やったもの勝ち~ニッチ戦略の本当の狙いとは?~
がっちりマンデー(3/14放送分)
儲かる!せますぎ「食べもの家電」!より
■「それだけしか作れない家電」が売れる理由
新型コロナの影響で逆に盛況なのが家電業界ですが、その中で目につくのは「それだけしか作れない」という、用途が1つだけの家電が売れていることてす。
以下、番組で紹介されていた会社です。
・焼き芋メーカー(9800円)
さつまいもを焼くだけの家電。発売4年で10万台の大ヒット。
会社名ドウシシャ、年商約1000億円
・黒にんにくメーカー(2万4800円)
ニンニクを熟成させた「黒にんにく」を作る。2万台の大ヒット。
会社名エムケー精工、年商250億円
・もちブレンダー(1万7380円)
切り餅を材料にしてつきたてのお餅が作れる。発売1年で1万台のヒット。
会社名エムケー精工、年商250億円
・ギガたこ焼き機(2480円)
直径10cmの大きなたこ焼きが作れる。発売4年で2万2000台の大ヒット。
会社名ライソン、年商12億円
・お弁当箱型炊飯器(6980円)
食べる場でお米が炊けてそのまま食べられる。累計売上5億7900万円。
会社名サンコー、年商17億円
■ニッチ戦略の3つの戦略上のポイント
いかがでしょうか。
「ニッチを攻める」という典型の事例ですね。
注目すべきは各会社の年商(売上)です。
ニッチというと、一見、「規模の小さいマニアックな会社がやっていること」という印象を受けがちですが、これらの会社の年商を見ると、なかなかの規模だと思いませんか。
ニッチ戦略は、小さな会社が自社の強みを活かして利益を上げる戦略ですが、これには以下の2つの競争戦略上のポイントがあります。
・大手が参入してこない
・競合他社がやっていない
それと、もうひとつ、これからのマーケティングにおいてとても重要なポイントがあります。
それは「事業環境が大きく変わった」という点です。
変わったのは、買い手の「情報収集力の高さ」です。
また、売り手の「情報発信力」も同じです。
「狙うターゲットに向けて効果的に情報発信できる環境」においては、こういったターゲットを絞り込んだ商品展開が可能になります。
また、それが「買い手のニーズ」に応えることになるので、利益率を高める効果もあります。
番組に出演された社長さんはこのようなことを言っておられました。
「ニッチな商品というのは本当に売れるのかなって不安なくらいが、ちょうどいいんです。」
「刺さる人に刺されれば」という思いで、チャレンジした商品です。
■ニッチ戦略の本当の狙い
ニッチ戦略とは、「隙間を狙う戦略」ではなく、
「特定のターゲットに絞り込んで狙い撃ちしていく戦略」です。
そして、「競争せずに勝つ戦略」でもあります。
この戦略は、家電メーカーに限ったものではありません。
あらゆる業界で、今後、小さな会社が利益を上げていく上で極めて有効な戦略であると言えます。
もし、御社の年商が、これらの会社の規模に近ければ、御社でも「ニッチ戦略はあり」と考えていいのではないでしょうか。
ご参考まで^^
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奈良の経営コンサルタント 橋本経営事務所 橋本嵩史
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