著…シドニィ・シェルダン『億万ドルの舞台』
殺りたい放題、犯りたい放題、権力大好き! なボリバル将軍が心臓の手術を受ける間だけ、外国の売れない役者・エディが影武者として将軍さまの役を演じることになる…という小説。
※注意
以下の文にはネタバレを含みます。
エディは外国人なので、この将軍さまがいかに凄まじい恐怖政治を行っているか知りません。
エディは将軍さまのことを良い人だと思い込んでいます。
だから、エディは国民が苦しんでいるのを見て、「ぼくがやったことを知ったら、きっとボリバル将軍も喜んでくれるだろう」と思って、将軍さまにもその側近である大佐にも許可を取らないまま、勝手に色んな法令を出して国民を救い続けます。
孤児院の子どもたちの暮らしを良くしたり。
農民が作物を自由に売れるようにしたり。
死刑に相当するような事なんてしていないのに死刑を宣告されてしまった人たちを解放したり。
将軍さま本人とその浮気相手が計画した将軍の本妻殺害計画を阻止したり。
ホームレスたちに住まいを与えたり…。
まるで「水戸黄門」を観ている時みたいに明朗なスッキリ感を味わえる小説です。
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