コラム:拠り所だった存在がひとつ、旅立ちました
依田真門(まこどん)
今月12日、自分にとって拠り所の一つだった存在が亡くなりました。
「松岡正剛」
享年80と聞きました。
40代の半ば頃だと思います。何かの偶然で同氏の『知の編集工学』という本と出会い、世界は実は多様な“編集”から成り立っているのだと知りました。「編集」と言えば、雑誌とか新書とか新聞とかの話だと思い込んでいたところが、会社もビジネスも、スポーツも動物園も人間関係もが、つまり世の中のすべては「編集」から出来ているのだ、と自分の現実解釈が根本的に組み替えら