さかな

怖い話が好きです。「禍話リライト」は今後個人サイトの方に掲載します→ https://…

さかな

怖い話が好きです。「禍話リライト」は今後個人サイトの方に掲載します→ https://hositasakana.jimdofree.com/

マガジン

  • 「禍話」シリーズものまとめ

    「禍話」には多くの怪異が起こり、シリーズになっている話があります。配信されている回や、リライトをまとめました。

  • 「禍話」リライト11〜

    二次利用フリーな怖い話ラジオ「禍話」から、好きなお話を書き起こしさせて頂いたものです。

  • 身の周りの怖い話

  • 「禍話」リライト1〜10

    二次利用フリーな怖い話ラジオ「禍話」から、好きなお話を書き起こしさせて頂いたものです。

最近の記事

【禍話】「洞窟にまつわる話」まとめ

2021年11月から断続的に語られている「洞窟にまつわる話」が聞ける回をまとめました。リライト(文章化されたもの)もあります。 ・五つ石仏 シン・禍話 第三十六夜 2021/11/27 (0:45:40〜) ▶リライト ・中の叫ぶ顔 シン・禍話 第三十九夜 2021/12/25 (0:58:10〜) ▶リライト ・朗読おばさん シン・禍話  第四十夜 2022/01/02 (0:40:20〜) ▶リライト ・真っ暗な洞窟の夢 シン・禍話 第四十九夜 2022/03/0

    • 「禍話リライト」今後の投稿先に関するお知らせ

       私の書かせて頂いている禍話リライトを読んでくださり、ありがとうございます。  このたび【個人サイト】を作りましたので、今後の禍話リライトはそちらに投稿していこうと考えています。さっそく「忘れられた家」を書きました。今後も読んでやろうという方は、ときどき覗いて頂けると嬉しいです。noteに投稿したぶんはそのまま残しておきますね。  青空怪談として二次利用を許可してくださっている「禍話」さんには、いつも感謝しています。とっても文章修行をさせて頂いています。ありがとうございます。

      • 【禍話リライト14】首の命日

        A子さんはいたって平凡な高校生だったが、お兄さんとお姉さんは昔からとても優秀な人だった。 勉強もスポーツも習い事も、何をさせても上手くできた。 ただ、性格にだけは恵まれなかったらしい。 自分たちに比べて何事も平均点なA子さんを、いつもハッキリと口に出して嘲っていたという。 どうしてか悪いことに、親ふたりも何かにつけては兄や姉と比べて馬鹿にするので、幼いときからコンプレックスを抱いて育った。だが高校生にもなると「なんだこの人たちは」と気がつくようになる。 大学を卒業して仕事に

        • 【禍話リライト13】因果の通り魔

          「よく通り魔って言うじゃないですか。『魔が通る』って。 急に往来で人を刺すようなやつが出たときに、通り魔って言い方をしますよね。通り悪魔とか、悪い風が吹いたとか。 つまり、そんなのは人間がやれることじゃない。 その時その場所に変な風が吹いて、それに当たった人がそういうことをしたんだ、って考え方だと思うんですが。 …そういうのって、やっぱあんのかなって」 *** 会社の飲み会があった。 仲のいい社員で家に集まってワイワイする、気楽な飲み会である。 宴は大いに盛り上がり、日を

        【禍話】「洞窟にまつわる話」まとめ

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        • 「禍話」シリーズものまとめ
          4本
        • 「禍話」リライト11〜
          4本
        • 身の周りの怖い話
          2本
        • 「禍話」リライト1〜10
          10本

        記事

          【禍話リライト12】光る部屋

          最近引っ越したのだが、新しい部屋の賃料が妙に安い。 気になって、挨拶のついでに大家さんに訊いてみた。 「もしかしてこの部屋って何かありました?」 ちょうど事故物件のことがテレビでやっていたから。 「いえ、ただ眩しくて寝られないんですよ」 と大家さんは言う。 あぁ、外の街灯とかがちょうど窓から差し込む位置なのかなあ。 でもそんなのは、遮光カーテンをしたら大丈夫なんじゃないか? そう思って伝えたのだが、どうも違うらしい。 「いや昔ね、このアパートの前の道があるでしょう、あ

          【禍話リライト12】光る部屋

          【実体験】階段の小窓

          怖い話は大好きなのですが、私自身はふだん何かが見えたり聞こえたりすることはありません。 ただ、一度だけ妙な体験をしたことがあります。 中学2年生の夏休みでした。 時間は夜8時頃、リビングでテレビを見ていたのですが、昼間に取り入れた洗濯物を弟の部屋に置いたままだったことを思い出しました。 家は二階建てです。 リビングを出て明かりを点け、階段を昇っていきます。 踊り場で右へ直角に折れて、更に昇りきった正面に弟の部屋はありました。 奴のベッドにどさっと置いたままの洗濯物を抱え

          【実体験】階段の小窓

          【禍話リライト11】藁の家

          困った先輩というのはいるものだ。 N先輩もそんな一人だった。オラオラ系というのか、とにかくいつもいつも肩肘張っていて、すべてに対してむやみに攻撃的なのだ。 その妙な気負いはオカルトに対しても発揮され、毎年夏になると「幽霊退治だ!」なんて言って、痛ましい交通事故現場やいわくつきのトンネルなんかに突撃していく。 そしてスプレーでデカデカと低俗な落書きをして「退治した」ことにするのだ。そんな悪行をあちこちでやっていた。 「近隣住民にも迷惑だろうし、遺族も嫌なんじゃないですか」 後

          【禍話リライト11】藁の家

          I小学校の話

          今日は禍話リライトじゃなくて私自身が聞いた話なんですが……。 * 地元にI小学校というのがあるんですね。生徒数100人もいかないくらいの、のどかなところに建ってる小さい学校なんですけど。 その学校の職員室の壁には校訓が額縁に入れて飾ってあるらしいんですが、何年か前に赴任した校長先生がその裏に御札があるのを見つけて「なんやこんなもん!」ベリィ!って剥がしちゃったんです。 私の父もいまは定年退職してるんですけど教師をやってて、その校長先生とも知り合いなんですが、確かにそう

          I小学校の話

          【禍話】「赤い女のビラ」まとめ

          続編や関連話が集まっている「赤い女のビラ」の話について、配信回とリライトをまとめました。 (ツイキャスで放送されたものが順次YouTubeにもアップされています。該当の時間に直接飛べるようにリンクしています) 1.赤い女のビラ ※人気の話なので、2回語られています。お好きな方でどうぞ。  ・1回目   前編(禍話 第一夜(2)2016/08/27)   ▶︎YouTubeで聞く   ▶︎ツイキャスで聞く(17:40〜)   後編(禍話 第一夜(3)2016/08/28)  

          【禍話】「赤い女のビラ」まとめ

          【視聴注意!?】禍話「例の女」まとめ

          ドラマ化されたことでも話題になった、禍話の「例の女」ってどんな人?聞くと来るって本当?勝手ながらまとめてみました。 ▶︎禍話の「例の女」って?独自に収集した怖い話を配信しているネットラジオ「禍話」。 そこで百物語の最終話として話されたのが「例の女」にまつわる話です。 「聞く勇気が出ない」「聞いて後悔」とたびたびツイッターで話題になっています。 ▶︎どんな人?「禍話」の話し手であるかぁなっきさんにつきまとっている「若い女性らしきオバケ」です。 名前がタブーとなっているため、

          【視聴注意!?】禍話「例の女」まとめ

          【禍話リライト10】深夜の掃除者たち

          ※「集合体マンション」の関連話です。先にそちらをお読みになってください。 * 「禍話」というのは、ツイキャスを使って配信されている怖い話のラジオである。 語り部であるCさんのTwitterアカウントには、リスナーからダイレクトメッセージがよく送られてくる。 自分の怖い体験も聞いてほしいというものが多く、それはまた配信で話されることになるのだが、なかには困ったメッセージもあった。 「あれってどこなんですか」と、怖い話の舞台となった場所を尋ねてくるものだ。 特に、Dさんとい

          【禍話リライト10】深夜の掃除者たち

          【禍話】「ぼーだー」まとめ

          ツイキャスで配信されている怖い話「禍話」。 その中で、「ぼーだー」などと名乗る人物にまつわる話がいくつかあるので、勝手ながら配信回とリライト(書き起こし)をまとめてみました。 (ツイキャスで放送されたものが順次YouTubeにもアップされています。 該当の時間に直接飛べるようにリンクしています) 1:「ぼーだーの動画」(誕生日会) (禍話R 第二夜  2018/10/18)  ▶︎YouTubeで聞く  ▶︎ツイキャスで聞く(1:34:00〜)  ▶︎リライトを読む

          【禍話】「ぼーだー」まとめ

          【禍話リライト9】かぼす

          【閲覧注意】自らの意志でお読みください。何が起きても責任が取れません。 ↓ ↓ ↓ これは怖い話のツイキャスをしている、Cさんの話だ。 Cさんは一人暮らしなのだが、草木も眠る丑三つ時。ふっと目が覚めた。 ぱん 音が聞こえる。 (……?) 布団から起き上がり、あたりを見回した。 ぱん     ぱん 部屋の中でしているようだ。 少しくぐもった破裂音。 まるで、柏手を打っているような──。 連想してぞっとする。 この部屋でも、今までどれだけ怖い目に遭ってきただろう

          【禍話リライト9】かぼす

          【禍話リライト8】これがあれば

          Aさんは、一戸建ての購入を検討していた。 新築も考えたけれど、できるだけ安く済ませたくて中古住宅を探すことにした。 すると早速、とても安い物件を紹介されたという。 内見の当日、不動産業者に案内され足を踏み入れると、これこそ正に新古住宅というやつだろうか。 どこもかしこも真新しく、ほとんど使われた形跡がない。 これであの値段は安すぎる。つまり…… 「もしかして……事故物件ですか?」「そうなんですよ~」 普通に教えてくれたという。 「いやあ。お客さん安いの探してるっていう

          【禍話リライト8】これがあれば

          【禍話リライト7】短編4つ

          1.「だまし絵」 おれ、一回見たことあるんすよ。 大学のときなんだけど、飲み会が終わってみんなで歩いてたら、 「すいません!ちょっとちょっと」 って声が聞こえたんです。 見たら、会社員っぽい女の人が非常階段昇りながら話しかけてきてたんですよ。 なんだあ?って見上げたら、 「わたしいま階段降りてますよねー!?」 って。 昇ってるんですよ。 はあ?ってなって。 「いつまで経ってもー!一階に着かないんですけどー!、私いま降りれてますよねー!?」 って聞きながら、昇

          【禍話リライト7】短編4つ

          【禍話リライト6】転び坂

          「ここで転ぶと○年以内に死ぬ」などと噂される坂がある。 京都のとある坂が有名なので聞いたこともあるだろう。 そういった坂は「転び坂」と呼ばれ、ごくローカルなものまで含め、全国にわりとあるようだ。 その転び坂が、高校生Aくんの地元にも存在した。 彼が住むのは山を削って造成された住宅地で、坂と言っても階段になっている。 急勾配で、両端と中央に金属の手すりがついていて、ちょうど映画『君の名は』に出てくる感じ、と言ったらわかるだろうか。 その階段で転ぶと死ぬ。わけではない。 「よ

          【禍話リライト6】転び坂