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日曜日の音楽 #5 / 向こう髪 - 君島大空
更新の間隔が開いてしまった。
転職したので環境が変わって目まぐるしくしている。
そう言えば、3年ほど前に今の業界に入る準備を始めた頃、この曲をよく聴いていたなと思い出した。
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正直に言うと、初めて聴いたときはサビ終わりのクリシェ進行が出てきたところで、ちょっと失望しかけた。なんかベタなセンチメンタリズムを感じてしまったのだ。
ところが、ガットギターのインタールードがあまりに素晴らしかったの
日曜日の音楽 #4 / The Sun Shines Down on Me - Daniel Johnston
初めにダニエルジョンストンを初めて聴いたのはスパークルホースやヨラテンゴによるカバーだった。(※余談参照)
その後何年かして、オリジナルも聴いてみることにした。最初はそれなりに楽しんでいたけれど、どうしても全肯定しきれなかった。
プロダクションも演奏も拙さと紙一重で聴きやすいとは言い難い。どこか薄気味悪くもある。
結局バイオグラフィーありきのアウトサイダーアートで、インディロックの文脈上否定
日曜日の音楽 #3 / My Funny Valentine - Bill Evans & Jim Hall
この演奏はどこか異様だと思う。
初めて意識的に聴いたのは数年前のことで、場所は内科の待合室。
ジャズをBGMに流すなんてつまらないことしやがってと思っていたら、
どう間違ってもイージーリスニングにはならない奇妙な演奏が耳を捉えた。
うねうねしていると思いきや、突然跳ねたりとピアノとギターが不思議な掛け合いをしている?
かと思えば突然4ビートのニュアンスになった!と思ったらまた変わったり。。。
初
日曜日の音楽 #2 / Unsingable - Blake Mills
Blake Millsについて詳しい訳ではない。
何だか近年注目されているギタリストらしい。
だが、いくつか音源を聴いてみると、ギターっぽくない音ばかり出している印象を受ける。
何者なんだろう?
とは言え、別に興味があるってこともなかった。
転機はいつかここで呟いたように、ニックドレイクにも影響を受けているらしいということ。
その視点で聴いてみると、確かにそうかもしれない。
手法は違えど、ギター
2023年の音楽生活を振り返る
今年を振り返ると音楽的にどんな一年だっただろうか?
こんなこと共感を求めてないし、自分のローカルに書いておけば良い気もするのだが、せっかくなのでここに書いておこう。
こういう記事を書くと、つい自分で鬱陶しくなって消してしまいがちだが、そうしないように気を付ける。笑
演奏大したレベルではないことは大前提としてあるが、意外と充実していた。
ピアノ
特に5月以降はほぼリモートワークだったので、電子
【ニック・ドレイク研究】チューニングメモ ② BEBEBE
第2のニック・ドレイク・チューニング?今回はBEBEBEを取り上げる。
こちらも使用頻度が高く、CGCFCEと同じく7曲である。
「Five Leaves Left」期から使用しているので、むしろこちらがニック・ドレイク・チューニングなのではないかとか思ったりする。
合わせ方など低音弦を思いっきり下げるので、割と極端なチューニングと言っても良いかもしれない。
5弦をスタンダードチューニングの6
日曜日の音楽 #1 / At the Chime of a City Clock - Nick Drake
日曜日にリスニング日記をつけることにした。
今日はたまたま移動中に聴いていてはっとしたのがこの曲だった。
変則チューニング(BEBEBE)、クリシェ進行、同主調への転調等ニックドレイクのシグネチャーがちりばめられている。その一方で、アレンジのお陰でニック・ドレイクの楽曲のなかでもおしゃれな印象を受ける。
自分がニック・ドレイクに影響を受けてギターや変則チューニングに興味を持ったせいでうっかり忘
Elliott Smith "St. Ides Heaven"のリフについて
久しぶりのエリオットスミス研究です。
私がコロナ禍の暇つぶしに書き始めた乱文のシリーズを再開します。
エリオット・スミス楽曲分析|Hayado|note
今回はSt. Ides Heavenのヴァースのリフを取り上げます。
私が採譜してみたのがこちら。(チューニング:DGCFAD)
「(x)0X(xxx)」と表記したところは、きちんと開放弦とミュート音を鳴らすという意味ではなく、軽く弦を抑
ずっと聴きたかったギタリスト
昨晩はタケヤリシュンタさんのライブに行った。
個人的に2010年代に好きになったアコースティックギター奏者の一人である。
他には青葉市子とライアン・フランチェスコーニが挙げられるが、二人ともライブは観ている。
2012年リリースのアルバム「空白の場所」の曲をコピーしたことはないが、折に触れて大切に聴いてきたと思う。
あれから11年も経って初めての生演奏だった。
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初めて「空白の場所」を聴いた
Nick Drake "Parasite"の韻について
Parasiteの歌詞を注意深く聴いていたら、2ndヴァースの韻が興味深かったのでメモしておくことにした。
尚、私は英文学や詩学に詳しい訳ではなく、ただの音楽愛好家なので、おかしなことを言ってたらすみません。
行番号を振り、コンマ前・後をa、bとする。
ヴァースの法則性・aは4つ、bは3つのアクセント(強勢)が感じられる。
・aは必ず分詞から始まる。bは分詞で始まる場合もある。
・3rd
now o now I needs must partのBの部分って変な転調だな。3/2拍子が差し込まれる(ヘミオラ)のも面白い。
ダウランドを弾き始めてもうすぐ一ヶ月。「蛙のガリアード23a」の最後までさらうことが出来た。原曲now o now I needs must partはAABAの2部形式(AAはリピートあり)で、蛙のガリアードはAAの主題と変奏、 BAの主題と変奏という4部から構成されている。
今日の練習→ダウランド「蛙のガリアード23a」32小節目まで。変奏の16分や3連8分の動きが楽しい。
仕事中に聴いたNeedle in the Hayにハマりすぎたので、今日はエリオットスミスのセルフタイトルを聴いてる。Southern Belle弾きたい
Just Another Diamond Dayを聴きながら
今更ながら2015年国内盤紙ジャケでJust Another Diamond Dayを入手した。手元にある同アルバムはこれで3枚目。
2015年リマスターなので、サブスクや輸入盤で聴ける音源とは異なっている。
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私がずっと聴いてきたのは、2005年国内盤紙ジャケである。
こちらはなんとステレオ音源の左右が逆になっている。
そして、こちらが本来の形だというのを、その昔ヴァシュティバニアン