【禍話リライト4】見つけてくれる人
Aさんは、家電量販店でパートをしていた。
郊外に建っているわりあい大きな店だ。
いつものように品出しをしていると、
「あの、すみません」
と控えめな声が聞こえた。
振り返れば、高校生だろうか。
ブレザーにスカートという制服姿の子が立っている。
「○○というノートを探してるんですが……」
Aさんの勤め先は家電量販店ではあるが、文房具も取り扱っているところだった。
「マニアックでなかなか見かけないノートなんですけど、ここにだったら前は置いてあったんです」
文房具売り場