会がなかった。お金を払うものといえば、友達との外食、チケット代、交通費、サブスクの請求、ネットで買う服、セールで買うコスメ…。

ただ、最近は違う。

現在諸事情で母が家に居らず、やむを得ず自炊を始めたことにより野菜の値段を見ることになった。イメージの野菜は大体とても安かったが、実際は意外とする。ああこんなもんなんだと思ってカゴ

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「喜劇」を聴いて

永遠なんてない。きっとみんな分かっている。

星野源が本日デジタルリリースした「喜劇」がとても良かった(敬語略、お許しください)。

文字に起こしただけでもグッと来てしまう。

特別な人となら何をするのも良い、結局大事なのは何をするかより誰とするかだ ということに気付き始めた今、それを「喜劇」という言葉でまとめられてしまった。

英題にしてコメディ。映画やドラマではない。

振り返ると微笑ましくな

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夜はいつも長く

時刻は4時。

春休みの生活にすっかり慣れてしまって、昼夜逆転は当たり前。

小さい頃から寝付きが悪かった。

一人っ子の私と両親の3人は、リアル川の字になって、横になった3人と小さいテレビくらいしか入らないマンションの中の和室で寝ていた。

父はいつでもどこでも寝れる人なのでいつも1番に寝て、今よりは少しマシないびきをかいてた。

母は昔も今も寝付きが悪いが、幼い私よりはマシだった。

小学校に

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変化

大学生になってそろそろ1年が経つ。

想像していた大学生活とはまるで違う日々が待っていた。

バイト先で仲良くなった友達や先輩とスノボに行くような人間にはならなかったし、サークルの飲み会のノリで無断外泊をすることもなかった。

まあそんなんは元々予想していないのだけれども。

高校の友達と定期的に会い続け、大学に馴染めないことを意気揚々と語り、健全に帰路に着くのだろうと思っていた。

実際はそれさ

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形にすること

形にすること

自分の思ったことを上手く形にした作品と出会ったとき、「そう!これこれこれ!」という感覚に陥る。

よくあるのは、曲とか、誰かのエッセイとか。

最近はその感覚を自分で作ったもので感じるのが楽しい。

自分で作ってるんだから当たり前だろ、と言われてしまえばそれまでなのだが。

高校の部活時代は全く自分の気持ちを歌にできず、架空の男女を狭い部屋にぶちこんだりしていた。

マジで誰の話やねん。

それを

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踏ん張れ 青さがどうであろうと

19になった。

人に言われるまで最後の10代だということを忘れていた。

最近は1年1年が色濃くて、人生がまだまだ続くであろうことを忘れてしまう。

親や周りの大人からすれば、19なんて若造で、どんなことを言おうと「フン、この青二才が」と一蹴されてもおかしくない年齢である。

若さが青さで表現されるようになったのはいつからだろうか。

青二才という言葉は男だけを指すらしいが、青春をはじめとする若

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