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きのう、なに読んだ?

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日々読んだ本や長文記事などの、読んだ部分について紹介と感想をメモします。
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#家族

名もなき家事の最たるものは(「名もなき家事に名前を付けた」) | きのう、なに読んだ?

名もなき家事の最たるものは(「名もなき家事に名前を付けた」) | きのう、なに読んだ?

数ヶ月前、いつものように漫然とツイッターを眺めていたら、これが目に飛び込んで来て、思わず拍手喝采した。

ツイートを発信した梅田悟司さんは、コピーライターだ。育休取得中に「名もなき家事、多すぎ!」と実感し、それらに名前をつけることが「コピーライターである自分にできる、家事をがんばる人に対する最大限の敬意の示し方なのではないか。」と、名付けを開始。それらを1冊の本にまとめた。名付けた家事、70個。

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統計的正しさ、個人にとっての正しさ(「家族の幸せ」の経済学) | きのう、なに読んだ?

統計的正しさ、個人にとっての正しさ(「家族の幸せ」の経済学) | きのう、なに読んだ?

「『家族の幸せ』の経済学」を読んだ。母乳育児や保育園の「効果」についてデータで検証した本だ、とSNSで紹介されていた。それはまさに私の関心事ど真ん中だわ!と早々に購入してあった。

本書は「結婚、出産、子育てにまつわる事柄について、経済学をはじめとした様々な科学的研究の成果をもとに、家族がより「幸せ」になるためのヒントを紹介」している。「経済学は、人々がなぜ・どのように意思決定し、行動に移すのかに

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「82年生まれ、キム・ジヨン」--親しいひとに異を唱える難しさ

「82年生まれ、キム・ジヨン」--親しいひとに異を唱える難しさ

友人のお勧めで「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ。韓国で100万部のベストセラーになり社会現象化した小説で、日本でもヒット中らしい。私も都心の大型書店の目立つところに本書が陳列されているのを見た。

私が実際に読んだきっかけは、友人の推薦。はじめはちょっとピンと来てなくて、読み始めるまでしばらく積ん読だったけど、読み始めたら止まらず、最後まで一気に読んじゃった。思ったこと、考えたこと、たくさん

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分解と統合(「ニュータイプの時代」/山口周) | きのう、なに読んだ?

分解と統合(「ニュータイプの時代」/山口周) | きのう、なに読んだ?

山口周さんの新著「ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式」を、ダイヤモンド社市川さんからお送りいただき、読んでいた。ベストセラーになっているそうだ。

本書の内容はAmazonのページに詳しく書いてあるので、ここでは触れない。山口周さんは私の好きなタイプのインテリで、文体、論の運び、根拠となる古典や最新の研究の出し方など、山口周スタイルを楽しみながら読み進めた。一方、読みながら気

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