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「謬(びゅう)」という語

高校時代にそれなりの読書経験を積むと、語彙が一気に増える。

思考回路まで、それ以前とは違ってしまったかのようだ。


多少、哲学関係の本を読むようになれば、「誤謬」「謬見」「無謬」「可謬」などの熟語に出会うだろう。

そこで初めて「びゅう」と発音する漢字が日本語に存在することを知るわけだ。


そこはかとなく、ペダンティズムないし知的スノビズムを刺激する響きである。

もちろん、「謬」という語を使って賢くなったような気になるのは、それこそ誤謬なのだが。

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