雑学マニアの雑記帳(その27)統計の落とし穴
以前、国会中継を見ていた時のことである。「相対的貧困率」の統計を巡る与野党の応酬が興味深かった。与党側は貧困率の低下を自賛する一方、野党側は「貧困ライン」の低下を指摘して、貧困率が低下したからといって貧困が改善されている訳ではない、と突っぱねたのだ。どうやら貧困に関する統計情報の読み解き方について、与野党双方の主張が違っていたようだ。
やや分かりにくい議論であるので、厚生労働省のホームページで「相対的貧困率」や「貧困ライン」について調べてみることにした。まず相対的貧困率である