森林ビジネス考察(3) 山林を基盤とする町に、如何にして産地形成を起こし、街にするか?
3.北海道・下川町
下川町(しもかわ)は、北海道の中央部旭川市から北東50kmほどに位置し、その約90パーセント5万ヘクタール強が森林に囲まれ、林業とともに歩んできた町です。町有林経営面積4,205ヘクタールを有し、トドマツ、カラマツ、アカエゾマツを中心に旺盛な美林があります。私は、この美林の中に佇む地域のダケカンバの利用を志して、下川町で木材乾燥の研究を行いました(口絵写真)。
毎年50ヘクタールの造林×60年伐期=3,000ヘクタールで一つのサイクルを作る、循環型の森