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誰かとかかわること。

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軋轢もあれば葛藤もある。 そんなときは、書いてみる。
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2023年7月の記事一覧

謝り誤らず。

謝り誤らず。

ここ数年、謝罪の言葉を使うことが増えた。
それは不特定多数とのコミュニケーションが増えたことに起因するのだけれど。
時に、相手の怒りにワンクッション置くためのものだったり、誰かにお願いするときの潤滑油だったり。
とはいえ漫然と謝り続けていると、ただただ嫌気ばかりがさしてくる。

謝罪の言葉に埋もれ、疲弊していたあるとき、大切なのは謝ることの意図なのだと気づく。
謝るイコール自分が悪いということでは

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張り子の中身

張り子の中身

学生時代、友人に、「みんながお前みたいに言いたいことを言えるわけじゃない」と言われたことがある。
その時は、ふうん、まぁでも言いたいことが言えるのはいいことじゃないか、くらいにしか思っていなかった。
それでもなにか引っかかるものがあって、ふとしたときに思い出して、その言葉の真意を考えることがある。

最近は言いたいことを言える世になってきたのだと思っていた。
けれど蓋を開けてみると、そんな世界もま

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流れくる文字列

流れくる文字列

皆、忘れているのだろうかと思うことがある。
自分が発した言葉は、もしかしたらどこかで誰かを傷つけているかもしれないということを。

そこここにあるものはすべて、おおざっぱに分けて二通りの評価ができる。
有りか無しか。
良いか悪いか。
心地よいか、気持ち悪いか。
美しいか汚いか。
簡単か難しいか。
どれも相反するけれど、どちらも含まれている。
どちらを支持する比率が大きいかで、物事の価値はおよそ決ま

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言の葉から

言の葉から

他国の言葉を知ることは面白い。
言葉を知りたいと思う理由はさまざまだけれど、それはとても得るものの大きい欲求な気がしていて。

近々その国に赴く予定がなくても、もしかしたらこの先も訪れることがなかったとしても、無駄とは言い切れないほどの刺激を与えてくれるから。
言葉を知ることで見えてくるその国の片鱗は、これまで自分の世界になかったものを教えてくれる。
歴史や文化、音、色、ものの見方。

若い頃は、

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