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娘の声も、自分の声も、無視していた。私の言葉は、娘の行動を変えてしまったかもしれない。

あのとき、私は、「娘」と「私自身」の思いを、まるで無視していた。


だいぶ前の記事で、子供の習い事について考えをまとめていました。

その記事の中で、年少の娘がピアノに行きたがらない、という話に触れていました。

ピアノは昨年の6月ぐらいから、小1の息子が始めたいと言ったタイミングで、年少の娘も始めました。
ピアノを習うことは本人の希望だったのですが、他にも2つ習い事をしているということもあり(これらも本人の希望)、年少の彼女の心身にはきっと負担があったのだと思います。

そんな中突然訪れた、『行きたくない』という意思表示。

私は当時、おそらく周囲に流されてしまっていたと、反省しています。
ピアノの先生は当たり前ですが「続けた方がいいよ」と言うし、一緒にやっているお兄ちゃんも、彼自身がすごく楽しんでいることもあって、「ちょっとやってみようよ、楽しいよ」って誘ってくれます。
それらに加えて、今年の年末に発表会が予定されていて、お兄ちゃんとの連弾を披露できるチャンス!ということもあって、やめるのはもったいないという損失回避を感じていたと思います。

「楽しくなかったら、やめていい」と言いながらも、娘にどこかで続けてほしいようなニュアンスを込めて伝えてしまって、それが彼女の行動を変えてしまった、つまり本当は辞めたいのに辞められなかったのではないかと、振り返って辛くなります。

幼少期の彼らにとって、『周囲の大人、特に母親の言う事は、ものすごく影響力があること』、また『自分がやりたいことを、自分が行動して試していくことが重要』と、理解しているつもりでした。
でも実際には、自分の外側にある様々なものに影響され反応してしまい、その結果、自分だけでなく娘の内側からの声までもを、無視してしまったのだと思います。

その後、何回か嫌がっていましたが、結局、娘はピアノを続けています。
嫌がっていたさなか、すぐに進級してご褒美をもらったことや、発表会で綺麗なワンピースを着れるよと伝えたことが、もしかしたら彼女のモチベーションを高めたのかもしれません。

私は彼女の行動を変えてしまったかもということが気にかかっていたので、娘と2人きりのタイミングで話してみました。

「ピアノは、ママは娘ちゃんがやりたいと思っていたら、これからも通ったらいいと思っているよ。
 ママが前に、もしかしたら続けた方がいいと言ったかもしれないけど、娘ちゃんが楽しかったらこれからも続けたらいいし、楽しくなかったらやめていいからね。」

すると、こう返ってきました。

ピアノ、今は行かないで、発表会は出る。

ほほう、なるほど。発表会にはやっぱり出たいのか。そこで、

「発表会に出るなら、これからも通って練習する必要があるんだよね。」

と言ってみると

「じゃあ、ピアノ行く。」

と返って来たのでした。

発表会に可愛いワンピースを着られることが楽しみなのかな…真相はわかりませんが、この時には「行く」という意志を示してくれました。

今は、この彼女の気持ちを尊重していきたいと思っています。

そしてもしまた娘が何か別の意思表示をしてくれた時には、周囲の声や他者評価ではなく「娘」と「私」の内側の声を信じて、行動を判断していけたらいいなと思っています。


では今日はこの辺で。


最後までお読みいただきありがとうございました!

hona


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