ずっと聴きたかったギタリスト

昨晩はタケヤリシュンタさんのライブに行った。
個人的に2010年代に好きになったアコースティックギター奏者の一人である。
他には青葉市子とライアン・フランチェスコーニが挙げられるが、二人ともライブは観ている。
2012年リリースのアルバム「空白の場所」の曲をコピーしたことはないが、折に触れて大切に聴いてきたと思う。
あれから11年も経って初めての生演奏だった。

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初めて「空白の場所」を聴いたとき、バート・ヤンシュやニック・ジョーンズのような土の匂いのするブリティッシュフォークの流れを汲んでいることに感銘を受けた。
こんな渋い音楽をやっている人が何歳でどんな姿をしているのか想像もしていなかったが、飄々とした雰囲気で細身の青年然とした方だった。
K-Yairiのドレッドノートをサムピックをつけて爪弾くとあの太い音色がした。

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最近は音楽を聴いたり情報収集する時間が減った。
音楽シーンやトレンドには疎くなったが、
先月ほぼ予備知識なしで観たベルギーのジャズピアニストMartin Salemiに感動したりと、興味が失われたということでもない。

研究記事のようなものは今のところ書く気分ではない。
今はギターでニック・ドレイクとエリオット・スミスを弾き、
ピアノでサティを弾いたり曲を作ることが日課となっている。
しばらく録音から遠ざかっているが、自分の作りたいものに近づく試みは続けたい。

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