橋本 嵩史

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橋本 嵩史

橋本経営事務所代表。 中小企業のマーケティング戦略、ビジネスモデル作りをお手伝いしております。 HP:https://h-mo.com/

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  • 事業再生成功のポイント

    現役経営コンサルタントが中小企業の事業再生の実態と成功のポイントについて発信しています。 ご参考になれば幸いです。

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事業再生に認定支援機関が関与しても成功しないケース

前回、事業再生は全ての企業が成功するわけではないという話をしました。 今回は、事業再生の専門家として国が認定する「経営革新等支援機関」が関与しても事業再生が成功しないケースについてお話したいと思います。 まず最初に、「経営革新等支援機関」についてご存じでしょうか。 略して「認定支援機関」と呼ばれています。 認定支援機関とは、平たく言うと「国から事業再生に関する知識を有していると認められた支援事業者」のことです。 これに認定されるには試験に合格したり、実務経験が必要にな

    • 事業再生を成功させるポイント

      事業再生とは、倒産の危機にある企業が金融機関の支援を受けて資金繰りの危機を乗り越え事業を立て直す取り組みのことで、国もここ数年さまざな施策を整えてそれを支援しています。 しかし、全ての企業が成功するわけではありません。 事業再生を成功させるには、いくつかの決定的なポイントが存在します。 これらのポイントを理解し、適切に対応できるかが事業再生の成否を分けます。 では、事業再生で最も重要なポイントとは何でしょうか? 答えは、 「事業の売上を回復させること」です。 事業再

      • 事業再生を簡単に説明すると

        事業再生とは、経営危機に直面している企業がその状況を克服し、持続可能な経営基盤を再構築することなのですが、 具体的にどんなことをするのかがわかりにくいと思いますので、 ここでは事業再生について、わかりやすくシンプルに説明したいと思います。 事業再生でやることとは、 ・借入金の返済額を減らす ・コストの削減を行い資金繰りを改善する ・不要な資産を売却し借入金の返済に充てる ・事業戦略を見直し利益を拡大する ・業務改善や組織再編を行い生産性を高める ・これら事業再生計画を立て

        • 経営危機を乗り越え、事業再生への道を切り開く

          経営が行き詰まり、支払いや借入金の返済が困難になった際、事業再生はその企業にとって唯一の光となります。 事業再生とは、経営不振に陥った企業が再び立ち上がり、黒字化や債務超過の解消を目指す過程を指します。 日本は超高齢化社会へと突入する中、中小企業庁は2025年までに約127万社が後継者不足などの理由で廃業すると予測しています。 これらの企業の倒産は、日本経済に計り知れないダメージを与えかねません。 そのため、経営不振による倒産を未然に防ぐため、国は様々な事業再生施策を講

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        • 事業再生成功のポイント
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        記事

          「売りたい商品」を売る方法      ~今のビジネスに見る営業のヒント~

          がっちりマンデー12/4 放送 「使い放題!読み放題!最新試しすぎビジネス」より 最近は、昔ながらの腕や技術でなく、「ビジネスモデル(仕組み)」で儲ける会社が多く出てきていますが、今回紹介されていた「文喫」というお店もその一つだと思います。 ■入場料を取る本屋 「文喫」とはどんなお店かというと、「入場料のある本屋」とHPに書かれています。 このあたり上手い表現だと思いますが、わかりやすく言うと、「気に入った本を買って帰れる漫画喫茶」といったところです。 約三万冊の書籍

          「売りたい商品」を売る方法      ~今のビジネスに見る営業のヒント~

          技術がなくても売れる方法~売れる商品作りと顧客ニーズ~

          がっちりマンデー10/10放送分 「儲かる!あやしいフランチャイズ」より コロナで最も打撃を受けている飲食業界の中でも、FCビジネスで大きく規模を拡大している会社があります。 それらの会社にはある共通点がありました。 ■海鮮丼テイクアウト 「丼丸」は(株)ササフネが運営している海鮮丼のテイクアウトのお店です。 値段は全て540円で原価率は57%と高めですが、1人でできて設備不要、5坪あれば営業でき、家賃もかからないということで参入のハードルが低く、それが規模拡大の大き

          技術がなくても売れる方法~売れる商品作りと顧客ニーズ~

          ビジネスモデルの作り方 ~「〇〇業」ではなく「何ができるか」~

          ■タクシー事業の新たなビジネスモデル コロナで客数が減少したタクシー業界が、本来の旅客業ではない、タクシーならではの特性を生かした新たなサービスを展開しています。 「買い物代行サービス」 スーパーなどでの買い物を代行するサービスで、以前から過疎地などで高齢者向けに行なわれてたサービスですが、この度のコロナの影響で誰もが外出を避ける傾向の中、広く注目されるようになりました。 「料理のデリバリーサービス」 飲食店の配達を代行するもので、「出前館」、「Uber Eats」のタ

          ビジネスモデルの作り方 ~「〇〇業」ではなく「何ができるか」~

          売れるものを見つける方法 ~環境分析の重要性~

          がっちりマンデー7/4 放送分 「不動産業界の最新儲かりキーワードを徹底調査!」より ■今儲かる家は「平屋戸建て」 群馬県高崎市のカーザロボティクスは、平屋戸建て専門の建築会社で、昨年11月にできたばかりなのに、今年の1月〜3月の受注額は2億5000万円という勢いです。 今なぜ「平家戸建て」が売れてるのでしょうか?  それはある人達がどんどん買ってくれるからなのですが、そのある人達とは、「シニア世代の夫婦」です。 子

          売れるものを見つける方法 ~環境分析の重要性~

          会社を長く続けるために必要な3つの要素~次のカタチの見つけ方~

          がっちりマンデー7/11放送分                      僕たち上場しました2021!より ■年間売上400億円の冷凍モノ専門の卸会社「アイスコ」 「アイスコ」という会社は、アイスクリーム・冷凍食品に特化した卸会社で、年商は400億円だそうです。 「卸」という昔ながらの業態で、また、「冷凍モノだけ」という狭いジャンルを扱ってこれだけの年商とは、そして、上場とはどういうことでしょうか。 この会社が他社と違うのは、配達の際、商品を倉庫に納品して終わりではな

          会社を長く続けるために必要な3つの要素~次のカタチの見つけ方~

          経営の一番の武器とは                             ~商売の不変の原則~

          がっちりマンデー6/6放送分                     あの「がっちり」は今!?より ■学生服のリユース店「さくらや」 香川県高松市の「さくらや」は、いらなくなった制服を卒業生から買取り、在校生や新入生に売るという事業を行っています。 2015年に香川県内に2店舗を展開し、当時の売上は1店舗あたり年間800万円ほどでした。 それが今では全国に61店舗あり、全店売上は、年商2億円近いとのことです。 さらに、この夏から伊藤忠商事と提携してオンラインサイトで

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          事業は”やり方”次第           ~同じものをより多く売る方法~

          がっちりマンデー5/30 放送分 儲かる「業態変え」店!より 「扱っているものは同じでも、業態を変えたら売上が上がった」 というケースが紹介されてました。 姫路にある「まるまさ」は、元々、肉バルのお店だったんですが、業態を焼肉店に変えたことで成功しています。 この焼き肉店は、「ランチ50分 1100円食べ放題」というスタイルなんですが、一般的な食べ放題とは少し違っています。 まず最初に、重さ500gの「本日の肉の盛り合わせ」が出てきます。 そこから先は、お客さんの食

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          業績アップ請負人がやっていること  ~ロゴを変えると売れる?~

          カンブリア宮殿(1/28放送分) デザインで価値を一変!"可士和改革"の最前線"より ■業績アップ請負人と言われる佐藤可士和氏の職業は、クリエイティブディレクターです。 その佐藤氏がメインにやっていることは、「ロゴのデザイン」です。 もちろんロゴに限らず、包装紙やレシートの印字まで、外部の目に触れるありとあらゆるものを扱いますが、その佐藤氏によって名だたる大手が大幅な売上拡大を達成しています。 楽天、年商180億円から1兆4500億円に ユニクロ、年商4400億円が2

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          進化に終わりなし~「創造する文化」のある会社とない会社の違い~

          カンブリア宮殿(1/28放送分) "応援購入"でヒット連発!話題のマクアケより ■「マクアケ」は、開発中の商品の予約販売を行うサイトです。 常時約1000点の商品を掲載し、設立8年で取引総額は250億円を超えたそうです。 仕組みは、メーカーが商品の企画を試作段階でマクアケに掲載して、購入したい人を募集します。 その商品を買いたい人は、先に購入代金を払い、出来上がった時点でその商品を手に入れるのです。 メーカーからすれば、先に資金を確保してから商品作りを行えます。 マ

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          やったもの勝ち~ニッチ戦略の本当の狙いとは?~

          がっちりマンデー(3/14放送分) 儲かる!せますぎ「食べもの家電」!より ■「それだけしか作れない家電」が売れる理由 新型コロナの影響で逆に盛況なのが家電業界ですが、その中で目につくのは「それだけしか作れない」という、用途が1つだけの家電が売れていることてす。 以下、番組で紹介されていた会社です。 ・焼き芋メーカー(9800円)  さつまいもを焼くだけの家電。発売4年で10万台の大ヒット。  会社名ドウシシャ、年商約1000億円 ・黒にんにくメーカー(2万4800

          やったもの勝ち~ニッチ戦略の本当の狙いとは?~

          「儲かりそうにないものが儲かる」~マニアックなビジネスが儲かる秘密~

          がっちりマンデー(3/21放送) 「リアル脱出ゲーム」で売上38億円の会社「スクラップ」より ■「謎解き」が儲かる? 今、世の中は空前のナゾ解きブームだそうで、クイズ番組はもとより、本、ゲーム、イベントなどが多く開催されています。 その中にスクラップという会社があります。 この会社がやっているのは「リアル脱出ゲーム」です。 これは、複数人で部屋に入って、いくつものナゾを解いて脱出するというもので、スクラップは、この「リアル脱出ゲーム」で年商38億円を売り上げている会

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