中濃ソースの凄さはド・モルガンの法則では説明できない
「とんかつソース∩ウスターソース」ということか?
中濃ソースとは何か?
生きるとは何か?
愛とは何か?
中濃ソースとは何か?
私の人生における最大の謎である。
いや、ほんま、中濃ソースって何?
大阪生まれ大阪育ちの私にとっては、ソースといえばウスターソースやとんかつソースはもちろん、時と場合によっては焼きそば・お好み・たこ焼きソースなんてものが冷蔵庫に入っていた。なんなら、ピリ辛のどろソースも良い。
ソースネイティブな私の青春
いわばソースの国で生まれた、ソースネイティブともいえる私。そのような私がが初めて中濃ソースと出会ったのは、高校生の時にコンビニでコロッケを買ったときだ。
中濃ソースは、高校生の私にとって、当時数学で習っていたド・モルガンの法則くらい難解なものだった。AかつB、すなわち「とんかつソース∩ウスターソース」ということか?つまり、とんかつソースをウスターソースで延ばせば、中濃ソースになるのではないかなんて思っていたのである。
ただその程度と言えば、その程度の印象であったのも確かである。ド・モルガンの法則を使おうとも、中濃ソースの魅力を見抜くことはできなかった。つまり、私の青春は、「中濃ソースってサラサラしたとんかつソースみたいなもんだな」と思っているうちに終わってしまっていたのである。
フランスでも売られる中濃ソース
しかし、そのような私も先日大事件に出くわした。フランス在住の日本人が、かの国において千円近い値段の中濃ソースを買ったというのだ。
手間味噌、いや失敬、手前ソースではあるのだが、この人生、たこ焼きソースと同じくらいに酸いも甘いも知った私である。それでも中濃ソースに対する、もはやお好みソース然とした強い粘り気を持つ恋心は今に至るまで抱いては来なかった。
かくなる私をよそに、中濃ソースはフランスまでその勢力を伸ばした。私としたことが何たる不覚や。ソースネイティブという高貴な名に泥、もとい、どろソースを塗ってしまったのをここで謝りたい。
すげぇぞ、中濃ソース
これを機に中濃ソースについて少し調べてみると、中濃というのは文字通り濃度のことらしい。そのため、ルールとして「ウスター」「中濃」「濃厚」で分けられているようだ。
どうやら関西でのシェアは10~20パーセント程度のようだが、東日本、特に関東・東北では70%近い支持を集めている。すげぇな、中濃ソース。
ということは、東の人たちは焼きそばにも、お好み焼きにも、たこ焼きにも中濃ソースをかけているということなのだろうか。
となれば、私はこれまでソースを使い分けてきたが、もしかして中濃ソース1本でコトが足りるのかもしれない。そんなことを思うとソースネイティブを自負することにどこか躊躇いが生じてきた。
それでも、この思い違いに侵された26年のソース人生を振り帰り、語らねばならないことがあるというのなら、一つこれを残しておきたい。
ソースを使う料理って、最終的にからしが欲しくなるよね。
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ブルドックってウスターも濃厚も出してたんですね。
全然知らなかった。
今度スーパーで探してみよう!
というわけで本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!
画像引用
https://ameblo.jp/takofamilife/entry-12459456278.html
★旅×農×本な民宿やってます
※ちなみに中濃ソースを買っていたのはこの方です↓
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