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着たい服を着たいから、フリーランスになるという選択。

こんにちは。

ご訪問いただきまして、ありがとうございます。

ほっとです。

ファッション誌やwebメディアでファッションライターをしています。




先日発売されたファッション誌の中で『フリーランスに転身した女子の服が見てみたい!』という企画を担当しました。

副業が増え、起業もしやすくなってきた昨今、フリーランスという存在が身近になりつつあるのではないでしょうか。

今回行った座談会では、フリーアナウンサー、マナー講師、女性起業家2名の計4名をお呼びしました。

そもそも企画を出す段階で、フリーランスで活躍している方と、会社勤めをしている方の服装って違うなあ・・・とぼんやり感じてはいたのですが、

取材後・・・想像以上にこだわりがあった!!!!

ということに衝撃でした。


と、同時に服が持つ意味についても考えさせられました。詳しくは本誌を見ていただきたいのですが、皆様それぞれルールは異なりますが、印象的だった言葉を紹介します。


・会社員時代とフリーランス(起業)してから、服装は大きく変わった
・会社員の時は、他人の目を気にしたファッション
(協調性、目立ちすぎない)
フリーランス(起業)になってからは、「自分らしく」「印象良く、印象に残る服」

服にアイデンティティを求める。

学生が、「自分らしさ」を服に求める時、制服を着崩すことで表現をする。ピアスをあけて、髪を染める。

でも、大人になったらスーツを着崩すわけにはいかなくて、自分らしさを表現しにくい。せめて、シャツの色を変えるとか、ジャケットの色を変えるとか。新卒ではそれすらも許されなくて、新卒の時の居心地の悪さは服のせいだったんじゃないか、とさえ思う。



今回はフリーランスの服のマイルールの話と見せかけて、「大人になった時の自分らしさの表現の仕方」「服と仕事とアイデンティティ」みたいな裏テーマだった気がする。

取材が終わった後、今回出演していただいた某女性とのやりとり。

「服の話と思いきや、かなり深い話になりましたね。話していて、服と仕事と、自分の思いや自信と・・・すべてがリンクしていたことに気がついて面白かったです」


毎日のことだから、なんとなく選んでいるかもしれない服も、毎日の気持ちの変化や自信、仕事、恋愛によって変わっていくのだと、感じました。



表題。

「着たい服を着たいから、フリーランスになるという選択」はありだな、と感じました。高校を選ぶ時、「制服がかわいいから」とか「私服だから」という理由で志望校を選ぶ人は多い。

大人になってからも、それは同じ。業界や職種によってジーンズNGだったりむしろカジュアルじゃないと浮く職場だったり。業界や職種によってファッションの傾向は大きく変わる。

それでいうと、就活のスーツを着た時、謎の高熱が出て1週間寝込んだのも、おかしなことじゃないと思える(笑)自分を押し殺して、自分らしさとは対極にあるようなスーツ(鎧)を着ていたら、それは身体は悲鳴をあげる。(笑)


最後に。今回誌面には載せなかったけれど、心に残った言葉があるので紹介させてください。

「個」の集まりであるフリーランス界。自分を表現できない時は自分に指名で仕事がこなかった。

服で自分らしさを表現できるようになって、自信がついて、仕事も指名で来るようになった。良い循環がまわり始めたという。

ただ、一点気をつけなくてはいけないのは、自分らしさを表現するからには中身(実績)が伴っていなくてはいけない。着たい服を着たいから、中身を外見に追いつかせていく。

着たい服を着ることが、自分に自信を与えてくれ、自分らしさをつくってくれ、程よいプレッシャーを与えてくれるという。


では。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

(服で人生変わるなんてキレイゴトだって斜めから見ていたのに、気がつけばファッションの虜なこの頃)




ほっと


参考 『ちぐはぐな身体』鷲田清一・著 ちくま文庫



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