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「Rockよ、Rock♪」_パシフィック フィルハーモニア東京 第148回定期演奏会_2022年5月11日
「Rockよ、Rock♪」
という楽しそうなお客さん同士の会話をクラシックの演奏会で聞くのがとても新鮮だったので、つられてこちらも心がオープンになりました。
今日は【飯森範親 音楽監督就任記念 パシフィック フィルハーモニア東京 第148回定期演奏会】に行き、2幕の最後で【メイソン・ベイツ:マザーシップ】[日本初演]を聴きました。
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私は海やキャンプ場といった自然の中で無理矢理聞かされるEDM以外ならわりと何でも好んで聴くのと、”変化にまだ心身が慣れていない“ことと”好き嫌い“との違いがなんとなく体感で分かるので、この曲でエレキギターと尺八、エレキバイオリンがオーケストラとともに演奏する音も、ワクワクして楽しかった。
何よりギタリストのマーティ・フリードマンさんはマーティのままステージにおり、オーケストラはオーケストラのままステージにいる。お互いと音楽への愛と敬意が純粋に融合している場は、とても美しい。
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もちろん【チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op. 23】のような耳馴染んだクラシックも心から好きで、今日はとくに【ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op. 10】に大変刺激を受けました。
曲が表現しているモチーフとは違うのでしょうが、仄暗い、しかし命に満ち溢れた森の中を港に向かって歩き続けているイメージが浮かびました。
天地左右を問わず様々な音や記憶(エピソード)や発見があり、その瞬間その瞬間で腑に落ちていく。森の中にあってなお進む道は白い帯によって導かれている。そんな刺激と安堵に満ちた、豊かな経験でした。
コンマスの執行恒宏さんの奏でる、閃光のようであり小鳥のさえずりのようでもある美しい高音にはハッとしましたし、くしくも前方の列でチェロの正面の席だったこともあり、北口大輔さんがソロで弾くパートでは表情までありありと見え、まるで居合のような緊迫感と安らぎを同時に味わえる音色に、しみじみ感動しました。
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【ききみみ日記】というマガジンを作り、ここ数年のオペラ・クラシック演奏会の感想を毎日UPしています。
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