Knight & Mist第十一章-2 見つめ合うふたり
「もう遅いから寝ようよ」
沈黙に耐えかねて言い出したのはハルカのほうだった。
飲み会から帰ったあと、深夜の遅い時間。
キアラとセシルがいろいろと話し合った末、流れでセシルはハルカが好きだと打ち明ける。ハッキリ言ったわけではないが、そういう感じのことを言って、寝たふりを決め込んでいたハルカを起こし、返答を求めたのだった。
曖昧なままでいたいハルカは逃げ腰だ。
だが、どうもそうも言ってはいられないらしい。
いったん寝て仕切り直そうと言うハルカにセシルは首を横に振った。
セシル