ビジネスモデルの作り方 ~「〇〇業」ではなく「何ができるか」~
■タクシー事業の新たなビジネスモデル
コロナで客数が減少したタクシー業界が、本来の旅客業ではない、タクシーならではの特性を生かした新たなサービスを展開しています。
「買い物代行サービス」
スーパーなどでの買い物を代行するサービスで、以前から過疎地などで高齢者向けに行なわれてたサービスですが、この度のコロナの影響で誰もが外出を避ける傾向の中、広く注目されるようになりました。
「料理のデリバリーサービス」
飲食店の配達を代行するもので、「出前館」、「Uber Eats」のタクシー版ですね。
コロナ禍で国の制度による後押しや、初期費用・月額利用料が一切かからない会社もあり、容易に参入できたのもこの事業が拡大した一因です。
「宅配輸送」
荷物を指定の場所まで届ける貨物配送サービスで、「貨客混載」と言われます。
この事業を行うには指定された地域以外では運輸局の許可が必要になります。
■ビジネスモデルの考え方
今までのやり方でやっていけなくなったら、次の展開を考えなければなりません。
新たなビジネスモデルを考える際にまず最初に行うことは、「会社の棚卸し」です。
今やっている事業の中身を洗い出すことですね。
「わが社はどんな技術、機能を持っているか」を洗い出して、次に、「その技術・機能を他に使えないか」を考えるのが一般的な進め方です。
タクシー会社が持つ技術・機能には、「移動(手段)」があります。
これを人に使うとタクシー事業ですが、これは他にも使えますよね。
人が乗らないなら、他のモノを乗せればいいわけてす。
■「業種」ではなく、「自社のできること」
事業の分類で「○○業」という言い方がありますよね。
わかりやすい区別の仕方ではあるのですが、ビジネスモデルを考え出す際にはこの考え方はマイナスになります。
なぜなら、「この仕事はこういうものだ」という既成概念に縛られて「顧客視点」の発想ができなくなるからです。
「自社の業種」ではなく、「自社ができること」に焦点をおくことが、「求められる事業」を作るコツです。
自社や自社の事業を分析するのに役立つ手法に「製品の3要素」があります。
物事を分解して見ていくと、それまで気づかなかった様々な切り口が見つけやすくなります。
よろしければこちらでどうぞ。
今の時代は「業種」ではなく、「事業コンセプト」でやることを決める時代です。
「その商品・サービスは顧客に求められるものかどうか」が肝心ではないでしょうか。
ご参考まで^^
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マーケティング・経営コンサルタント 橋本経営事務所
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