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コラム:オリパラ、また始まっちゃいますね

依田真門(まこどん)

来週末からパリオリンピックが始まりますね。7時間の時差があるので、夜中とか早朝のゲームも多くなりそうです。楽しみが増えるのは嬉しいですが、睡眠不足にならないよう、特に今年は酷暑らしいので、気を付けなければいけないと思っています。

世界中のアスリートに夢や目標を与えているこんなイベントが、4年ごと(冬季を入れれば2年ごと、ですね)に開かれることは、本当に凄いことだと思います。活躍した選手が、一躍国民的なヒーロー、ヒロインとなっていく物語性も、オリンピックならではの魅力でしょう。今回はまた、どんなヒーロー・ヒロインが現れてくるのか、楽しみでもあります。

平和の祭典と呼ばれるオリンピックそしてパラリンピック。ではロシアやウクライナは今回どうなっているのかと、気になったので調べてみました。予想通りですが、ウクライナは選手団として普通に参加。対してロシアとベラルーシは国としての参加は認められず、選手たちは皆AIN(=Athletes Individual Neutral)という個人の資格でIOCに申請し、審査をパスした数十名のみ参加予定ということでした。

その資格審査も、軍や警察関係者は初めから除外、愛国的な発言など、政治性を問われる発信などが無いことを確認してIOCから出場資格が与えられているのだそうです。メダルを目指して頑張ってきたアスリートが、そんな形で参加出来なくなってしまう仕組みは残酷な気がしますが、仕方ないのでしょうか。

政治的駆け引きに利用されているとか、様々な利権の温床になっている、等、オリンピックへの批判は多く、改善が必要な点は数多いのだろうと思います。ですが、アスリートたちに夢を与えるのみならず、世界中の人々が同時に熱狂したり、表に出にくいアスリートたちの物語に感動出来る場の価値は、決して小さくないと思います。

卓球の早田選手等、日本選手への期待も膨らんでいますが、自分がかつて駐在していたアフリカのガーナ(未だ金メダルを取っていない)から出てくる選手達の活躍も楽しみです。

そして難民選手団にも注目しています。様々な事情で生まれ育った土地を追われ、必死の思いで命をつないできた彼ら、彼女らの物語はしばしばメディアで紹介されます。何年か前にNHKが伝えたあるシリア人アスリートの話は、希望の持つ力を私が再認識する契機にもなったものです。目立たないところですが、オリパラを開催する重要な意味が、実はこんなところにあるのではないかと感じています。

_/_/_/_/ ホープワークニュースレター vol.31_/_/_/_/
<希望の便り from ホープワーク協会>2024.7.19