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日本画家と唐辛子・香川本鷹【島の画家さんに依頼しました①】

そもそも日本画ってなんだ??


「日常的に唐辛子を使ってもらえるように、唐辛子の絵を描いていただきたいんですが?」

とある方にご相談に伺った昨年12月。ちなみに唐辛子というのは、私のメイン作物である香川本鷹という島の伝統野菜です。

さて、とある方と申すのは、私と同じく香川県丸亀市さぬき広島に暮らす画家のお姉さま。こちらの島に移住して日々創作活動を行ってらっしゃる方です。

斉藤茉莉さん(以下、茉莉さん)

何度か茉莉さんの個展に足を運ばせてもらったりしているうちに、前々から「商品パッケージとかHPの絵描いてくれないかなぁ」と思っていたわけです。

さて、12月にようやくこの旨をお願いに上がると快諾くださり、

「よければ制作過程も多くの方に知ってもらえたら、、、」

というワガママにも付き合ってもらえることになりました。そうして時折、制作過程の写真や画材の説明を頂戴しております。

製作に使う道具たち
下図(下絵じゃないんですね)を用いての打ち合わせ。
1枚の絵を名刺サイズに分割してシールにする予定。どの部分が当たるかはお楽しみ。

さて、茉莉さんが専門としている「日本画」という分野。正直、絵ど素人の私は「あ、葛飾北斎のやつね」なんて思っていました。つまり、日本画と浮世絵の違いですらあやふやだったわけです。

日本画は、千数百年以来続いている絵画様式が基本となっており、その画材となるものも歴史に培われた伝統的な素材です。一般には紙や絹、木、漆喰などに、墨、岩絵具、胡粉、染料などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描く技法が用いられています。また、金などの金属材料(金箔など)を画材として効果的に取り入れています。

日本画について・山種美術館:https://www.yamatane-museum.jp/nihonga/

補足で説明すると、明治期に西洋からやってきた油絵と区別する形で「日本画」という区別が現れてきたようなのです。また、茉莉さんからも

日本画では、ドーサ液で滲み止めを施した和紙や絹、木の板等の支持体に、膠という定着剤に色材を混ぜた絵の具で描きます。紙に描く場合、胡粉で下地を作る事が多いと思います。
画材は人それぞれで、私の場合は和紙に滲み止めや下地を施さず、墨、岩絵具、水干絵具、棒絵具で描いていきます。他にも植物からとった染料や、虫を使った絵の具もあります!

まりさんから頂いた説明。詳しい語句は別記事

もしかしたら私が知らず知らずに美術館で眺めていた作品の中にも、日本画と呼ばれるものがあったのかもしれませんね。

これから数回に分けて、このように少しずつ茉莉さんからいただいた写真をもとに、絵の制作過程を記事にしていこうかなと思っています。

私自身が農作物を栽培するにあたり「収穫以外のフェーズも知ってほしいな」と思うこともあり、この件についても完成に至るまでのプロセスを知っていただけたらと勝手ながら思っています。

引き続き、どうぞお付き合いくださいませ。
出来上がった絵は予定通り、主に唐辛子を使った商品のパッケージに活用していく予定です。

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★茉莉さんのinstagram

★茉莉さんについての記事(広報まるがめより)


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