マガジンのカバー画像

「また、読み返したい。」note保存記事

267
また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
運営しているクリエイター

2018年1月の記事一覧

サピエンス全史図解(詳説版)

どうも、きょんです。今回は初の本についての図解です。 人類の歴史。宇宙の成り立ちから、シンギュラリティに至る大いなる流れについて記述し、大いにビジネス界をはじめとして幅広く話題になった、「サピエンス全史」。約600ページにも及ぶ大著です。この本を昨年購入し読了して以降、何度も読み返しているのですが、読む度に新しい発見を得られるような深みと重みがあります。 ↓サピエンス全史↓ ただ、その内容の深さ、重さのせいなのか、またページ数のせいなのか、なかなか身近に読んでいる人はい

計画のことば、構想のことば。

誰かの語る、「プラン」を聞くのが好きだ。 ここでのプランとは、「計画」ではない。「構想」の話だ。おおきくて、漠として、本人さえもうまく言語化できていなくて、しゃべりながらどこかで「おかしいなぁ、もっとおもしろい話のはずなんだけどなぁ」と自分におどろき、焦っているような、そんな段階にある構想の話だ。聞きながら、もっともっとしゃべろ、と思う。他人にそれをしゃべっていくうちに、プランはかたちを帯びてくる。 計画としてのプランがつまらないのは、それを語る人たちが「あんたも儲かりま

メディアの話その10。コンテンツは長生き。インフラは短命。

メディアは、インフラとコンテンツでできている。、 そのメディア自体を支えるプラットフォームと情報を受発信するハードウェア、という「インフラ」。そのインフラ上でやりとりされる「コンテンツ」。 以上である。 マーシャル・マクルーハンは、「メディアは、メッセージである」と言ったが、この場合のメディアとは、コンテンツ以上にインフラのことである。 テレビならば、テレビ番組がコンテンツだけど、それ以上に、テレビ局があって、テレビ受像機がご家庭にあって、という「インフラ」そのものが

「編集者」という謎

大学時代、オーケストラ部に所属していた。入部当初の私にとって不思議だったのは、指揮者の存在だ。彼らはなぜ楽器を弾くことを選ばなかったんだろう? 音楽がやりたくて入部しただろうに、音を出したくならないのだろうか、と。 同じことを、編集者という職業の人々に対しても思っていた。 これまで何人かの編集者と仕事をしてきたけれど、どの人も、いわゆる「書ける人」だった。修正や指摘を受け、元のモノよりぐっとよくなった自分の原稿に、反省したり感動したりしたことは一度や二度ではないし、編集者

ストーリーの文章、ストラクチャーの文章

起業家のけんすうさんが、ブログの書き方についてとても興味深いツイートをされていた。 これでハッと書きかけのnoteの下書きを思い出したので、急いでまとめておく。 ◇         ◇ 編集者がライターを選んだり文章のディレクションをするとき、あるいはライターになろうとする人にも役に立つんじゃないかと思う考え方がある。 それは、文章を ◎ストーリーの文章  ◎ストラクチャーの文章 の2種類に分ける考え方だ。 日本語にすれば、ストーリー=物語、ストラクチャー=構造にな

あなたの人生はまだ詰んでいない可能性が高いし、一発逆転とかないですよ、、と。

質問箱というサービスを使っているのですが、多くの質問をいただいております。未返信が1000件を超えちゃいましたが、気が向いた時に返信しています。 で、どんな質問が多く来るかというと、たとえば「プログラミングを学びたいけどどうすればいいのか」「やりたいことが見つからないけどどうしたらいいか」とかです。 これ、毎回答えてたんですが、あまりに同じのが来るので放置するようにしちゃいました、、すいません。 で、多い質問の中に「フリーターだ / 受験失敗した / ニートだ」という前

伝説の編集者による「ベストセラー十か条」

 神吉晴夫という人物をご存知でしょうか。  光文社の二代目の社長であり、かんき出版の創設者。「カッパブックス」という戦後の出版の歴史にのこるシリーズを立ち上げ、ベストセラーを連発した伝説の編集者です。  神吉氏が手がけた『英語に強くなる本』は140万部超、『頭の体操 第1集』は260万部超。作家の松本清張を発掘し、代表作『点と線』は100万部超。小松左京の『日本沈没』は上下合わせて400万部超、とクラクラするような部数を連発しています。(もちろん全体的に本が売れていた時代

原稿が生まれ変わる瞬間。

昨年末、ひとつの(自分のなかでかなりおおきな)原稿を書き終えた。 書き終えた原稿は当然、すぐさま編集者さんにお渡しする。そこから著者さんや共著者さんの手元に渡り、自分以外のたくさんの方々が目を通していくことになる。おもしろいのはいつも、こうやって誰かにお渡しした瞬間から、自分の原稿を見る目が変化していくことだ。 あの人はこれをどう読むのだろう。この部分をどう感じるのだろう。さすがにここは勇み足だと思われるだろうか。自分ならこれをもっとうまく説明できると思われるだろうか。

年間・約400冊読み聞かせた結果。子どもの創造性を高めるオススメ絵本7選

毎晩、我が子をお話の世界へ誘う。寝る前の2冊の読み聞かせは、5歳息子にとって欠かせない習慣であり、私にとっても密かな楽しみである。 週末の朝、近所の大型図書館で18冊借りにいく。これを繰り返していたら、2017分を合計すると、なんと400冊超えの絵本を読み聞かせていたのだった! 読む絵本は、成長に合わせて変わっていくので、図書館で沢山借りるのは断然お勧めだ。なにせ無料である。特に5歳という息子の年齢だと、0〜2歳の頃より繰り返し読むというより、シリーズで続編をディグるように

2018年は「紙の編集者」が必要だ

大晦日を家以外で過ごすのは初めてだった。 せっかく長野に家を借りたんだからと、重い腰をあげて善光寺の二年参りに行ってきた。2017年と2018年を跨ぐから二年参り。なるほど。浅草寺と違って善光寺はほどほどの人混み。寒空の中で年越しの瞬間を迎えた。仲間内で小さくワーワーとはしゃいだ。500円玉を賽銭箱に投げて「健康、健康、健康、健康第一ーー!」と織田無道ばりに年を込めた。 その後、小さなだるまを買って、甘酒で胃腸を温めただけで気持ちが引き締まったのがおもしろい。日本人は験を

観察とは何か?デザインにどう活きるのか?

こんにちは。THE GUILDのこばかなです。デザイナーとかをやっています。 10秒でわかるこの記事の内容先日こんなツイートをしたのですが、今回はこの話について詳しく書きました。 デッサンとは何か?たまにデザイナーの間で「美大に行く必要があるのか」「デッサンを学ぶ必要があるのか」という議論がされますが、個人的には「WEBやUI、UXデザイナーにとっては必要ない」と考えています。(グラフィックデザイナーやプロダクトデザイナーは学んでおいた方が便利だと思います) なぜならデ

フリーランスフォトグラファーの教科書

こんにちは、保井崇志 @_tuck4 です。 「フォトグラファー」ほど誰でもかんたんになれてしまう職業って他にないんじゃないでしょうか。 以前、医学生の友人と話していてビックリしたんですけど、国内の大学医学部は6年制なんですね。さらに卒業しても研修医の期間が2年間あるので、「私は医者です」といえるそのスタート地点まで、最低8年間あるわけです。 お医者さんと比べるのもあれですけど、「私はフォトグラファーです」というのは誰でも、今すぐにでもいえてしまいます。機材に関しても、

有料
800

宇野常寛より、新年のご挨拶(全文無料公開)

 あけましておめでとうございます。  宇野常寛です。  昨年は(特に後半に)色々とご心配をおかけしました……という嫌味な書き出しを考えていたのですが、しかしこういう語り口はもう要らないのでは、と考え直し、やめました。  端的に2018年はこれまで培ってきたものをしっかりと活用して成果を積み上げていく。そんな1年にできたらと思っています。  秋に開催した立教大学のシンポジウムで、富野由悠季監督に「いまがお前のターニングポイントだ」と言われたのですが、それはたぶん、こうい

有料
100