CO2がエネルギーをもらう 光合成 植物のカーボンサイクル(3)
さて、葉緑体の包膜を通り抜けたCO2は、いよいよエネルギーと電子とプロトン(H+)をもらって変身する(還元されていく)ことになる。この時のエネルギーは、生命のエネルギーの通貨ともいうべきATP、電子受け渡しの通貨ともいうべきNADPHという分子である。
葉緑体内のチラコイド膜には、光合成装置ともいうべきクロロフィル(緑色の色素)やクロロフィルが捕まえた光エネルギーを使って水から引き抜いた電子を伝達する多数のタンパク質などの装置が並んでいる。クロロフィルは緑色をしているが、こ