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#2ラヴェル/夜のガスパール「スカルボ」とピエールエルメのケーキの記憶

こんにちは、カナダ滞在中のHotaru(@Hotaru_piano)です✨
相変わらずtwitterは未稼働中ですが…が、がんばります笑。
  
現在、ビクトリアという場所の近くでFarmstayを行っております~。
(というかバンクーバーが住みやすい街すぎて想像以上でした←ちょっとバカにしていた)

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Farmstay先ではドイツ人の女の子と一緒で、久々にドイツ語を使いました!
いやほんと・・・リスニングは問題ないんだけれども・・・使わないと話せなくなるね・・・1年間ドイツ語オンリーで過ごしていたとは思えないほどの衰え・・・残酷!!

1.前置きという備忘

完全に自分用のメモですが、5月中に書くことは

1.2020年の農業とかしてみた話
2.英語についての話②
3.カナダでのファームステイの話

よし。この順番で書きます。

なんだかいろんな話題を出しているため、そもそも海外とかカナダを軸にお越しいただいた方にはすみません。苦笑。

それから、農業の話を出す前に求人が締め切られるとアレなのでシェア。
農業ではありませんが、去年2週間仕事をさせていただいた新潟県のかたくりの宿という場所で求人募集中です。気になる方はぜひ。

私は、この方にお会いして、「一つの目標に突き進むこと」と「肩の力を抜くこと」のバランスを取る大切さをについて改めて考えさせられました。

2.クラシック音楽シリーズ#2 夜のガスパール「スカルボ」(ラヴェル)


さてやっと本題です。

前回のショパンバラードに続き、本日の1曲です。

ラヴェル作曲「夜のガスパールよりスカルボ」との想い出。

曲との出会いは高校2年生。
最近まで忘れていたのだけれども、模索しながら曲紹介を始めてみようと思った時にふと蘇った記憶。

高校2年生のとき、私はコンクールの準備のためにピアノの先生の先生の家にも通っていた。
便宜上、その先生のことをA先生としよう。


学校の授業が終わってえっちらおっちら電車を乗り継いで。
料金が高いことで有名な第3セクターの鉄道を使って。
1回数千円もかかるレッスン費用を払って。

今から思うと、親はどんなことを思っていたんだろうっていうくらい、ピアノという習い事に惜しまずにお金を出してくれていたように思う。

1つのことに集中していたから、自ずと他の行動をいかにまわすかも徹底的に考えるようになった。一言でいうと真面目になった。今までずーっと寝ていた学校の授業もしゃきっと起きるようになり、予習を怠らず、1回の授業でインプットできるようにしてみたら、試験勉強にかける時間を全然取らなくても当時の成績が一番良かった。

A先生のもとに通う生活は半年ほど続いた。

その半年で、A先生は「夜のガスパール」を練習していた。
いつもレッスンの後に、「ちょっとだけお客さんになってくれる?」と、私の前で演奏をしてくれた。
だけど当時の私には、本当にさっぱりわけがわからない曲だった。
まぁぶっちゃ今も、さっぱりわけがわからない曲だ。感想?特に正直・・・ない。

こういう時、「私って別にクラシック音楽がすきなわけでも感性が豊かなわけでもないな」とか思ったりもする。

それでも記憶に残っているしこうしてnoteに紹介をしたいと思ったのには理由がある。

夜のガスパールの記憶とセットにあった、ピエールエルメのケーキの存在を思い出したからだ。別に同社の回し者でも何でもない。

先生の家に行くと、必ずピエールエルメのケーキが出てきた。
2007年くらいの話で、まだ日本国内の店舗数も少なかった時代だったこともあり、私はピエールエルメをその時初めて知った。


「若いんだから2個食べていいわよ~」と言われ、カロリーなんて気にせず毎回2個ケーキを食べていた。

夜のガスパールを聞きながら、「この曲はよくわかんないな~」と思いながら、それよりもむしろケーキに夢中だった女子高生だった。

何なら、時々ケーキが出てこないまま演奏が始まると、「暇だな~」なんて思っていた。

だから、私にとって「夜のガスパール」はピエールエルメのケーキとセットであるべき曲なのだ。

曲の記憶はほとんどない。だけれども、毎回何の種類のケーキがもらえるのかわくわくしながらケーキの箱を覗いていた記憶は、しっかりと蘇ってきた。

今、私は30歳。
高校生の時に出会った当時のA先生の年齢に、少しずつ近づいてきている。

A先生は学生時代、医学の道に進むか音楽の道に進むか迷い、後者を選び、パリに飛び立った。
でも、当時のパリの教育システムでは、プロになるには、もう、年齢的に遅かった。
その過去を、当時進路を選ばなければいけない時期に差し掛かっていた私に、よく懐かしそうに話してくれた。その時、どんな気持ちでその過去を話していたのか、私にはわからない。

フランス語の生活が長かったせいか、私の名前を呼ぶときに「H」の発音を苦手そうにしていたA先生。
先生は今、どんな曲をどんなケーキとセットで演奏しているんだろう。



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