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飲食店を経営したら、僕は自由になれるのか


事業をやりたい。
独立したい。 
そして僕は自由になるのだ。

そんな夢を膨らませる
想像の時間が2,3年に1回やってくる。

しかしどんな事業をやったらいいか
わからない。
そんな中でよく聞くのが飲食店。

例のウイルスが落ち着きつつあるから
なのか、「オモウマい店」という
テレビ番組を見たからなのか
ちょうど今がそんな時期らしい。


理由はある程度の資金があれば、
参入障壁が低いという理由からだ。

プロ野球選手が引退すると、
真っ先に飲食店を開店する話は
まさに「あるある」である。

ちなみに必要な資金は、
日本金融政策公庫という金融機関による
2020年度の新規開業実態調査によると、

開業費用の平均額は989万円、
開業時の資金調達額は平均で
1,194万円のデータ
がある。

では少し余裕を出して3,000万円が
もし自分の手元にあったら、大好きな居酒屋や
ラーメン屋の経営者として乗り出すのか。

答えはノーだ。
絶対ノーだ。


もっと言うと、美味しいラーメンの作り方や
100%成功するとされる
飲食店開業のノウハウを無料で教えてくれる
カリスマコンサルタントが
現れてもノーである。

それは以下の3つの理由からである。


何か事業を始めてみたい。
特に飲食店に興味がある。
そんな方にはぜひ最後まで読んでいって
ほしい。

①親父の背中

この理由が一番大きいかもしれない。

私の父親は、かつて某牛丼チェーンで
社員として働いておりそこから30歳で
独立し、25年以上定食屋とラーメン屋を
経営している。

いまも場所を移し、
テイクアウトのみで運営している。

そこの後ろ姿を通じて大変さが身に染みて
いるから、よくわかる。
店はほぼ年中無休。

大晦日と三ヶ日しかお店は休まなかったから、
当然土日なんてない。

幼いときに父親と遊んでもらった記憶など
ほとんどない。

小学5年生のときに、神宮球場に
プロ野球のヤクルト対横浜戦を見に行った
ことが唯一の思い出と言えるぐらい
強烈に残っている。

長年に渡ってお店を経営してきたことは
すごいことだと思うものの、
その払った犠牲は決して少なくなかったと思う。

父親本人が悔いのない人生だったなら
それで良かったと思う。

最近あらためてこちらの本を読む機会が
あり、改めてその難しさを学ぶことが
できた。
非常にわかりやすくて、面白い本だった。


②データが示す厳しさ

ただ飲食店の開業後の厳しさは
意外と知られていない。

飲食店.comのデータを見ると、
1年以内の廃業:30~40%
3年以内の廃業:40~70%
6年以内の廃業:60~90%

という廃業率の高さ。

10年後は、ほぼ1割も残っていない
ということになる。

私はこのデータを見て、25年以上も
飲食店経営を続けた父親の
偉大さを知ったと言っていい。

ただ美味しいものを作ればいい。
お店の内装をきれいにすればいい。
そんな簡単な問題ではないことは
わかる。この本でもその難しさは
よくわかる。

③うまくいく事業の条件

飲食店を開業することは
たやすくとも経営を維持していく
ことの難しさは、データを見ていただき
ご理解いただけただろう。

それでもお客様に美味しいものを
お届けしたい。
その志を貫いていくなら、応援したい。

私も行きつけの個人店が幾つかあって
マスターのみなさんの努力には
心から尊敬している。

ただ何か事業を始めたいと思っている
あなたが私と同じように別の事業を
考えるなら、その条件をシェアしたい。

先ほど著者を紹介した、
起業家の堀江貴文氏がかつて
取り上げていた成功する確率の
高いとされる事業の条件である。

1.利益率の高い商売
2.在庫を持たない商売
3.定期的に一定額の収入が入ってくる商売
4.資本ゼロあるいは小資本で始められる商売


ちなみに飲食店経営は、
上記全ての条件を満たしていない。
素人が始めたら、かなりハードなゲーム
になることは想像に難くはない。

【まとめ】どうしたら自由になれるのか

ここまで見て考えると、
どうやら飲食の事業で、僕が自由になれる
可能性は低そうである。

先ほど取り上げた事業の
4条件にあてはまるもので
自分ができるものを書き出してみる。

僕の場合は、ライティングと
コンサルティングがあたるだろうか。

このnoteはサラリーマンの人が多いと
思うので、ぜひ休日にでも自分が
自由になる方法を考えてみてはいかがだろうか。

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