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健康経営コンサルの感情コントロール術

何かモヤモヤしたものが心にひっかかる。

そんなつもりはないのに、
相手から見るとトゲがあるような態度
になっている。

いつもだったら、笑いとばせる
ことに過剰に反応してしまう。

コンサルタントとして求められるもの。

それは高いパフォーマンスを発揮していくために感情をコントロールしながら、
コミュニケーションを図り、
顧客のゴールへ導くこと
だ。


また対峙する相手は経営者・幹部クラス
ということもあり、
年齢が上の方と対等に議論するためにも、
感情コントロールは必須のスキルだ。

健康経営コンサルという観点からも、
ハラスメントや職場改善といったハード
な現場対応をする上でも求められる。


そして何をかくそうこんなことを
書くのは、私自身が
このスキルを発揮するのが苦手だったからだ。

今も克服できたとは思っていない。

コンサルタントになる前の話だが、
営業職時代は瞬間湯沸かし沸騰機の
ようなリアクションを取ってしまい、
上司・同僚に迷惑をかけた。


それも一度や二度ではない。


そこでさまざまなセミナー、
文献を通じて課題の克服を図ってきた今の
ところの結果を書こうと思う。

このテーマで私が30万円以上
投資してきた集大成
である。


よりよいパフォーマンスを発揮したい
みなさんには何かしら役立つパートが
あると思うので、
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しい。


大前提と3つのテクニックを紹介したい。

感情をコントロールするための大前提

意外とみなさんはこれを聞いて
拍子抜けするかもしれない。
だが真実である。


心身のコンディションを整えること


感情をコントロールするテクニック
は数多くあるが、一番こころがける
べきはこれである。

冒頭の例でもあげたが、
疲労が蓄積していると、いつもなら
流せたり、冷静な反応ができないときがある。

売り言葉に買い言葉の応酬が
始まってしまってはもう手遅れだ。

思えば私の怒りの感情に
振り回されていた時期は、
生活がとにかく荒れていた。

長時間労働にはじまり睡眠も取れておらず、
食事もコンビニ弁当が大半という生活だった。

生活習慣を改めることでパフォーマンスは
改善するのだ。

そして今は管理職のメンタルヘルスの研修や、
ワークショップに携わっていて
感じることがある。

いわゆるハイパフォーマーとよばれる人達は、睡眠・運動・食事などの分野で
自分なりに学習した健康法を実践している
と感じている。

まずは休息をしっかり取り、
睡眠・運動・食事といった
生活習慣で改善できるところから
始めてみよう。

①感情の振れ幅を見えるようにする

ひとはロボットではないので、
感情をゼロにする。

つまり完全に感情を
フラットにすることはできない。

なんとなくイライラしている。
気分が今日はあがってこない。

きっとなにかしらの感情の振れ幅が
あるはずである。

モヤモヤした状態をひきずることは
ストレスになる。

だから、この感情の振れ幅を
見えるようにして客観的に
自分を捉えるようにすること
だ。


具体的には、
何に対して感情が乱れているのか
書き出してみること。

所定の期日に書類をまったく
出さない上司にイライラしているのか。

来週に控えたプレゼンの準備がまったくいかず、焦燥感があるのか。

こういった原因を書き出す。

意外とこれだけで落ち着いたりする。

もうひとつはスケールテクニックを使う

いまの感情の強度を数値化するのだ。

自分が本当に嬉しいとき、怒りに震えるとき。
それを10点満点でとらえてみる。

10点のときは、どんなシチュエーション
なのかあらかじめ想像しておくと、
不測の事態にも対応できるだろう。

②「べき」の範囲を見極めろ

これは意外と見落とされているポイントだ。

職場では、当然ながら年齢や
育った環境などあらゆるバックグラウンド
の人が集まっている。

ある程度マナーや素養で
コンセンサスをしながら
仕事をしているつもりであっても、
あなたの当たり前が、職場の非常識に
なっていたりすることもある。


いわゆる自分と相手の「べき」という
価値観を理解する努力を怠らないこと
だ。

相手の価値観を受け入れる必要はなくとも、
歩みよること。

こちらの記事でも詳しく取り上げたので、
ぜひ読んでほしい。

なかにはこんなひどい事例もある。


新人は、朝一番に出社するべき。
部下は上司が帰り支度を始めるまで帰ってはいけない。

こんな価値観がまかりとおる職場は
即刻おさらばしてほしいが、その振り幅や
自分の「べき」との乖離を見定めることは、
感情コントロールのトレーニング
になるだろう。

③コントロールできないものは
割り切れ

これである程度、感情が乱れる原因が
わかったらあとは割り切るのだ。

自分の力でコントロールできる(解決できる)ものと、できないものを
きちんと認識できるようになること
だ。


電車が人身事故などで遅延が起こると、
駅員に怒鳴り散らしている人を
見かける。

怒鳴ることで電車が動くわけではないし、
解決することはないのにいかに不毛なエネルギーを使っていることか。

それを聞かされる周囲の人間も
不愉快になるばかりだ。

ときには、あきらめて、割り切って、
手放すことも必要だ。
不必要に感情を乱す原因に
執着してはいけない

さいごに

以上ここまで、実際に現場でこころがけ、
実践してきたことを書いてきた。

コンサルタントに限らず、
感情コントロールは生きていく上で
必須のスキルのひとつだ。

ぜひ実践してみてほしい。

そしてもうひとつだけ。

とにかく笑っていよう

笑うことで幸福感を引き起こす
セロトニンという脳内物質が分泌される。

まさに「笑う門には福きたる」である。

こんな状況だからこそ、
心穏やかにみんなが笑って過ごせますように。

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