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食べるインテリアを通して伝えたいこと

このご時世だから、せっかくのクリスマス・年末年始を愛らしい唐辛子を見ながら楽しく過ごしてほしいなと思っています。

ただ、<食べるインテリア>には私なりのメッセージもあります。

前回の投稿は少しポップな感じでしたが、ちょっと真面目なメッセージを読んでもらえたらうれしいです。

①野菜は葉も枝も含めて野菜

インテリアとしての販売では、実だけを摘み取るのではなく、葉も枝もついた状態で皆様のもとにお送りします。これには

「野菜は葉や枝も含めて野菜なんだ」

と気づきを伝えたいという思いがあります。

私自身も島で畑をするまでは、いわゆる「実」を野菜と認識していました。いうなれば野菜は食べ物だったのです。

食べ物とはいっても、種から芽が出て、それが幹となる。やがて枝や葉を広げて成長し、花が咲く。そしてようやく結実する。

これを見ていると、野菜も植物なんだと感じます。
加えて、それぞれの器官が的確な役割を果たした集大成が「実」というだけであって、きっと葉も枝も野菜なんだなと感じます。

だからこそ、枝や葉と共に育った植物としての唐辛子を見てほしいなと思っています。そして、唐辛子という野菜を枝・葉・実それぞれから感じてほしいのです。

②小さな実にも価値があるはず

収穫はやはり嬉しいもの。できた作物を手に取る喜びはひとしおです。

ただ商品にはできない小さな実もあります。そうした実は誰の口にも運ばれないのです。

とはいえ、私は大きな唐辛子も好きですが、小さな唐辛子の実もとても愛らしく思います。これは畑にいるからこそ出会える特権とはいえ、せっかくなら多くの人に知ってもらいたい。

確かに食べてもらうには厳しいけれど、「見て楽しんでもらう」という視点に立てば、小さな実にも価値があるのではないか。

大人の人差し指にも迫る香川本鷹の大きな実からは迫力を、小さな実からは愛らしさを感じてもらえたらなと思っています。

③収穫にwin-winを

夏の果菜類(唐辛子やナス、キュウリ、トマトといったように一つの株に何個も実がなる作物)の収穫は体力勝負でもあります。

たとえば、私の唐辛子。実だけを売るときは、150gひと箱に20本程度の唐辛子が入っています。つまり、収穫適期の唐辛子を20回ハサミでパチンと摘み取っているわけです。

10箱出荷すれば200回、ハサミをパチン・・・・といったように収穫は楽しみでもありますが、日々の生産業務の中では体力を使う場面とも言えます。

もし枝ごと収穫できたなら、1回パチンとするだけで15本程度の実を収穫できます。多少の枝の整理をするとはいえ、15回もハサミを入れることはありません。

また枝ごと出荷することで、おうちで収穫気分を体験してほしいという願いもあります。
また枝ごと実を乾燥すると、一つ一つ収穫した実よりもカビに強く、長持ちするという効果もあるのです。

消費者も楽しめて、生産者も作業量を減らすことができれば、お互いにwin-winになるのではないかと思っています。

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少しお堅い話ですが、なんだかんだ唐辛子が色づいていくのはとにかく愛らしいです。

ぜひお部屋に飾ってみてください!

というわけで、本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!

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