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僕らの金メダル

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息子の小6最後の1年を、少年野球を通して、その仲間との絆や 泣き笑いを…子供目線で綴った作品です。…練習、試合にと…共に過ごした日々を…親子の思い出としての記録です。
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#試合

僕らの金メダル 2話

僕らの金メダル 2話

年が明けて、新チームとしてのスタートをきった。最上級生となった僕らは試合に出られる喜びに沸き立っていた。『この9人で試合が出来る』という事が単純に嬉しかったんだ。周りの大人たちは期待というより、『この子達をこの一年どうやって盛り上げていこうか…何とか勝たせてやりたい。決勝リーグに上げれるくらいにはしてやりたい…』などと思っていてくれたらしいけど。
案外、僕らに不安はなかった。笑うかもしれないけど、

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僕らの金メダル 3話

僕らの金メダル 3話

3月某日
今日は、僕らのチーム主催の大会の日だ。3月に入ったというのに風が冷たく、時折、小雪がちらついていた。
朝…まだ暗いうちから起き出して、眠い目をこすりながらユニフォームに着替える。母が作ってくれた、おにぎりを少し無理をして、お腹に入れる。外に出ると朝の冷たい空気で目が覚める。これが、試合の日の朝の光景だ。
先日の大会で、予想外に良い成績を残した僕たちは、今日のこの大会で無様な試合をするわけ

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僕らの金メダル 9話

僕らの金メダル 9話

10月最初の日曜日。秋の気配を少しばかりのぞかせる、そんな朝だった。そんなに大きくない大会だったので、『優勝』するなら、この日しか無いと…親たちは息巻いていた。
この日の大会はトーナメント戦だった。負ければそこまでだ。優勝する…というより目の前の相手と一戦一戦を大事に戦って勝つ…という事が、僕らにとっての目標だった気がする。負けたら終わりだと思うと、なんだか開き直れたし、いい緊張感があって試合に臨

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僕らの金メダル 13話

僕らの金メダル 13話

11月も半ばの日曜日。もうすっかり秋で、早朝の空気は冷たかった。いつも通りに小学校に集合して、何台かの車に乗り合わせて試合会場に向かった。左手に広がる海を横目に見ながら、海岸線をひた走る。もう少しして朝日が昇ってきたら最高に綺麗だろうな…なんて思いながら車に揺られた。
ちょうど1年前にも、同じように試合会場に向かっていた。ワクワクしながら、久々の試合に、9人でやれる試合に胸を躍らせて。結局…1試合

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僕らの金メダル 14話

僕らの金メダル 14話

12月に入り、すっかり秋から冬へと木々の表情も変わり始めていた。
僕らの参加できる大会も残り数試合となっていた。
この日の大会は、参加チーム数32という割と大きな大会だった。優勝を2回体験した僕たちは、この日も勿論、決勝リーグに上がりたいと考えていた。ところが、予選メンバーを見て目を疑った。対戦相手は、あの全国3位のチーム、1度は勝てたけど…楽には勝てないだろう。もう1チームは、夏に善戦したものの

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