リー

2019/06 23歳のときに生まれ育ったさいたま県から、単身四国の離島に移住。2、3…

リー

2019/06 23歳のときに生まれ育ったさいたま県から、単身四国の離島に移住。2、3年はスローライフをと謳っていたが、予期せず移住半年で彼氏ができて島で一緒に暮らしている。その取り留めもない日記と空想。心の整理。 instagram.com/ohayooo.96/

最近の記事

9月⁑とある日の島暮らし日記

今週は、まいにちが楽しくて充実しているし、心がげんきなので、今日までの借りた本があと30ページ残っている。慌てて読んでいる。今日も夜は釣りに行く。思えば、毎日が楽しかったではないか、今までも。こっちに来てからも。と、昨日ふと思った。 月曜日⁑島のお父さん2人と、隣の職場のお姉さんと焼肉と二次会までして、とても楽しかった。久しぶりに飲んだくれて、仲も深まったし有意義なお話が聞けた! 火曜日⁑彼が金曜日ぶりに島に帰ってきて、ビーチでご飯とドライブ。帰り道に子イ

    • フラッシュバックヤード

      24年も生きていれば、嫌な記憶やトラウマというものはどうしたってできてしまう。世渡りがサーカス団員並みに上手くも、嫌な記憶は自動的に削除できる脳の持ち主でも、ポジティブ人間でもない私には、ふと蘇ってきてしまう過去がいくつかある。それらは本当にふとしたときに、なんの前触れもなくやってくるので少し困るが、程なくして忘れてしまうのでまだマシだ。 ひとつ目は、エステをしていたときの記憶。もうその場所すらない黒歴史だが、今も苦いエピソードがいくつか思い起こされてしまう。ふたつ目は、事務

      • 散歩日和

        島に移り住んでから休日も早起きになった。関東の実家にいた頃は、夜はなかなか寝つけないのに昼過ぎまで泥のように眠っていた。どことなく、今日何もしないで1日終わったなぁとかでも疲れてたし寝るのが1番だったよなぁと、ぼんやり思っていたのを覚えている。 休みの日も早起きできるのは、心身ともに余裕があって、多少満たされているからだと思う。もちろん夜更かしもしないが、島ののんびりした気候と生活がわたしには合っているらしい。休日でも8時に起きて洗濯機を回したり、図書館に行ったり、マイカーで

        • 台風が過ぎた日の夕暮れは何かしたい

          実家ではあたりまえについていたテレビも、一人暮らしをはじめると見ない時間が増えた。小さなおもちゃみたいなテレビが一応あるが、朝起きて頭を起こしたい日と食事中、あとは見たい番組があるときくらいしか、うちのテレビは活躍できない。最近はラジオを聴き流すのにハマっているので尚更だ。 大風が来るぞーと島の人たちはこぞって金曜日と土曜日に買い溜めをして、すれ違う際の話題と言ったら台風10号についてだった。天候が崩れると、島のライフラインである船は残念ながら欠航になる。パンも野菜もお豆腐

        9月⁑とある日の島暮らし日記

          魚は買うより釣るもの

          島に移住して程なく、釣り倶楽部に入部した。部が発足した当初、部員で釣竿を買いに行くところから始め、移住者の釣り名人の方を先生に招き、写真のような座学もした。 釣り倶楽部の主な目的は食糧確保で、アジやメバル、イカがターゲット。夜に行ける人たちで集まって楽しむ。 釣りに適した場所というのは島にいくつかあって、よく集まる場所には釣り名人や釣り人たちがたくさんいる。そこでの交流も楽しく、魚をたくさん分けてくれるのもありがたい。 釣竿を買った日、フェリー乗り場でたまたま乗りあった

          魚は買うより釣るもの

          なんでもない日の贅沢

          なんでもない日の贅沢は、心の余裕に繋がる。 島には4〜5軒のごはん屋さんがあるが、島価格のお店が多いためファミレス感覚で行くのは気が引ける。(と言いつつ、ひとりで行くことはないのでほとんどが払ってもらうことが多いのだが) わたしはなんでもない土曜日で、いつもと変わらぬ土曜日で、けれど残業続きだった彼の帰りが早かったので外で食べることにした。彼が先に帰っている日の外食率は高いし、一気にご飯を作る気というのがなくなる。 ここには島のお父さんたちにも連れてきてもらったし、彼と付き

          なんでもない日の贅沢

          夏の終わりにエアコンつけた

          今年の夏はなんだかあっという間に8月で、あっという間に8月の終わりだった。そして、もう9月に突入していて、信じられないことに今年もあと3ヶ月で終わる。(何年やっても慣れない) わたしの住む場所では、6月はかなり涼しくて、7月も扇風機で事足りたし、暑がりでなくケチな私は「エアコンもないならないで生きていけるよ〜」とへらへらと過ごしていた。 でも8月になると、大げさに言うと生命の危機を感じる夜が、休日の昼下がりがあって、暑がりの彼も辛そうなので、遅ればせながらエアコンをお願いす

          夏の終わりにエアコンつけた

          離島移住生活記録(にします、はじめます)

          さいきんはまた感情の波が荒い。台風が近づいているせいだろうか、まぁそんなことに関係なく、わたしのうつ的怒りのパワーは定期的に、それも突然やってくる。 note にどうでもいい空想の散文を載せはじめたのは19年の4月ごろからで、丁度そのころ位にはどん底的うつも、パッと見 回復傾向にあり空想できるまでに心も回復していたのだと思う。(もともとどうでもいい空想をするのがすき) わたしは19歳から、エステ、映画館バイト、事務職と仕事をしてきたけれど、事務職へ転職し2ヶ月ほどでうつに

          離島移住生活記録(にします、はじめます)

          彼はスーパースターなんかじゃない

          彼はスーパースターなんかじゃないし、操り人形でもなんでもなく、生身の人間で、当たり前に思い通りなんかじゃない。 分かっているを前提にしても、些細な積み重ねにイライラして、日常のモヤモヤとも合間ってぐしゃぐしゃになって、頭の上部でしか考えられなくなって、ついに蓋が開いてしまった。 わたしは鬱だったから、たぶん今でも少しは鬱だから、お互い別れるなら今だなんてこと、言い合ってしまった。 散歩に行くと言ったらついてきてくれた。途中の酒屋で9パーのチューハイを買い、海まで歩く。道中に

          彼はスーパースターなんかじゃない

          無題

          舞い上がった食器 風に揺れる古びたポスター 端のカビた固そうなパン 腐りかけの冷蔵庫のドリア 今では床に散りばめられた食器片たち #散文

          お船の時間

          わたしは遠くでひとりでやっている さいきんはふたりぎみだけれど ちょっとお船に乗って町へでる 起き抜けで朝のニュースを流し見ていたら 彼が "気をつけて行きんさいよ" と言った そのときは うん とか ふん とか言ったけれど お船の時間にランチパックを齧りながら 今朝のことを思い出して これは奇跡なんじゃないか、 こういうのが奇跡なんじゃないか、 と大げさじみて思った こうして緩やかに遠くでやっていることも 事故にも事件にもあわずにいることも 彼と出逢ったことも #散文 #

          お船の時間

          寝たふり

          ベッドで微睡んでいると、自分でも自分が眠っているのか起きているのか分からないときがある。昔から自分の特技は寝たふりなのかもしれないとこっそり思うくらい、私は目を瞑り静止するのが得意だ。 今日は多分、風邪をひいて頭がだるくて、またいつものように微睡んでいたら、彼が多分泣いていた。乱暴に鼻をかんで、煙草を吸いに外へ出てしまってから、なかなか戻ってこなかったし、戻ってきてからも何だか変だったけれど、変わらず私の頭を撫でてから帰って行った。それはきっと、過去の大切なことを思い出したか

          寝たふり

          恋をしたから

          23歳は大人でも子供でもない、なんとも曖昧な年齢だと思う。それなのに、しっくりきてしまうのは自分が中途半端に大きくなってしまったままだからだろうか。 23歳で初めて、ようやく、ちゃんと好きな人に出逢って恋をしてセックスをした。今までの恋愛経験は取るに足らないものだし、つまらない暇つぶしでしかなかったので、ここに記すのは割愛する。 どこかで聞いた台詞を引用すれば、好きな人に好きになってもらうことは本当に凄いことだ。知らない土地へ来て、生まれ育った環境も見てきた景色も違うふたりが

          恋をしたから

          空回りの機織り機みたいな、

          針と糸はそこにあるのに、永遠に穴が通らないみたいな2人。会ってるのに交わらない、交われない。もどかしいうちに、墓穴を掘って溝は深くなって、もう取り返せないのかもしれなくて、今年一番の後悔にランクインして、さようなら。 あぁ、狭い世界だな。広い世界で狭い世界に生きてるのは、時にはどうしようもなく苦しいのに動かせない。 恋とか愛とか以前なのにね。 #散文

          空回りの機織り機みたいな、

          お盆

          オトナになってから、まさか糸電話をするとは思わなかったし、コドモの頃だって、まともに糸電話を工作し遊んだ記憶はない。どれもこれも26歳になったはずの幼馴染のせいで、無駄に長いようなお盆休みで帰省してきたヤツは、私の実家を散策して、昨晩の宴の残骸から紙コップを拾い上げたらしい。捨てられない病の母のお陰で私の中学時代の裁縫セットはそのまま残っており、糸を引っ掴むとヤツはコドモの時と同じ俯いた顔で糸電話を作り上げた。これが6歳の甥っ子となら微笑ましいが、階段の上段と下段にいるのが成

          202号

          君のつくる可笑しなお酒は私の酔いが回るのを加速させた。冷蔵庫に寝転んだありとあらゆる気まぐれに日々買い込んだ酒たちを科学者気取りでビールジョッキに注ぎ入れ、最後は雑に割り箸で混ぜ合わせる。美味しいのか美味しくないのか分からない液体は、かき氷のシロップがどれも同じ味だという話と似ている気がした。 それからはめちゃくちゃにギターをかき鳴らしたり、気分の上がる曲をかけて微睡んだり、頭が回らない可笑しさを利用して、大真面目な話をしたりした。このまま目覚めなければいいのに、でも頭がガン