「喜劇」を聴いて
永遠なんてない。きっとみんな分かっている。
星野源が本日デジタルリリースした「喜劇」がとても良かった(敬語略、お許しください)。
文字に起こしただけでもグッと来てしまう。
特別な人となら何をするのも良い、結局大事なのは何をするかより誰とするかだ ということに気付き始めた今、それを「喜劇」という言葉でまとめられてしまった。
英題にしてコメディ。映画やドラマではない。
振り返ると微笑ましくなってしまうような愛しい日々や、過ぎてしまった思い出だと悲しくもなるような日々は、まさにコメディだと思う。
冒頭に書いた「永遠なんてない」という、もはや常識といっても過言ではないほどの残酷な現実を受け止め、その上で「できるだけ暮らそう」と表現するところが本当に好きだ。
「ずっと」は「死ぬまで」の意訳に過ぎない。
それでも、死ぬまでなんて言わずに、終わりのない幸せを求めたくなるのが人間だと思うし、それで良いと思う。
しかし、時に「ずっと」という言葉は嘘っぽく感じてしまうのだ。
ずっとなんて無いよ、あっても死ぬまでだよ、という可愛げのない卑屈な気持ちまでも救ってくれるこの歌を、わたしはできるだけそばに置いておきたい。
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