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ひとり起業家で成功する新時代の5つのルール!VUCAを生き抜く【エフェクチュエーション】【書評】
みなさんこんにちは!
今日取り上げる書籍は「ファンクチュエーション」です。
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この本からは「これからの時代に即した起業の成功法則」を学べます。
この書籍の知識を生かせば、起業できない言い訳を探す日々に終止符を打てるでしょう。
今回のポイントは、次の3つです。
エフェクチュエーションとは何か?
エフェクチュエーション5つの原則
成功する起業家が徹底しているスタンス
どうぞ最後まで、お付き合いください。
1エフェクチュエーションとは何か?
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エフェクチュエーションとはVUCA時代の起業に適した、新しい成功法則です。
なおVUCAとは
目まぐるしく変化し、予測不能な状態を意味します。
エフェクチュエーションという概念は、経営学者であるヴァージニア大学のサラス・サラスバシー教授が発見しました。
経営学分野で最高峰と呼ばれる雑誌で論文が発表され、学術書として世界中で読まれています。
本書は難解な学術書を、エフェクチュレーションの入門書としてビジネス書にしたものです。
なおエフェクチュエーションの対義語は、コーゼーションです。
因果論とも呼ばれ、これまでのビジネスシーンにおいて重要な成功法則として機能してきました。
コーゼーションによるビジネスの大まかな流れは次の通りです。
商品やサービスを提供するターゲットユーザーの決定
ユーザーのニーズの炙り出し
事業の成功可能性を予測
先行投資して事業を進める
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これに対してエフェクチュエーションでは、コーゼーションと真逆の流れを経ます。
エフェクチュエーションでは、ターゲットユーザーの選定をしないので、ニーズを絞りこみません。
成功可能性を推測することもせず、先行投資も最小限度に抑えます。
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なぜでしょうか。
理由は2つあります。
ひとつめは、予測不能な時代において、予測しターゲットを絞り込むことはリスクが大きすぎるからです。
そもそも価値観も生活様式も多様化しているため、爆発的なヒットは見込み難いでしょう。
2つ目の理由は、予測は外れる可能性があるためです。予測が外れれば大きな損失を伴います。
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大企業であれば、損失に耐え切る資金があるかもしれません。しかし中小企業やスモールビジネスでは、失敗すれば強烈なダメージを受けて再起不能に陥る可能性があります。
未来を思う時点で未来は存在しません。
そしてありとあらゆる可能性を考慮しても、人間の行為には必ず失敗が付きまといます。
それなら「予測」することをやめてみよう!
ありもしない「未来」を勝手に想像して、ありもしないゴールを目指すために大きく先行投資するのはやめておこう!
それがエフェクチュエーションの考え方です。
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ここまででは
エフェクチュエーションでは、存在しないものについてあれこれ考えをめぐらさないことを覚えておいてください。
2エフェクチュエーション5つの原則
エフェクチュエーションでは予測しません。
その代わりに手持ちの武器を精査して、最小限の手入れだけして戦います。
なおエフェクチュエーションの5つの原則とは次のとおりです。
原則1 手中の鳥の原則
原則2 許容可能な損失の原則
原則3 レモネードの原則
原則4 クレイジーキルトの原則
原則5 n飛行機のパイロットの原則
それぞれについて具体的にご説明します。
原則1 手中の鳥の原則
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言い換えるなら、手持ちの武器で戦うということです。
これまでのコーゼーションの考え方では、ユーザーありきでした。
ただコーゼーションのやり方では市場調査が必須です。
またターゲットの選定ですでにコストがかかります。
しかも予測した通りにユーザーが動くとは限りません。
ターゲットの選定そのものが誤っている可能性もあります。
また調査に時間がかかったことで事業のスタートが遅れ、商機を逃すリスクもありました。
これに対してエフェクチュエーションでは、今あるもので勝負します。
例えば、自分の経験やその中で身につけたスキルが典型的です。
自分の手の中にすでにある有形無形の資産、つまり鳥を起点に、まずはビジネスをスタートさせます。
「資格を取得したら」
「いくら資金が集まったら」
エフェクチュエーションでは、こういった言い訳は不要です。
まず今自分が置かれた場所から、はじめの一歩を踏み出します。
原則2 許容可能な損失の原則
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エフェクチュエーションでは、リスクを負い切れるか否か、が判断基準になります。
コーゼーションでビジネスをスタートさせるかどうかの判断基準は、どの程度の利益が見込めるか、です。
先行投資しても回収可能性が高いと判断すれば、大きな資金を投じて一気にビジネスを拡大させます。
しかし予測不能な時代にあっては、スタート時点で想定していたとおりに物事が進まない可能性は無視できません。
そこでエフェクチュエーションでは、ビジネスを進めるかどうか決める際は、最悪なケースを想定します。そして損切りポイントを先に決めます。
原則3 レモネードの原則
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言い換えるなら「負の資産のリメイク」です。
基本的な考え方は手中の鳥と同じですが、視点を変えて工夫します。
例えばレモンは、果物としては酸味が強くそのままでは美味しく食べられません。しかしレモネードにすれば、美味しくいただけます。
これと同じように、どんな人や商品、サービスにもある弱点をそのまま評価するのではなく、見方を変え工夫して新しい価値に作り変えること。
それがエフェクチュエーションにおけるレモネードの原則です。
エフェクチュエーションは、小さな資力でスタートします。
正面から見ると弱点に思える要素でも、上から下から斜めから見直し、弱点もまた武器に変える。
それが、レモネードの原則です。
原則4 クレイジーキルトの原則
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パッチワークをご存知ですか?
小さな端切れをつなぎ合わせて、世界にたった一つのオリジナルの布を作り出す技術です。
クレージーキルトの原則における端切れとは、さまざまなスキルをもった人たち、ひとりひとりを意味します。
自分一人の力だけではできないことも、自分とは違うスキルを持った人たちの協力が得られれば、想像もできないような新しい価値の想像につながるでしょう。
それは例えるなら童話の桃太郎の世界です。
きびだんごを携えて身一つで旅を進めると、道すがら犬や猿、キジに出会います。旅を始める前は、想像もしなかった出会いです。
そして新たな仲間たちの力を借りて、鬼退治という大きな価値を創出します。
これは、予測に基づいて緻密に計画を立てるコーゼーションでは不可能です。
コーゼーションでは、たとえそれがメリットをもたらすとしても、不測の事態を許容できません。当初の計画通りに遂行しなければ、計画が破綻する危険があります。
だからこそエフェクチュエーションの原則に則ってビジネスを進めれば、小さな資本でも大資本に太刀打ちできるチャンスになり得るのです。
原則5 飛行機のパイロットの原則
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飛行機のほとんどは自動運転しているにもかかわらず、必ずパイロットが搭乗する理由はなんだかわかりますか。
それは、不測の事態が起きた際に対処するためです。
パイロットは、すべてがつつがなく進行しているか、現状を具に観察します。
エフェクチュエーションにおいて大切なのは、ありもしない未来や過去ではなく、今目の前の現実に集中すること。
それは、飛行機のパイロットの法則の意味するところです。
今、目の前にいない、架空のターゲットユーザーのニーズを探る
今、まだ訪れていない未来を予測する
今、まだ起きていない将来の成功可能性を算定する
そのために時間や資金を投じる
これらはいずれも、エフェクチュエーションでは不要です。
ここでは
予測不能な時代のビジネスを乗り切るために必要な
エフェクチュエーションでは、
今、自分が持っている資産でどう戦うか
今の自分は、万が一の事態が起きた時にどの程度までリスクを負えるのか
今を徹底的に吟味することのみ
そして今、未来に出会うであろう人たちと協力する今を積み上げる
ことが大切であると、おぼえておいてください。
3 成功する起業家が徹底しているスタンス
エフェクチュエーションでは、小さく始めて大きく育てることが大切です。
小さく始める時に集中すべきポイントが、2つあります。
今
コントロールできる範囲内
まずは今に集中します。
存在しないので正確に見通すことは不可能な未来に思いを馳せません。
予測に基づいて投資もしません。
今の自分にできることがスタート地点です。
今、目の前の課題の解決に集中します。
そして自分を取り巻く半径2メートルの世界を変えるために、全力投球します。
「自分を取り巻く半径2メートルの世界」とは、「自分がコントロールできる範囲」という意味です。
どうせビジネスを始めるなら大きなことを成し遂げたい!
野心は大きなエネルギーを生みます。
しかし焦りは禁物です。
起業では先行投資でしっかり資金を投じることが大事、という時代は終わりました。
投資額が小さければリターンも小さくなります。
しかし投資には必ずリスクが伴うことも忘れてはなりません。
まして予測が難しい時代です。
予測が外れて大きすぎるリスクに襲われたのでは、ビジネスの成功どころか存続もかないません。
ビジネスは継続してなんぼ。
手持ちのスキルと最小限の投資で、致命傷にならない程度のリスクとともに、スモールなビジネスを着実に成長させること。
これが、エフェクチュエーションのスタンスです。
ここでは
見えないものを見ようとせず
「自分を取り巻く半径2メートルの世界」からビジネスを始めることが大切であると、覚えておいてください。
さいごに
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今日は「エフェクチュエーション」からの学びをシェアしました。
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自分の手持ちの武器を確認し、すぐにでも歩き始めましょう。
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