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きゅうりを抜いたかっぱ巻きに、まぐろは入らない
なにか喪失感を抱くような出来事があったあと、人は「心にぽっかりと穴が空いたようだ」と表現する。
最近はその表現に唸ることが多く、心の穴についてよく考えた。
悲しいことがある人の話を聞く。
相手はただ話を聞いて欲しいだけで、こちらにはそれ以上もそれ以下も求めていないのだと思う。
しかし、自分の口から出る言葉の隅には「助けてあげたい」みたいな余計な要素が含まれていることに気付く。
友達がわたしの
最近 2022.11.14
長い長い10月が終わった。
もう10月32日にでもなったかと思うときにはまだ半分を過ぎたところで、頼むからこの日々が早く終わってくれと思う秋のはじまりだった。
自分がやらなければ何も進まない、誰も代わりになってくれはしない、というタスクの繰り返しはじわりと心を蝕む。
そんな10月を終えて、バスに乗るために駅に向かっていた11月のはじめのことだった。
もう冬へ向かっていると知らせる落ち葉を、大
違和感はいつか風になる
最近日本の物価が上がっているらしい。
わたしはあまりそれを実感する機会がなかった。お金を払うものといえば、友達との外食、チケット代、交通費、サブスクの請求、ネットで買う服、セールで買うコスメ…。
ただ、最近は違う。
現在諸事情で母が家に居らず、やむを得ず自炊を始めたことにより野菜の値段を見ることになった。イメージの野菜は大体とても安かったが、実際は意外とする。ああこんなもんなんだと思ってカゴ
踏ん張れ 青さがどうであろうと
19になった。
人に言われるまで最後の10代だということを忘れていた。
最近は1年1年が色濃くて、人生がまだまだ続くであろうことを忘れてしまう。
親や周りの大人からすれば、19なんて若造で、どんなことを言おうと「フン、この青二才が」と一蹴されてもおかしくない年齢である。
若さが青さで表現されるようになったのはいつからだろうか。
青二才という言葉は男だけを指すらしいが、青春をはじめとする若