「儲かりそうにないものが儲かる」~マニアックなビジネスが儲かる秘密~
がっちりマンデー(3/21放送)
「リアル脱出ゲーム」で売上38億円の会社「スクラップ」より
■「謎解き」が儲かる?
今、世の中は空前のナゾ解きブームだそうで、クイズ番組はもとより、本、ゲーム、イベントなどが多く開催されています。
その中にスクラップという会社があります。
この会社がやっているのは「リアル脱出ゲーム」です。
これは、複数人で部屋に入って、いくつものナゾを解いて脱出するというもので、スクラップは、この「リアル脱出ゲーム」で年商38億円を売り上げている会社です。
全国15ヵ所にお店があり、料金は1回1人800円から4000円だそうです。
社長いわく、「お客様は、閃いた瞬間の喜びや、分からなかったことが分かったという喜びを求めて来られる」のだそうです。
今や、東京メトロや遊園地、有名ホテルなどともコラボしているそうです。
東京ドームホテルの謎解き宿泊プランは、宿泊料金が2万円4000円から3万5000円で稼働率は90%を超えるそうです。
■儲からなさそうなものほど儲からる時代
この事例で注目すべきことは、
一見「マニアック」と思われるようなコンテンツがビジネス化され、しっかり売上を上げている、という点です。
事業を考えるにあたっての最大の問題は、
「儲かりそうなことをするか」、
「自分のやりたいことをするか」という選択です。
一般的な経営の教科書には、「社会のニーズをくみ取ることが事業の鉄則」となっています。
つまり「儲かりそうなこと」です。
しかし、現実での正解は、「自分のやりたいことをする」です。
大企業のように「市場シェア30%」などといった大きな規模の会社は別として、世の中の大半の企業は、市場シェアでいうと、数パーセントに満たないのが実情です。
今は、全ての人が、インターネットで自由に情報収集ができる時代です。
「需要が少ない」といっても、日本の人口1億4千万人の中の「数パーセント」くらいはそれを求めている人がいるものです。
「昔に比べて格段につながりやすくなった今の時代」では、その数パーセントの人を相手にしたビジネスが可能なのです。
また、もう一つ、今の時代の事業作りのポイントがあります。
■好きなことで稼ぐコツ
「まんべんなく」ではなく、そういった数パーセントの人に満足を与えられる「専門性」が求められる時代です。
価格的にも専門性のある商品の方が高いのが通常です。
事業のモチベーションが「お金」か、「自分のやりたいこと」かによって、到達できるレベルが違ってきます。
「自分のやりたいこと」でないと、「何かのスペシャリスト」になるのは難しくなります。
問題は、
①それをどういうカタチにするか
②どのようなメッセージを投げかけるか
です。
あらゆる業種において、この2つの組み立て方次第で、事業の規模が大きく変わってくると言えます。
ご参考まで^^
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奈良の経営コンサルタント 橋本経営事務所 橋本嵩史
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