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香川本鷹とトマト缶でトルコの伝統調味料「サルチャ」もどきを作る

サルチャという調味料。どこの国の物かというとトルコです。
なぜ私がトルコ料理の話をしているかというと、私自身が学生時代9か月弱トルコのチャナッカレという街に留学しておったからなのです。

留学中にトルコの友人から食べさせてもらったのが、彼のお母さんが作ったサルチャでした。毎年8月~9月頃にトマト・塩・唐辛子を発酵させて作るサルチャ。最盛期には一般市民がトマトを何十キロも買い込んで、各家庭でサルチャを仕込むそうな。日本の調味料でいうと、味噌のような存在かもしれません。これを島で素材から作れないかと考えているのです!

チャナッカレとさぬき広島

この着想に至ったのは、私の暮らす丸亀市・さぬき広島の気候にあります。
雨が少ない瀬戸内の気候(香川・岡山に挟まれた島々は特に雨が少ないのです)。そんな香川の島々では柑橘類が良く育ち、近くの島々を見渡せばオリーブやブドウを育てている農家も少なくありません。

他方で私が滞在したチャナカッレ。すぐ目の前に地中海が広がる温暖な地域には柑橘やオリーブが良く実ります。トマトも沢山市場に出回ります。

えっ、似てる。チャナッカレに近しい畑を島に再現できるんじゃないの?しかも、トマトは乾燥に強い作物です。つまり少雨を耐え凌ぐことができます。しかもしかも、私がメインで育てているのは、香川本鷹という唐辛子。

トマトと唐辛子を育てれば、トルコの味を日本の島でも提供できるやも!
400年の歴史を持つ国産唐辛子でトルコの調味料を作るってなんかいい気がする!

サルチャもどきを作る

と思い立ったのは、2月半ば。トマトなんて畑には実っていないので、とりあえずトマト缶で「もどき」を作ることにしました。
本場のサルチャはトマトを日光に当てて発酵させるところから始まります。今回はホール缶を煮詰めてトマトペーストを作ることにしました。

まずは煮詰めやすくするために、トマト缶(カットトマト)を裏ごしします。

煮詰めてみた理由としては、トマト缶の余分な酸味を飛ばすためです。というわけでぐるぐる混ぜながら水分を飛ばします。

続いてこちら香川本鷹。商品にはできなかった変色品です。美味しんですけどね・・・赤い部分だけをミキサーにかけて粉々にします。

というわけで唐辛子を加えて水分が飛んだら完成!ということにしました。

このままパンに塗っても、パスタにしても美味しそうな香り・・・
来夏トマトが実る頃には、たっぷり香川本鷹サルチャを仕込めたならと思います!

ーーー
今回はまずクルファスリエ(白いんげん豆のトマト煮込み)を作りました。
作り方は簡単で、①水で戻した白インゲン豆を柔らかくまで煮る②玉ねぎをあめ色にまで炒めたフライパンにサルチャと豆を入れて煮るだけ。(本来は牛か羊の肉ですが、お金がないので鶏肉にて我慢)

とてもほっこりとした素朴な味わいになります。今春からはこのいんげん豆も畑で育てるつもりです。

現在、素材からトルコ料理を作れるように、作付け計画を練っております。

というわけで本日はこれまで!
ご清ありがとうございました!

※サルチャを紹介するのにとてもわかりやすいページを見つけました。

トマト3kgって、日本だったら自分で育てないとお金なくなっちゃいますね💦
2015年当時、トルコでは旬の時期は完熟トマトが1kg40円でした。トマトはトルコ人にとって国民食!





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