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植物のカーボンサイクル

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大気中のCO2が気孔を介して植物に入り、拡散して、葉緑体で光合成によって有機炭素に変換され、セルロースやデンプンなどとなって貯留され、地球全体のCO2量をコントロールしている。呼… もっと読む
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記事一覧

振り出しに戻るか世紀を越えるか、CO2の旅の長さを決めるのはヒト!? 植物のカーボン…

樹木に固定されたCO2は、生物の寿命を迎えて細胞壁が分解され緩やかに大気へと戻る。この時に…

長寿を約束されたCO2、樹木のセルロースの合成と木化 植物のカーボンサイクル(8)

陸上植物は、太陽光を求めて上方に伸長しなければならなかった。他の植物との競合、強風、冠雪…

セルロースとデンプン 地球で最も重要な二つの炭素同化産物 植物のカーボンサイクル…

大気中の二酸化炭素は、光のエネルギーを受け取った植物が、強引に水から引き抜いた電子を引き…

植物根からのCO2の取り込み 暗炭酸固定 植物のカーボンサイクル(6)

植物は地上に出ることによって、葉を茂らせ気孔を介して葉緑体で光エネルギーを利用して炭酸固…

もう一つの光合成 C4植物 植物のカーボンサイクル(5)

太古地球上には現在よりもたくさんの二酸化炭素で満ちていた。ところが、大型のシダ植物で溢れ…

CO2が受け取ったエネルギーの使い道 呼吸 植物のカーボンサイクル(4)

大気中の二酸化炭素は、葉緑体内で、光エネルギーで水から引き抜かれた電子を受け取り、晴れて…

CO2がエネルギーをもらう 光合成 植物のカーボンサイクル(3)

さて、葉緑体の包膜を通り抜けたCO2は、いよいよエネルギーと電子とプロトン(H+)をもらって変身する(還元されていく)ことになる。この時のエネルギーは、生命のエネルギーの通貨ともいうべきATP、電子受け渡しの通貨ともいうべきNADPHという分子である。 葉緑体内のチラコイド膜には、光合成装置ともいうべきクロロフィル(緑色の色素)やクロロフィルが捕まえた光エネルギーを使って水から引き抜いた電子を伝達する多数のタンパク質などの装置が並んでいる。クロロフィルは緑色をしているが、こ

CO2の拡散 植物のカーボンサイクル(2)

開いた窓から植物の部屋の中に迷い込んだ二酸化炭素は、植物がエネルギーを産むための餌になる…

CO2の長い旅の始まり 気孔 植物のカーボンサイクル(1)

大気中に放たれた二酸化炭素は、植物によって長い旅に出ることになる。この長い旅の物語をひと…