i East Asia

iEAとは Bai Xian Asia Institute(香港を拠点に置く財団)の関…

i East Asia

iEAとは Bai Xian Asia Institute(香港を拠点に置く財団)の関係者で作られたプロジェクトグループ。東アジアのアイデンティティをテーマにした本の出版を目指して2021年にOBOG4名で形成された。

記事一覧

青年個人による橋渡しの重要性 / 青年个体桥梁的重要性

(和文の後に中国語本文を掲載) 和文 一   2022年12月8日、中国は「ゼロコロナ」政策を解除した。 世界の政治・経済において重要な国の一つとして、中国は遂に日常を…

i East Asia
1年前
5

国交正常化50周年への違和感と期待

  2022年9月25日、慶應義塾大学にて日中国交正常化50周年を記念したイベント、「日中関係100年ー1972から2072へ『架け橋』のバトンパス」が日中学生会議主催のもと開催さ…

i East Asia
1年前
1

絶望ほどではない諦め ―韓国若者のリアル―

韓国のソウルで働く32歳独身の日本人男性 「韓国のソウルで働く32歳独身の日本人男性」これが私の自己紹介である。 するとよく、下記のような質問を受ける。 「なんで日…

i East Asia
2年前
9

近くて、遠い

「近くて、遠い」といわない社会をつくる 訪問者もまばらな、中国・南京市内のある記念館。 日本から事前予約をし、入り口ではパスポートを提示して入館したのは、利済巷…

i East Asia
2年前
6

序章 : 私たちの東アジアへ

「東アジア」 この言葉から、あなたが一番先に思い浮かべたものは、何だろうか。 特定の国が一番先に思い浮かぶのはもちろん、食べ物や、特定の身近な人、ニュースで耳に…

i East Asia
2年前
青年個人による橋渡しの重要性 / 青年个体桥梁的重要性

青年個人による橋渡しの重要性 / 青年个体桥梁的重要性

(和文の後に中国語本文を掲載)

和文



  2022年12月8日、中国は「ゼロコロナ」政策を解除した。 世界の政治・経済において重要な国の一つとして、中国は遂に日常を取り戻した。 中国が日常に戻るということ、それは、世界が3年間のコロナ禍の終息を宣言したことと等しい。皆、世界が2019年以前のように戻ることを願っている。それは、まるではるか遠くに行ってしまった、人々が恋焦がれる輝かしい時代

もっとみる
国交正常化50周年への違和感と期待

国交正常化50周年への違和感と期待

  2022年9月25日、慶應義塾大学にて日中国交正常化50周年を記念したイベント、「日中関係100年ー1972から2072へ『架け橋』のバトンパス」が日中学生会議主催のもと開催された。筆者も一登壇者として、この会に参加させていただいたが、その中で特に印象的だったのが主催者側で、今回のイベントの主な担当者である勝隆一さんが語った、これからの日中青年交流についてだった。

  当時、同じ壇上で勝さん

もっとみる
絶望ほどではない諦め ―韓国若者のリアル―

絶望ほどではない諦め ―韓国若者のリアル―

韓国のソウルで働く32歳独身の日本人男性

「韓国のソウルで働く32歳独身の日本人男性」これが私の自己紹介である。
するとよく、下記のような質問を受ける。

「なんで日本じゃなくて韓国で仕事してるんですか?」
「K-POPが好きで韓国に来たんですか?」

一問目に関しては、「ただなんとなく居心地がよかったから」が答えとなる。
二問目に関しては、「別にK-POPが好きだったわけではない」が答えだ。

もっとみる
近くて、遠い

近くて、遠い

「近くて、遠い」といわない社会をつくる
訪問者もまばらな、中国・南京市内のある記念館。

日本から事前予約をし、入り口ではパスポートを提示して入館したのは、利済巷慰安所旧址陳列館。

静寂に包まれた慰安婦についてのその記念館を、2019年の5月歩いていた私はふと、視線を感じた気がし、何気なく頭上を見上げた。
そして、ある悲しそうな写真の女性と、目が合った。

白黒の写真の中から悲しげに私を見下ろし

もっとみる
序章 : 私たちの東アジアへ

序章 : 私たちの東アジアへ

「東アジア」

この言葉から、あなたが一番先に思い浮かべたものは、何だろうか。

特定の国が一番先に思い浮かぶのはもちろん、食べ物や、特定の身近な人、ニュースで耳にした政治の片りん、足を運んだことがあれば、その国の景色。

もしくは音楽や、ドラマかもしれない。

そのどれもが、私達iEAがこれからの時代を創る上で、優劣なく、欠かせないと思っているものだ。

なぜならあなたがそれぞれ思い浮かべたもの

もっとみる